二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- Crazy Night -呪ワレシ双子ノサダメ- コメよろ!
- 日時: 2010/01/09 11:21
- 名前: NOAH ◆p5CHNX570g (ID: QJ6Z1NnV)
はじめまして//
前作が消えてしまったので移転しました。
「Crazy Night」 略して クレナイ
・荒らしてやるっ!!(笑))
↑の方は「戻る」を押してお帰り下さい。
こんな小説でもOKという方は大歓迎ですよ///
更新遅いですので…。
PROLOGUE >>1
EPISODE I >>2
EPISODE II >>3
EPISODE III >>4
EPISODE IV >>5
EPISODE V >>6
EPISODE VI >>7
EPISODE VII >>10
- Re: Crazy Night ( No.3 )
- 日時: 2009/12/28 15:24
- 名前: NOAH ◆p5CHNX570g (ID: QJ6Z1NnV)
EPISODE II
『呪』
「まさか……今、目にしている赤子があの………呪われた子だなんて。」
片方の赤子の右頬には紅い6㌢ほどの十字架の印があり、もう片方の子にも左頬に同じ十字架の印があった。
「……この事を外界の人たちに…、このブライトネス孤児院に居ると知られたらこの子たちの居場所がなくなってしまう。」
朝、教会の<<真実の間>>で私は6人の司教様にこの事を話し。どうすれば良いのかを相談した。
「この事態はどうすれば…。司教様ならどうされますか?私ではどうすればいいのか分かりません!」
私は迷い果て頭を抱えた。
司教様は顔色も変えず、私に話した。
「これもあの子供たちの運命……。私たちは見守る事しか出来ません。……ですが、子供たちを人々から護る、止めることなら出来ます。…………あの子供たちの情報などは教会内だけの秘密としましょう。私たちは教会にいるシスターを集め、この事を話します。」
「……はい…。では、こちらは孤児院にいる子供たちに。……多分、大丈夫でしょう。幸い、子供たちは赤子の時からいます。外界の人たちの事を知らないでしょう。」
「では、そちらの事は任せました。」
私は早速子供たちに今話したことを伝えようと席を立った。
「じゃぁ、私はこれで…………、あっ!!」
私は重要な事を思い出し、司教様に言った。
「司教様!!あの言い伝えが本当なら1000年前の狂夜と同じようにあの子たちがあの夜と同じ恐怖を作ってしまうっていう事ですか?」
司教様は少し考え込み、そして答えた。
「………残念ながら。もし、本当なら…いつか解りませんがそういう事になります。」
- Re: Crazy Night ( No.4 )
- 日時: 2009/12/28 15:27
- 名前: NOAH ◆p5CHNX570g (ID: QJ6Z1NnV)
EPISODE III
『言い伝え』
``数多ノ悪ヲ滅ボシ神
アル悪ノ導キニヨリ悪ノ神ニナッタ
皆ハソノ神ヲ「狂神」ト呼ブ
マタノ名ヲ 、、
`` クレイズィ 、、
1000年前——————
緑が生い茂り平穏な場所である小さな都市 ` クレスント 、
ある日、クレスントを恐怖に陥れる出来事が起きた。
それは………
[ 狂核 ]
クレスントで夜な夜な兇悪な切裂魔が現れ、人関係なく殺していった。
そして気が付くと切裂魔が殺した人たちでクレスントは血に染まっていく。
その異様な光景は大虐殺そのもの………。
…………切裂魔はとうとう全員殺してしまった。
————が、違った。
その時クレスントに住んでいた男1人が魔の手から逃れられたのだ。
そして男の家族、友人を殺した切裂魔の正体を探ろうと建物が炎に包まれているところ以外の陰に隠れ、現れるのを待った。
すると少ししてそれらしき人影が正面奥から姿を現した。
