二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- [★]... party and party - D灰
- 日時: 2010/02/14 08:59
- 名前: 向山玲羅 (ID: AzSkpKat)
- 参照: ————初めて見たものは、蒼くて儚い“空”だった・・・・。
>> クリックThankyou !!!!
お初ですっ(*/∀`)/
D灰大好きっ仔の向山です。
D灰の夢小説を書くのは初めてなので、意味不明な文があると思います((汗汗
向山は中1なのでかなり文章力が低いです・・・Σ(゜Д゜)
⇒歓迎
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更新はなるべく早くしますので、気長に待っていてくれたら嬉しいです\(^p^)/←
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読んでくださってありがとうございます^^
完結までどうにか頑張っていきたいと思っているので、最後まで応援よろしくお願いします。
⇒目次
— 第一章 * 孤独な少女の狂想曲 —
序章...>>003
第一幕...>>005 第二幕...>>013 第三幕...>>014 第四幕...>>015
⇒イメージソング・・・・・
UVERworld ⇔ 儚くも永久のカナシ
- Re: [★]... party and party - D灰 ( No.13 )
- 日時: 2010/02/11 13:22
- 名前: 向山玲羅 (ID: AzSkpKat)
— 第二幕 —
“ ノア ”
「おかえり、アレンくん」
長くて暗い廊下を歩いていると、後ろからそんなのんきな声が聞こえた。
声の主はもちろん・・・・
「コムイさん・・・・、ただいま」
アレンは小さく微笑みながら振り返った。
でも、その表情はどこか哀しそうに見えた。
「今回は大変だったみたいだね。傷だらけだね、アレンくん」
「はは、ホントだ。やっぱり絆創膏じゃ隠し切れませんね」
任務帰りに笑って言うのはアレンが嘘をついている証拠だ。
誰にも心配をかけたくない、と思い無理しているのが見て分かった。
コムイはアレンの肩にポンと手を置き、にっこりと優しく微笑んだ。
「任務お疲れ様。今日はもう寝ていいよ」
アレンはうつむき、小さく頷いた。
アレンの後姿を見送ると、コムイは先ほどとは全く違う真剣な表情になった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「暇ぁ—————っっ!!!!!」
少女———ロード・キャメロットは持っていたペンを放り投げ、椅子に寄りかかった。
その隣で呆れているのは黒髪の男、ティキ・ミック。
「暇なら宿題を終わらせろ、ロード」
「ヤダ。僕エクソシストを殺しに行きたいぃ」
転がり回りながら駄々をこねるロード。
ティキは終わりそうにない宿題の山を見て、大きくため息をついた。
それもそのはず。ロードの宿題を手伝わされているのだから。
「私も行きたい・・・・・」
不意に背後から聞こえる小さな声。
振り向くと、琥珀色の長い髪を2つに結った小さな少女が立っていた。
ぬいぐるみを持ち、透き通った金色の瞳をこちらに向けている。
————どこからどう見ても、この少女が“ノア”だとは誰一人思わないだろう。
「お前もか、メア」
「だって・・・・暇なんだもの」
「ティッキーは一昨日、イノセンス破壊しに行ったんでしょぉ!?いいなぁ〜っ」
目を輝かせている2人に何も言えないティキ。
失敗しただなんて・・・・今の2人には絶対に言えない。
ティキが再び宿題に手をつけようとした時、前の席に誰かが座っているのに気がついた。
「こいついつから居たんだ? と、思っておるじゃろう」
ニヤリと笑ってみせる魔眼の男、ワイズリー。
ティキはまたもや呆れた顔でワイズリーを睨むように見た。
その時、
ドアが開いた。
入って来たのはもちろん————
「千年公!」
メアとロードは声を合わせて言った。
そして待ってましたと言わんばかりに伯爵に飛びつく。
「おやおや、どうしたんですカv」
「暇なのぉ〜」
「エクソシストで遊びたいの・・・・・」
か、可愛い顔してなんて恐ろしい事を言うんだ・・・。
この時誰もがこう思っただろう。
伯爵はニタリと微笑み、それぞれのノアにあるカードを配った。
「これは・・・・・?」
「今回の仕事で殺してほしい人間の名前デスv」
一気に表情が明るくなるメアとロード。
トランプに書いてある名を見て、メアは一目散に部屋を出て行った。
ロードも続いて後を追う。
「—————期待してますヨ・・・・v」
伯爵は妖艶な笑みを浮かべた。
- Re: [★]... party and party - D灰 ( No.14 )
- 日時: 2010/02/14 07:39
- 名前: 向山玲羅 (ID: AzSkpKat)
— 第三幕 —
“ 自由 ”
________タッ タッ タッ タッ・・・・
地面を蹴る音。
手には大好きな兎の人形を持ち、スカートをヒラヒラと風になびかせて。
少女は走った。
大好きなあの人のもとへ——————・・・・・
『お母様っ!!!!』
“お母様”は振り返った。
だが、笑顔のはずの顔が薄れて見えない。
『あら、○○○』
『今日はパーティーに行くんでしょ?いいなぁ、私も行きたいっ』
“お母様”は優しく微笑んで少女の頭をそっと撫でた。
すると、少女は本当に幸せそうな顔で笑った。
『また今度、2人だけでパーティーをしましょう』
『2人だけで?』
