二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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バトル・テニス-バトテニ-
日時: 2009/12/30 13:21
名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14814

こんにちは、亮と申します。
  続くかどうかは分かりませんが、バトテニ小説を書こうと思います。
  どうか見守ってくださいッッ
  ご意見・ご感想お待ちしてます

  消えちゃったんで立て直しました
  



注意事項  >>1

参加者名簿 >>2


 【序章】 >>3


 【一章】 1〜18http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13626
      19 >>4


 【二章】 20〜25http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13943
      27〜32http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14380
      (↑31から三章です)
      
 【三章】 33〜41http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14552
      (↑38から四章です)

 【四章】 42〜

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Re: バトル・テニス-バトテニ- ( No.3 )
日時: 2009/12/30 13:24
名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14814

    


         【序章】 -始まり-



        あの日、まだ中学生だった私たちは、
        全国大会を終え、
        その勝利に溺れぬように、
        また、悔しさからはい上がれるように、
        合同強化合宿に出掛けた。
     
        全国大会で顔を合わせた、“戦友”達。
        一緒にたくさんのことを乗り越えてきた、“仲間”達。
     
        そんな戦友達と、大好きな仲間達と、
        大好きなテニスをしに行った。


        ・・・ただ、それだけ。 
        それだけなのに。

    
        まだ、中学生だった私たち。
        まだ、子供だった、私たち。

        そんな私たちには残酷すぎる現実。
        信じられない、信じたくない。
        でも、信じなくてはいけない、現実。

    
        何故、あんなことになったのか。
        何故、大人達は私たちに、あんなことをさせたのか。
        何故・・・裏切ってしまったのか。
  
    
     

        あれから時が経ち、私は大人になった。
        でも、あの日抱いた疑問の答えは見つからない。
        大人になっても、私1人じゃ分からない。
        何も、分からない。


     
     
        ねェ、皆。
        生き残ったのは本当に、本当に・・・ 
     
     
        ——————私だけなの?
     

Re: バトル・テニス-バトテニ- ( No.4 )
日時: 2009/12/30 13:26
名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14814

19 芽生え




どうすればいいんだ?

俺がタカさんに託された思い。
それは“香澄を守る”ということ。
だけど、どうすればいいんだ?

守るったって、誰から守るんだ?
“守る”ということが“優勝”させてやるということなら・・・
ここにいるヤツを殺して、香澄だけを行き残させれば良いのか?

・・・それは違う。
そんなことをしても、香澄は守れない。
それどころか、深く傷つけてしまう。

だったら、俺は・・・

この運命から逃れたい。
大人達に逆らって、運命を変えたい。


皆で、生き残りたい。


「生き残ろう、皆で」(桃)


桃が突然言った。
決意に満ちた眼差し。
何としても生き残りたい。
1人でじゃなく、皆で。


「ムリに決まってんだろ・・・優勝者は1人って決まってる」(海堂)

そして言葉をつまらせた。
きっと、跡部のコトを考えたんだろう。
むやみに爆発のコトを口に出したら、日吉のコトを思い出させてしまうかもしれない。

海堂が黙った理由を察した跡部は、自分で言った。

「最後まで残ったとしても、首輪が爆発して皆が殺される」(跡部)

跡部は、強くなったのかもしれない。
日吉のことは忘れない。
だけど、日吉の死が教えてくれた現実。
これを静かに受け止めていた。

「気ィ遣わせたな、海堂」(跡部)
「そんなことないッスよ・・・」(海堂)


香澄は思った。
竜崎先生と・・・大人と・・・正々堂々戦えば・・・

私たちは、この運命から逃れることが出来るかもしれない。


「戦おう、大人と」(香澄)

Re: バトル・テニス-バトテニ- ( No.5 )
日時: 2009/12/30 13:35
名前: リーラン (ID: QVZFaWyg)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14993