男の眼に映ったその人影の正体に思わずビックリしてしまった。
性別までは分からないが、15歳くらいの子なのだ。……多分少年であろう。
その姿は月光に照らされ、返り血で染まっている服や肌、虐殺に使われたと思われる刃が鈍く光る。
瞳の色は真蒼と言っていい程、美しかった。
やがて誰にでも分かる少年の特徴が月光のおかげであらわになった。
少年の特徴———
それは両頬にある紅い十字架————
少年はどこか遠くを見つめるように闇で閉ざされた空を見上げていた。
その表情はどこと無くとても哀しそうな感じだった。
男は目の前にしている異様な光景を[孤独] [恐怖]の感情が一気に込み上げてきた。
そんな異様な状態に耐え切れず後退りした。
ガラガラガラ……
男は後退りした方向にある煉瓦に当たってしまい、大きな音をたて崩れ落ちた。
切裂魔の少年は音に気がつき男の方向へ振り向いた。
男は隠れる暇もなく、少年と眼があってしまった。
殺されると思い逃げようとしたが少年の眼は全てを見透かしているかのように見え、眼を逸らす事が出来ない。
少年は口元を歪め、眼を細めて満足そうに笑みを浮かべ、口を開いた。
「僕は狂神。この現実(セカイ)に禍を齎す者。……僕の代わりにこの夜を必ず訪れさせる者が現れる。」
少年は今までにないような歪みきった笑みを見せ、嬉しさに満ち溢れるようにクスクスと笑いながら言った。
「……クレイズィは不死身なんだよぉ!」
そしてその笑みは風に吹かれ踊り狂う月蝶のように舞う炎の中へ幻の如く消えていった。
やがて、1000年の時を越え、今は言い伝えとして残っている。
少年が消え現在、ある双子の子供がこの世に生を受けた。
双子の子供は産まれてすぐに両親の手で孤児院に預けられた。
あれから9年の月日が流れ、そして現在——————
- Re: Crazy Night ( No.5 )
- 日時: 2009/12/28 15:28
- 名前: NOAH ◆p5CHNX570g (ID: QJ6Z1NnV)
EPISODE IV
『いじめ心の本能』
−零雅目線−
僕たち2人はもうすぐ10才の誕生日を迎える。
………っとは言っても本当に2〜3ヶ月と近い訳ではない。
今は春の月、僕たちは冬の月なんだ!
僕たちって言っているのは皆の知っている通り、僕には双子の弟がいる。
秘蛇って名前なんだけど、僕と違ってあんまり喋らない。
弟には恥ずかしいって気持ちがあるのか知らない……、けどなぜか顔が赤くなってうずくまってしまう。
この癖を克服しないとこれから大変だよぉ?秘蛇………。
早速、僕たちの部屋から出て一直線に僕の方へ泣きながら走ってきた。
僕の肩をがっちり掴む。
「どうしたんだ?ってか何故泣いてる!?」
「……………。」
秘蛇は涙をボロボロ零しながら床を睨みつけていた。
一体何が起きたんだよ…。
「…………!?」
僕は秘蛇が泣いている理由が分かった。
秘蛇の左頬が覆いかぶさる程のガーゼが取れていた。
あの十字架の印を隠すためのガーゼだった。
もちろん僕にもある。
……秘蛇はまたアイツらに虐められたのだろう。
すると、部屋から3人の男の子グループが出てきた。
1人は剥がされたガーゼをヒラヒラとさせながら笑っている。
「おぃ!いい加減にしろよ!」
僕は秘蛇を庇うように背中に隠し、言った。
「お前らみたいな呪われた奴に言われたくはないね。」
「おぃ、千里。それはマズいって。」
ガーゼを持っている少年の右側に立っている少年が言った。
「おっと、そうだったなぁ!これは言ってはいけない禁じられた言葉だもんなぁ!」
千里と呼ばれた少年は面白半分でわざとらしく大声で言った。
さすがに外剥き出しの廊下での大声はかなり響いたらしい。
とても広い中庭で遊んでいた孤児の子たちが声に驚き、近寄ってくる奴もいれば驚き過ぎて泣き出す子もいた。
近くにいた司教様や院長先生は何事かと駆けつけてきた。