『ええ。そうね・・・・・、○○○の誕生日なんかどうかしら』
『うんっ、やる!誕生日パーティーやりたい!』
少女は飛び跳ねて喜んだ。
そんな少女を、“お母様”はクスクスと笑いながら見ていた。
『絶対ね!』
『ええ。約束しましょう———————』
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
目を開ける。
目の前には、白い天井があった。
ゆっくり起き上がると、見慣れた景色が広がっていた。
何も無い部屋。
繋がれた右手。
「・・・・おかしな・・・・夢・・・・」
少女は枕元にあった兎の人形を手に取った。
人形は耳が取れそうで、ボタンの目は片方無い。
少女はそっと人形を抱きしめた。
その時、
「バク・チャンだ。入るぞ」
頑丈な鍵を開けて入って来たのは、アジア支部長のバク・チャン。
と、隣に髪の短い美少女————リナリーがいる。
「こんにちは」
リナリーは優しく微笑んだ。
少女は小さくお辞儀をして、人形を抱いたままリナリーを見つめている。
バクは少女の事を哀しそうに見つめると、口を開いた。
「この子は“叶華”。・・・・詳しい事は後でコムイ室長に電話をしておく」
「はい。お願いします」
何やら話をしながらこちらを見ている。
“叶華”はリナリーと目が合うと、小さく微笑んだ。
バクは部屋から出て行き、リナリーと2人だけになる。
「私はリナリー・リー。よろしくね、叶華ちゃん」
「よろしく・・・お願いします・・・・・」
透き通る小さな声で叶華は言った。
だが、あまり心は開いていないのか、目をそらしてしまう。
リナリーは少女の右手についていた頑丈な拘束具を、鍵で外した。
「私に付いて来て。これから、黒の教団に行くのよ」
右手首に刻まれた十字架を見て、リナリーは言った。
包み込むようにして叶華の右手を取り、優しく微笑んだ。
「—————私は、あなたを迎えに来たの」
- Re: [★]... party and party - D灰 ( No.15 )
- 日時: 2010/02/14 08:56
- 名前: 向山玲羅 (ID: AzSkpKat)
— 第四幕 —
“ 痕 ”
「黒の教団へようこそ。歓迎するよ、叶華ちゃん」
ニコリと、コムイは微笑んだ。
叶華もつられて小さく笑う。
————此処は黒の教団、室長室。
コムイは一枚の資料と叶華を交互に見ながら優しく笑う。
「君は・・・・・“セカンド”、なんだよね?」
「そう・・・です」
顔色ひとつ変えずに言う叶華に、コムイは心を痛めた。
この聖戦に勝つ為ならば、教団は手段を選ばない。
たとえ何人の犠牲が出るとしても。
どんなに小さな子でも戦争に駆り出す。
「・・・・君のイノセンスは?」
「この右手、です・・・・」
叶華はイノセンスを発動させた。
突如叶華の周りに風が起こり、右腕を包み込んだ。
風が止んだ時には、すでに右腕全体に黒い蝶の模様が浮かび上がった。
「この右腕は・・・・たくさんの実験を重ねて成功した例です・・・」
コムイは気づいた。
叶華の身体中に実験の痛々しい痕が残っているのを。
叶華は続けた。
ワンピースを脱ぐと、服で見えなかった部分に包帯が巻かれていた。
「—————・・・・・っ!!!!」
「・・・こんなになるまで、中央は私に・・・イノセンスを埋め込もうと・・・・・」
ワンピースを着直すと、叶華はコムイから目をそらした。
コムイは叶華を見つめて、絶句した。
「すまない・・・・・。いくら“セカンド”と言えど、君のような小さな子にそんな事をして・・・・・」
「・・・・あなたが謝る事ないです」
叶華はうつむき、言った。
「この事は極秘でお願いします・・・・・」
「分かった。・・・とにかく今日は休んだ方がいいよ」
コムイの言葉に小さく頷き、叶華は部屋を出た。
部屋の前ではリナリーが待っていた。
「リナ・・・リー・・・・」
「話は終わった?今から叶華の自室に案内するわね」
先ほどと変わらぬ笑顔で、リナリーは叶華の手を引いた。
叶華はリナリーに着いて行く。
「此処にはね、いろんなエクソシストがいるの。もちろん私もエクソシストよ。叶華もね」
「私、も・・・・?」
「ええ。今は任務でいない人もいるけど、いつか会えると思うわ」
迷路のような廊下を突き進んで行くリナリー。
叶華はリナリーの話に頷きながら歩く。
すると、ある部屋の前に着いた。
「此処が叶華の自室よ。他の部屋は後日案内するから、今日はゆっくり休んでね」
「・・・・うん」
小さく頷くと、叶華は部屋へと入って行った。
真っ暗な部屋の中。
自由になれた気がしたのに、何もない部屋を見ると思い出す。
これは夢なんじゃないか、と思ってしまうほどに、“自由”という事は叶華にとって残酷だった————・・・・。
- Re: [★]... party and party - D灰 ( No.16 )
- 日時: 2010/02/14 10:50
- 名前: 秋空 (ID: abPfWlRE)
- 参照:
セカンド……結構難しい話題ですねvv
色々と話も込入ってますし面白い限りです!
ノア側の描写が面白い___ロード(苦笑
- Re: [★]... party and party - D灰 ( No.17 )
- 日時: 2010/02/15 16:52
- 名前: 向山玲羅 (ID: AzSkpKat)
>> 秋空 様
結構難しいです;;
面白いだなんて、そんなことないです!
私が書くロード、キャラ崩壊しちゃってませんか??
それが心配で・・・・・。
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