二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ルーク青年と追憶の幻想(ミラージュ)
日時: 2010/03/27 10:34
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14954

ルーク青年シリーズでお馴染みのレッドです!第1作の【ルーク青年と赤影の亡霊】、前作の【ルーク青年と呪われた幽霊屋敷】に続く第3弾!!♪

この小説は1年前、【呪われた幽霊屋敷】の小説と同様にここで書いていたものですが・・・この小説も残念なことに消えてしまったので、復活させるにあたって書くことに決めました。

この小説の舞台は前作と同様にレイトン教授シリーズでお馴染みのロンドン!

ルーク青年シリーズ第3弾となった今作はミステリー×ファンタジーの他、ダークを交えた謎解きアドベンチャー!

ルークが第1作の【赤影の亡霊】、前作の【呪われた幽霊屋敷】に続き、主役を演じる他にルークの幼馴染のケイティやルークの弟のラサーク、エリックの2人などのオリジナルキャラクターも第1作、前作に続き、また出るぞ!!(笑)

今作はルークが大学4年生となった秋、幼馴染のケイティに迫る怪しげな影が・・・その正体はグレネート団という謎の組織だった。

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Re: ルーク青年と追憶の幻想(ミラージュ) ( No.1 )
日時: 2010/03/27 10:32
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14954

序章(プロローグ)

その出来事は6年前にさかのぼる・・・

ー6年前のロンドンー

当時のロンドンの光景は夜になっていたのだった。そのロンドン市内にあったとされる倉庫の中では・・・

ーロンドン市内のどこかにある秘密のアジト内ー

そこでは、1人の男性と謎の組織のボスや手下たちが互いに前向きに対峙していたのだった。

「ここまでだ、キャンベル・・・おまえの娘はどうした?」

ボスと思われる人物はケイティの父親を見据えて質問した。すると、彼女の父親は動揺しつつも、顔をしかめて言った。

「ケイティは家にいる・・・あいつの命は絶対に渡さんぞ!」

彼がそう言って答えた瞬間、ボスらしき人物がケイティの父親に対し、ピストルを突き出した。

「そうか・・・だったら、おまえはここで抹殺する」
「なんだと?」

その言葉を聞いた父親はボスを見て答えた。その時、【ダーン!】という銃声が大きく響き渡ったのだった。

Re: ルーク青年と追憶の幻想(ミラージュ) ( No.2 )
日時: 2010/03/27 10:33
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14954

そのダメージを受けたケイティの父親はヨロッとふらつきながらも、壁に寄りかかって背中を預けて座り込んだ。

「ぐっ・・・俺はここで死ぬのか」

そう言って呟いた瞬間、ボスは不気味な笑みを浮かべながら言った。

「そういうことだ・・・何か言い残すことはあるか?」
「・・・ああ。ケイティは俺の大切な娘だ・・・」

父親は息を荒くしながら答えた。

それに対し、ボスは顔をしかめた。それでも構わずに父親は最後の力を振り絞って言った。

「だけど・・・ケイティは絶対に渡さない。あいつの幼馴染に託す・・・」

ハァハァ・・・と息を切らしているわりには思ったより苦しそうだった。それに関わらず、ボスは父親に対し、顔をしかめて呟いた。

「チッ・・・戯言を言うんじゃねえ・・・」
「ルークなら・・・きっと解き明かしてくれるはずだ」

そう言って答えた後、父親は息を引き取ったのだった。

そんな彼を見たボスは顔をしかめた。

「チッ・・・くだらねえメッセージを残しやがって・・・」
「ボス、ケイティとか言うガキはどうしますか?」

手下はボスに向かって質問した。すると、ボスは手下たちの方に向かって言った。

「フン・・・6年後まで待とう。それまで楽しみにしておけ・・・」
「了解です・・・」

手下たちはボスを見て、不気味な笑みを浮かべたのだった。

Re: ルーク青年と追憶の幻想(ミラージュ) ( No.3 )
日時: 2010/03/27 10:35
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14954

第1章 ロンドンの平和な日常・・・ある日の午後

ーイギリス・ロンドンー

ロンドンの季節はうって変わって、夏になろうとしていた・・・というのも、ロンドンの街中はたくさんの人々が笑顔を見せながらもあふれ返って賑わっている。

ロンドン市内にあるグレッセンへラーカレッジ

その1階にある講義室の中・・・

講義室の中は考古学の授業の真っ最中である。それに関わらず、レイトンが生徒たちを見回しながら、熱心に講義している。

その生徒たちは真面目な生徒たちもいたが、その中には居眠りしている生徒たちもいたのだった。その居眠りしている生徒たちの中には1人の青年もレイトンの講義を聞きながら、うとうとしていたのだった。