院長先生の髪が乱れている様子からして千里が出した声は思っていた以上に響いたらしく、そのあと先生に院長室に呼ばれ、しっかり怒られたみたい……。
数分して千里たちが院長室から出てきて僕らを見るとキッと睨んできた。
けど、怒られたのが効いてるみたいで空気が重いまま、大人しくそれぞれの部屋へ戻っていった。
その姿を見て安心したのがつかの間。
僕たち2人は先生に呼ばれてしまった。
先生は僕らが座ったのを見て、ため息をついた。
「……千里たちを許してやってね。特に秘蛇君、一応注意しといたけど、またあの子たちがイジメたら私の所にすぐ言いに来てね。」
秘蛇はなぜか少し照れながら軽く頷いた。
そして翌日——————
僕は先生に用事があったので院長室にいた。
用事も済ませて部屋を出ようとし、ドアを開けた。
すると目の前に秘蛇が立っていた。
我ながら秘蛇にはある意味で驚かされる…。
どうしたの、と先生がすかさず言った。
けど、さすが秘蛇…。
無口にも程がある……。
わざわざ泣くのを我慢しなくていいのに………。
にしてもまさかとは思うが………また……?
秘蛇はどうしてなのか僕にだけ口を開くので先生の代わりに聞いた。
すると、僕の耳元で囁いてその用件を聞いた瞬間に思わず苦笑してしまった。
それを先生に言ったら呆れた顔で苦笑した。
「また……ですか。注意して次の日ですよ…。早くないですか?」
先生は袖捲りし、部屋から今までにないようなプロの走りを見せ去っていった。
その姿を僕らはポカンっとして見送ったのだ。
「ねぇ、秘蛇。いつ見てもあの走りは凄いよね…。」
「…………ぅん。」
「……反応薄くない?」
イジメっ子もだが、秘蛇の事も色々と謎が多かった。
兄弟なのに知らないって……。
僕、秘蛇の兄弟失格だなぁ………。
- Re: Crazy Night ( No.6 )
- 日時: 2009/12/28 15:30
- 名前: NOAH ◆p5CHNX570g (ID: QJ6Z1NnV)
EPISODE V
『謎のライバル、現れる』
−零雅目線−
昼前、院長先生が<集ノ間>に孤児院にいる子供全員を呼び集めた。
どうしたんだろ?
急に皆を集めるなんて……。
先生は大きな深呼吸を2〜3回ほどして言った。
「皆に今日、新しい仲間が増えましたよ!女の子です。今からここに連れて来ますのでちょっと待っててね。」
そう言って駆け足で<集ノ間>を出ていった。
……皆を集めるときに一緒に連れてこればよかったのに…。
数分後———
先生の声が外から聞こえてきた。
よしっ!そろそろだな。
新入りはどんな奴なのか気になる!
先生、のんびりしてないで早くっ!!
先生と新入りの子が<集ノ間>に入ってきた、………けど、先生の姿はあるけど新入りの姿がない。
新入りがいない事に少し皆ざわついたが、よ〜く見ると先生の後ろに隠れていた。
「ほら、恥ずかしがらず挨拶してごらん。」
すると、先生の一言で後ろから出てきた。
その姿は綺麗な蒼髪をした、僕より年下の女の子だ。
だけど所々に怪我の痕がある。
「この子はこの教会の近くに怪我だらけで倒れてたの。……しかも、意識が戻っても以前の記憶が無かったし、この子の名前も分からないからここで預かる事にしたの。分からない事もあるから仲良くしてあげてね。」
僕は少し困った。
仲良くと言われてもここの孤児院は人数が10人少しと少なかった。
しかもそのうちの大半が男子だから女子が入って来たとしたらちょっと緊張してしまう。
何を言っていいのかも分かんないし、目が鋭くて声を掛けにくい。
だけど皆はそれを構わず威勢のいい返事をしていた。
「じゃぁ、皆で中庭で遊んでおいで!」
すると、勢いよく皆が新入りを連れて遊びに行ってしまった。
「……っこんなん付き合ってられないよ。僕は違う所で遊ぶっ!」
中庭とは反対方向へ行こうとしたら———
「あら?零雅君…どこへ行くの?」
しっ……しまったぁぁぁぁぁ!!
