二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リボーン×人柱アリス×戯言 五番目アリスの戯言
日時: 2010/02/20 16:40
名前: 並 (ID: PU7uEkRW)

序章 たわごと 戯言 矛盾


空が真青な日。

五番目アリス、零崎夜識は空を見上げていた。

「何してるの、夜?」
「いえ。世界は、何て汚いんだ、と思っていまして。」
そう言って、私の親友の方を向いた。
「綱吉。私は、彼方が嫌いです。」
「俺は好きだけど。」
そう言って、私をみた。
大嫌いな君。
大好きな君。
矛盾している。
二つの言葉。
「大嫌い。善人ぶるところが。」
「大好き。俺を嫌いだと正直に言ってくれる君が。」
そう言って、精神科を後にした。


物語の第三者。

狐の悪戯。

鷲の行動。

零の始まり。

闇の広がり。

殺しの始まり。


暴力の、始まり。


でも、私は、結局君を守る事になった。
結局君は、俺の事が好きなんだ。

矛盾。
ムジュン。
むじゅん。

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Re: リボーン×人柱アリス×戯言 五番目アリスの戯言 ( No.1 )
日時: 2010/02/20 16:55
名前: 並 (ID: PU7uEkRW)

第一章 狐と鷲と夜の悪戯

一週間前。

「狐さん。」

座っている狐の面の男に話しかける、黒い仮面の少年。否、少女。
「なんだ。」
「私に力を貸してください。」
「・・・そうか。判った。だが、理由と何をすればいいか聞かせてくれないか?」
黒い仮面は揺れる。
「私の、親友。沢田綱吉を助けてください。理由は、私の大切で、最も嫌いな人物だからです。」
「【最も嫌いな人物です。】フン。そうか。判った。」

——並盛精神病棟

「綱吉。」
「夜。会いたかった。」
壊れてしまった、君。
「何で悲しそうな眼をするの?」
「彼方がかわいそうで。」
「そう。」
そうやって、無理に笑うから。
「無理に笑わないで下さい。」
「そういう夜も。」
「・・・彼方って言う人は。」
「クスッ・・・。」
直ぐに仮面が取れて、彼は凍る様な冷たい瞳になり、無表情になった。
「やはり、・・・俺はそっちの方が好きだよ。綱吉。」
「そう。」
冷たく冷気が漂う冬の大空。
悲しげな瞳に思いを伏せる夜空。

「俺の大嫌いな綱吉。お前に俺の悪戯をしよう。」
「俺の大好きな夜。愛してる。」

一番嫌いな言葉を投げられ、【私】は部屋を出た。


哀れな大空の為に。
夜空は悪戯を仕掛ける。

人柱達は、

五番目の世界を護衛する為、

現れる。

Re: リボーン×人柱アリス×戯言 五番目アリスの戯言 ( No.2 )
日時: 2010/02/20 17:42
名前: 並 (ID: PU7uEkRW)

第二章 赤い眼、黒髪の彼女

何時もと同じように、不良の名を持つ彼、否彼女は零崎夜識。

眼鏡に赤い眼。シャツに黒いネクタイ。ショートの黒髪が美形を際立たせている。

図書室で本を読んでいる彼女には、五月蝿く極まりない声が聞こえてきた。

「夜識君!姫華さん側に付きなさいよ!」
「・・・俺に関係ある事か、それ。」

そう言って鋭い赤い眼で見る。
「ッ・・・。沢田なんか、何処がいいのよ!」
「勘違いするな。俺は沢田綱吉が嫌いだ。だけど俺は姫華にも付く気は無い。」
そっぽを向いて走り出した女子。
すると今度は山本が来て。

「なんだ。」
「お前、本当に姫華の所にいかねえのな?」
「今更何を言う。俺は【第三者】としている。この【物語】。面白そうだからな。」
そうニッと笑って俺は再び本に眼を通した。
「じゃあ、何でツナの病院に行ってるんだ?」
「それはね。【彼】が物語の主人公であって、【彼】と【俺】は、メイン主人公。君達もサブメイン。そして、物語の主格は、【姫野姫華】。」
そう、楽しそうに笑って答えた。
「お前・・・。狂ってるのな。」

「狂ってる?それは君達だ。ツナの右目をカッターで潰すなんてまね、俺には出来ないからな・・・。」

「・・・アレは、ツナが姫華を苛めたからなのな。」
「へえ。そう。でも、その言葉は今、物語には入っていない。ねえ。山本。【本】の【第三者】ってだれかな?」
「・・・。」
「それはね。【読んでる本人】だ。俺は【第三者】。そしてメイン。【第三者】ってどんな存在か判る?」
「・・・。」

「君達にはわからない。【第三者】って言うのは、【呼んでいる】。つまり、【全ての真実】を知っている事だ。」

「!」
面白可笑しく笑って、俺は本を閉じた。
「お前は・・・。何を知ってるんだ?」
「【第三者】は全て知っている。そして、唯一【無害】。今の俺に話しかけても【物語】は進まないぜ。山本。」

そう言って、本を棚に戻し、図書室を出て行った。

Re: リボーン×人柱アリス×戯言 五番目アリスの戯言 ( No.3 )
日時: 2010/02/20 18:03
名前: 並 (ID: PU7uEkRW)

第三章 【零崎】は読み手。【夜】はメイン。

青空の下。

彼女、物語のメイン、【夜】は居た。

「んー・・・。」
本を片手にサボっていた所、風紀委員長に捕まった。
「君・・・。サボるなんていい度胸だね。」

「ああ。そうかそうか。今は【夜識】として動くか。こんな話、【物語】に入っていても意味なんか無い
し。」

「何言ってるの、君。」
「雲雀恭弥。沢田綱吉の骨を折り、全治3ヶ月にした。なら、君も三ヶ月だ。」
そう言って、一瞬にして背後に回り、腕を折った。

「あ、ああああああああああああ!」

「コレは【物語】なんだ。俺に必要じゃない【話】は付け足さないでくれる?」
そう言って、その場を後にした。

———

「ああ。そうか。今日は彼が来る日だった。」
そう言って、門の前に来た。

「夜識。来てやったぞ。」

「久しぶり。【狐さん】。」

サブメインの彼を、迎えた。
「しばらく、【沢田綱吉】。【主人公】のところに行っていてくれませんか?今日は、何か【物語】が始まるようです。」
「ああ。判った。」
その場から消える狐さん。

俺は、【物語】を見に、学校に戻った。


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