二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ・銀魂・真選組365日
- 日時: 2009/12/12 15:49
- 名前: チロル (ID: Zzn.Kyek)
- 参照: http://gintama@shinsengumi365-new
ご訪問ありがとうございます☆
この小説は主に銀魂の真選組を題材にして書きます。
時々キャラ崩壊、痛い表現がありますが、哀れなヤツ
だと思ってスルーしてください(汗)
オリキャラなどは発想力ゼロのため、ハレー彗星ほどの頻度で登場します。
ではお楽しみ下さいませ〜^^
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- 真選組大騒動 ( No.1 )
- 日時: 2009/12/12 16:32
- 名前: チロル (ID: Zzn.Kyek)
- 参照: http://gintama@shinsengumi365-new
労働基準法なんぞ、この天下の真選組には適応外に決まってんだろ。
沖田にそう言い放った自分に土方は後悔した。
1日10時間を越える労働。
…がある日もある。
今日がそうだった。
クソッ…なんで真選組は労働基準法適応外なんだ。
彼がこれほどまでに悩むのには理由がある。
今日は新種類のマヨネーズの調合をしようと思ったからだ。
こんな日に限って夜勤だとは…
本来ならば夜勤といってもそんなに仕事はない。
しかし、今日は攘夷浪士を大量検挙した。
その事後処理に追われているのである。
「ったく…めんどくせぇな。」
誰だって嫌になるだろう。真夜中まで小難しい言葉を羅列した書類の作成というものは。
誰でもグチりたくなるだろう。
…が、彼は愚痴をこぼしてはいけない立場にあるのだ。
鬼の副長—。
彼の裏の名前である。
隊内で彼ほどに仕事熱心な人はいない、といわれている。
その彼が、仕事に不満を持っているのを知られたらどうなるのだろうか。
背後に人影が見えた。
それは、もっともその不満を知られたくない人物…一番隊隊長の沖田だった。
「土方さん、遅くまで事後処理お疲れ様でさァ。」
「総悟…まさか聞いてたのか?」
「いや、誰も仕事がめんどくさくて一人でグチってたなんてこと聞いちゃいませんぜ。」
「バッチリ聞いてんじゃねーかよっっっ!!」
「それより台所にあったアレ、土方さんのでしょ?」
「ああ、今日マヨネーズの調合をしようと思っていたんだがな…。」
「なら俺が代わりまさァ。土方さん、マヨネーズ作ってきていいですよ?」
「そうか…じゃあ頼むぞ。」
マヨネーズの事になると背に腹も変えられない土方のことだ。
誰にだって任せてしまう。
その相手が沖田だということは、彼にとって最大の不幸であった。
翌朝—。
「トシ、昨日は疲れただろう。しかし、あの文書は良く出来ていたぞ。これからもよろしく頼むよ。」
局長の近藤にそう褒められた直後、土方は内心シャウトしていた。
ハ、ハメられたぁぁぁぁぁぁぁ!!!
そう、沖田はそれを狙っていたのだ。
より優秀な文書を書くことにより、文書作成係へとイメージが定着してゆく。
その後の事後処理もきっと任されることだろう。
しかし、彼の不幸はこれだけにとどまらなかった。
その日の夕刊で昨日の出来事が一面記事に取り上げられていたのだ。
"真選組鬼の副長、仕事がめんどくさい"
なんとも憎たらしい見出しである。
「総悟〜ッ!!!」
いつの間にか屯所前には大勢のマスコミも集まっている。
そうしているうちに混乱はますます大きくなり…
やっと騒ぎが静まったのは、夜のこと。
「俺は一体どこでグチればいいんだよ…」
昨日開発したマヨネーズに向かって土方は一人、落ち込んでいた。
そこを沖田に見られ、翌朝の朝刊の一面記事になったことは言うまでもない。
- 嫌がらせ ( No.2 )
- 日時: 2009/12/13 13:03
- 名前: チロル (ID: Zzn.Kyek)
- 参照: http://gintama@shinsengumi365-new
「死ねェッ土方ァァァッ!!」
「総悟ォォォォッ!!お前の行動は読めてんだよ!!」
今日もまた2人のバトルロワイヤルが始まった。
しかし、最近はこの行動がパターン化してきたため、土方の前のような"九死に一生"というあわてぶりは拝めなくなりつつある。
「そこで俺ァ考えたんでさァ。」
何を…?
「総悟、お前最近嫌がらせ、ワンパターンしかないな。」
「新たなる嫌がらせも考えましたがね。明日から始まるんでェ。」
「その、明日から○○編!!っていう軽いノリやめろ。」
「あ、山崎が土方さんのマヨネーズを!!」
「ん?」
ズガーン!!
「あばよ、土方。」
彼の従来の嫌がらせを拝めるのも、これが最後となった。
翌朝—。
「なんだ、総悟。何にもねェじゃねェか。」
「よく見てくだせェ。肘肩さんになってますぜ?」
「ひ、肘肩…!!テメェ、小説でしか表せない嫌がらせを…!!」
「なかなかお似合いじゃねェですかィ。」
落ち着け、肘肩…じゃなくて土方!!
「あのな、総悟。いくらお前のほうが人気があってもお前の全てを受け入れて肯定してくれるファンがいると思うか?是は是として肯定し、否は否として否定し、共に歩んでいくのが愛というものだろう…?」
その時、聞き覚えのあるセリフを沖田がつぶやいた。
「愛なんて幻想だと思っていたがな…」
声のトーン、その声色、そして微妙に似ている口調…
全てにイラついた。
「テメェッ、人の恥ずかしいセリフ持ち出すなよッ!!あれは相当ノリノリの時に言ったやつだから余計に恥ずかしいんだよ!!」
「幻想…ですかィ。」
「あーッ、それやめろ!!イラつくんだよ!!」
「だから肘肩さんはモテねェんでさァ。」
「もういい!!総悟、お前今日仕事だろ!!早く行け!!」
「ハイハイ、行ってきやす。」
その後、夕食の席で、たまたま向かいに土方が座っていたので思い出した。
愛なんて、ただの幻想—。
こみあげてくる笑いをこらえるのに必死で、背中を震わせていると
「まだテメェひきずってんのかァァァ!!!」
とバトルに展開した。
すると、
「今日は沖田隊長の新種の嫌がらせが拝めるぜ。」
周りに隊士が集まってくる。
ヒートアップするバトルの中で2人は思った。
これ、いつまで続くんですかねェ。
これ、いつまで続くんだ。
それは、肘肩(沖田)がいなくなるまでだ。
「仲がいいのか悪いのか。」
隊士の1人がつぶやく。
「いいわけねーだろーがぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」
いや、相性ばっちりじゃないですか…
見ていた隊士の誰もが思った。
「トシーッ、総悟ーッ!!お前らうるさいぞッ!!」
毎度のように近藤さんが割り込んできて止める。
それは武州にいたときも、今も決まって同じだった。
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