見た所また消えたね?
うちもだよww

早く続きがみたいナリwwww

Re: バトル・テニス-バトテニ- ( No.6 )
日時: 2009/12/30 13:37
名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
参照: http//www.kakiko.cc/novel/novel3/inndex.php?mode=view&no=14871

続きが読みたいナリ〜。

Re: バトル・テニス-バトテニ- ( No.7 )
日時: 2009/12/30 13:40
名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14814

41 生きてる




「ん・・・」(リョーマ)
「リョーマッ 目、覚めた?」(香澄)
「先輩・・・」(リョーマ)

ベッドに寝かされていた。
ここは島の何処かの小屋なのだろう。
体には、包帯が巻いてあった。
背中の痛みも、もうほとんどない。

「生きてて良かったよ、リョーマ」(香澄)

そう言って笑う香澄。
何故だか涙がこみ上げてきて、我慢しようと思うともっとあふれ出して。
悲しいときの涙なんか、いくらでもこらえることが出来るのに。
やっと、そう言えるようになったのに。
この笑顔を前にして、涙がこらえられない。

「香、澄せんぱ、い」(リョーマ)
「ん?」(香澄)
「ありがとう、ございます・・・」(リョーマ)

何も、変わらないこの笑顔。

「変なの。 私、何もしてないよ?」(香澄)

香澄はそう答えたが、リョーマはそれ以上何も言えなかった。
体は、小刻みに震えていた。
あの情景を見れば、幸村と手塚とリョーマで何があったかぐらい、何となく分かる。
そうとうな地獄が繰り広げられていたのだろう。


「よく、頑張ったね」(香澄)


優しく、リョーマを抱きしめる。
だが、リョーマが首を横に振った。

「俺じゃない。 頑張ったのは」(リョーマ)
「え?」(香澄)
「部長が・・・いたから・・・」(リョーマ)

アナタもなんだろうか。
1人助かったことを、アナタも恥じているのだろうか。
後ろめたく思っているのだろうか。
それは、私たちも何度も味わってきた気持ち。

駆け寄った私に、手塚部長が教えてくれた。

“越前はケガをしてまで俺をかばった。
 そのアイツが自分を責めるようなコトを言ったら、その時はグラウンド100周させろ”


“それと・・・青学の柱はお前だと伝えてくれ”


今リョーマは自分を責めているのだろう。
今は、強くならなければならない。

「あのね、リョーマ。 手塚部長が言ってた」(香澄)
「え?」(リョーマ)

息を大きく吸った。

「そんなことを言うヤツは、グラウンド100周!!」(香澄)

香澄が急に大きな声を出すので、リョーマはビクッとした。
そんなリョーマを香澄は優しい瞳で見つめる。


「それと、お前は青学の柱だって」(香澄)


手塚部長、そんなカンタンに“柱”を譲らないで下さいよ。
まだ、直接対決してないじゃないッスか。
あぁ、でも。

“お前達が居てくれたからだ、俺が強く居られたのは”

俺が、アンタを支えてたって思っても良いんスか?

思い出すとまた涙が止まらなくて、俺は香澄先輩の前でバカみたいに大泣きした。
そんな俺を、香澄先輩や桃先輩、海堂先輩、切原があわてながら励ます。
 
「そんなに泣くなッ リョーマァ!」(香澄)

つられて香澄先輩まで泣き出して、

「2人とも泣いちゃァいけねェなァ、いけねェよ」(桃)

桃先輩が俺たち2人の頭をクシャッとなでる。
そんな目には、うっすら涙が光っていた。

「ざまァねェな・・・」(海堂)

言葉は乱暴だったけど、瞳は優しくて。

「人1人、居なくなるとこんなに変わるんだな」(赤也)

切原は1人ごとのように呟いた。



なんでだろうか。
どうして、こんなにも優しいこの人達が死んでいくのだろうか。

大人は、本当にこんなコトを望んでいるのだろうか。


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