脱出時の最大の敵の存在を忘れてたぁぁ!!
僕はダッシュで逃げようとしたが流石、ラスボス…。
僕は見事に捕まってしまった。
気が付くと秘蛇がこっちを見ていた。
しかも憐れみの眼をやりながら。
「僕がラスボスを忘れてたのに気づいてたのかよっ!!」
「さぁ、零雅君。皆と遊ぼうね。」
………先生の鬼…。
だけど逆らわない方がいいかもしれない。
先生からドス黒いオーラが溢れ出てた。
そのまま先生に引きずられながら中庭まで連れて来られた。
しかたがない。
先生が見ている限り新入りと遊ばないとある意味で命に関わる。
遊んでやるか……。
「……ところで一体何をして遊ぶんだ?何でもいいなら…………かけっこだ!」
「えぇ〜〜〜!零雅君は足が速いから負けちゃうよぉ…。」
そして、皆の目線が応えを待つかのように新入りに向けられた。
新入りは少し戸惑った様子で、
「わ……私は別に…かけっこでもいいよ…。」
その新入りの台詞で世界はこの子中心で廻ってるが如く、嫌がっていた子の心がやりたいの方向に傾いた。
僕は瞬時に悟った。
女子の力……恐るべし。
結局はかけっことなった。
「まぁ、いいや………僕が一位は確実だな!」
僕は少し、にやけ顔をした。
すると、秘蛇が僕のところへ来て皆に聞こえない程度の声で言った。
「……何笑ってるの?………ねぇ、零雅…。あの子多分零雅より足……速いよ。」
僕は驚いた。
あの新入りが僕より速い!?
まさか……。
僕とは違って女の子だし、しかも年下だよ!?
そんな訳ないって。
そんな考えを消す為、思わず首をブンブンと振った。
だけどやっぱり本当に速いのか気になる……。
僕は真偽を確かめるべく新入りに言った。
「おぃ!新入り。僕とかっけこ勝負だぁ!!!」
新入りはいきなり挑戦状をたたき付けられ戸惑っている。
「私…とですか…?」
「そうだっ!新入りはお前しかいないだろ!ルールは僕たちがいる場所からこの敷地内で一番大きな木の下で待っている先生のところまで!」
そして深呼吸をして、
「行くぞ!よ〜〜い……ドン!!!」
同時に勢いよく僕はスタートした。
新入りはというと———
「どうすれば……。と…とにかく走ればいいのよね?」
まだ走ってなく、近くにいた千里たちに話しかけてた。
僕は50Mも離れているスタートしたばかりの新入りを見ながらせせら笑った。
「この距離で僕に勝てる訳無いだろぉ♪諦めなっ☆」
その零雅の姿を見た秘蛇は思った。
[……零雅、似合わない…。]
[はわぁ!酷ッ!!]
なんでだろぅ。
なんか秘蛇が酷い事を言ってるような気がする!?
ハッ……!
もしかしてこれが以心伝心!?
なんてバカな考えをしていたら凄い速さで何かが僕の横を通り過ぎた。
最初はあの速さ、鷹かと思ったが違った。
あれは……
「新入り…!?」
嘘だろ……!?
今さっきまで僕のず〜と後ろにいたのに!