「ふぁ〜あ・・・」

僕は眠そうにあくび交じりに顔をしかめながら、教卓にいるレイトン先生を見て話を聞いていたのだった。

僕はルーク・トライトン、22歳。グレッセンへラーカレッジに通う、ごく普通の大学4年生だ。今日はレイトン先生の講義に参加し、話を聞いているが・・・それに眠くて話を聞く気になれないでいた。というのも、気がかりなことが1つだけあった。

それはいつも隣に座っている幼馴染のケイティ・キャンベルがここに来ていないということだった。彼女はここ最近になって、ろくに学校に行かず、何をしているのだろうか・・・そこが気になって仕方がない。

友達の話によれば・・・どうも感情的になりやすく、今までにない怒りを見せているらしい。彼女にいったい、何があったのか知らないが・・・僕には1つだけ心当たりがあった。

それは幼い頃から父親による暴力を受けたことだった・・・兄のジョンはケイティを守るために庇っていたらしい。しかし、兄も大人になってからは酒を飲むようになり、妹であるケイティと一緒に兄弟で仲良く2人で暮らしているということだった。

彼女は父親のことをどう思っているのだろうか・・・そこが気になって仕方がない。幼馴染として話を聞いてあげたいというのもあるが、今はそれどころじゃない。

Re: ルーク青年と追憶の幻想(ミラージュ) ( No.4 )
日時: 2010/01/07 21:17
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14954

なぜ、今はそれどころじゃないと言っているのか・・・実はここ最近、友達に飲み会に行こうと誘われ、強制的に付き合わされるハメになってしまった。そのおかげで酒の飲みすぎによる2日酔いになったからだ・・・今朝、弟たちからもあまり酒浸りになるなって注意を受けたばかりだった。

そんなこんなでケイティの家に行きたいと思っている僕だけど・・・酒を飲むわけにはいかないので、今日は飲み会に参加しないことを話そうと決意していた。

やがて、時間が経ち・・・

授業終了後・・・

やっと授業が終わり、眠そうに講義室を出た僕はアレックスに呼び止められた。

「おーい、ルーク!今日も飲み会やるんだけど、酒を飲みに行かねえか?」
「またかよ・・・おまえらのせいで2日酔いになっちまったんだぞ。今日は頭が痛いからやめとくよ・・・」

僕は溜息をつきながら答えた。それに対し、アレックスは顔をしかめながら言った。

「ちぇ・・・なんだよ、付き合いが悪いじゃねーかぁ・・・」
「・・・あん?僕がどんな思いでおまえらに付き合ったのか分からないくせに・・・」

その言葉を聞いた僕は呆気にとられて溜息をつきながら答えた。アレックスは僕を見て溜息をついた。

Re: ルーク青年と追憶の幻想(ミラージュ) ( No.5 )
日時: 2010/01/07 21:28
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14954

なんだよ、また付き合えって言うのか?そう思った矢先、アレックスは僕に話しかけながら、手を振った。

「じゃあ、俺はそろそろ行くな・・・」
「・・・ああ」

その言葉を聞いた僕はアレックスと別れ、自宅に向かって帰ったのだった。

約30分後・・・

ルーク宅 居間・・・

やっとの思いで自宅に到着し、玄関のドアを開けて入った僕は顔をしかめながらもふらつくのを感じ、居間に入ったのだった。

はぁ・・・やっぱり頭がいてぇ・・・昨日、どうも酒の飲み過ぎでかなり泥酔していたらしい。その影響で2日酔いになってしまった。ソファに横たわった瞬間、どこからか聞き覚えのある声がした。

「・・・あれ?ルーク兄さん、帰ってたの?」
「ラサークかぁ・・・お帰り、今日は行かないことにしたんだ」

その言葉を聞いた僕はソファに横たわったまま、弟のラサークを見て溜息をついた。それに対し、ラサークはホッと安心したのか、心配そうに僕を見て言った。

「そっか・・・それは良かった。あまり飲みすぎんなよ?」

あー・・・はいはい、そんなこと言わなくたって分かってんだよ・・・そう思いながらも溜息をついた。どうも、ここ最近は弟たちに心配かけていたようだ。


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