いろいろと自分に疑問をぶつけながらフラフラと走りながらやっとゴールにたどり着いた。
もちろんの事、新入りは先にゴールを果たし他の子に驚きの歓声と零雅に勝つ事が出来なかった子の喜びが舞った。
「……ほらぁ、言った通りだったよ?」
秘蛇が残念そうに言った。
僕はこの勝負を……結果を認めたくなかった。
ヤバイッ……、泣きそう……。
新入りの所へ行って今にも泣きそうな目を顔で擦りながら言った。
「こ……今度、勝負するときは……僕が絶対に勝ってやるっ!!!覚えてろぉ!(泣 」
僕は人前で泣くのが恥ずかしくて急いで部屋に戻った。
そのやり取りの姿を影からこっそり見ていた先生は苦笑して言った。
「零雅君もまだまだね…。それよりあの新しい子の名前が決まってなかったよね?……何にしたらいいのか…。あの子に相応しい名前が……。」
院長先生は新入りに相応しい名前を考えるのに悩んでそして————
「うんっ!この名前がいいよね!」
そして先生はあの子を呼んだ。
「……何ですか…?先生……」
「あなたは名前がないでしょ?だから私が考えてみたの。名前は疾風!空を斬るが如く風のように速いあなたをイメージしたのよ。……じゃぁ、改めて、ようこそ!ブライトネス孤児院こと、ライズァ教会へ。あなたは今日から私たちの家族よ!疾風。」
僕はその光景を部屋からボ〜ッとしながら見ていた。
- Re: Crazy Night ( No.7 )
- 日時: 2009/12/28 15:32
- 名前: NOAH ◆p5CHNX570g (ID: QJ6Z1NnV)
EPISODE VI
『出会い』
−疾風目線−
ここは————
————どこ?
気が付いたらどこかの施設のような部屋のベッドで横になっていた。
私……、ここ知らない…。
私は窓の外を見つめながらここは何処なのかを考えていた。
———突然、部屋の扉が開いてそこにはカールのかかった長髪の女の人が立っていた。
そして私の方へ来て言った。
「よかった。目、覚めたのね。調子はどう?」
私に向かって心配そうに言った。
いや、言ってくれた。
だけど私は状況にのみ込めず呆然と女の人を見ていた。
「あっ!いきなり知らない人が現れて話しかけられても何て言えば良いのか分かんないよね。ここはシェダの外れにあるライズァ教会の中にある<癒ノ間>…。そして私の名前はユー…、ユー・シレイナよ。ここの教会の中には孤児院もあってそこの``院長、、を勤めてるの!」
シレイナと言われた女の人はなぜか院長のところだけを強調し、嬉しそうに言った。
「んじゃ私の名前は言ったから次は貴女の名前を教えて。」
私は少し俯きかげんで
「名前……。私の名前…分かんない……。今までの事も…。」
シレイナは驚いた顔で私を見ていた。
「なんで…私には記憶がない…の……?」
私は不安だった。
目が醒めたら…気が付いたら記憶がないせいで全く知らない別の世界に感じる…。
そんな感覚が恐怖に変わって怖い……。
私は顔を強張らせ小刻みに震えていた。
するとシレイナがそっと私の肩に手を置く。
「怖がることはないのよ…。私のところへ来てみない?孤児院のみんなはきっと貴女に優しくしてくれるわ。」
そんなシレイナの言葉がとても温かく感じれた。
「………はぃ。」
こうして私はシレイナに連れられ、孤児院に身をおく事にし、————
「…………。」
私はア然とした。
私が見た孤児の子はほとんどが男の子……。
しかも、やんちゃ坊主………。
私は心の中で言った。
(すみません。シレイナ…。ここの空気についていけない……。)
そう悔やんでいたら眼にある男の子たちが映った。
見比べようにもほとんど見分けのつかない二人の子供。
誰だろぅ………?
とてもよく似た二人の子供、気になる。
「ねぇ、シレイナ。あの廊下にいる子たちって誰?」
シレイナは私が指した方へ向いて言った。
「あぁ……。あの子たちは零雅君と秘蛇君ですよ。とても仲の良い兄弟です。」
「へぇ〜……。」
…零雅と秘蛇……か。
今度、話しかけてみようかな?
私はそのまま院長室へ行き、後で<集ノ間>へ行くことは後々の話——————
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