二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ボーカロイド─IMITATION BLACK─
- 日時: 2010/03/21 11:41
- 名前: 涼香 (ID: F35/ckfZ)
初めまして、涼香です。私は「ボーカロイド」が大好きで、その小説を書こうと思いました。夢を目指しますが、夢にならないかもです。それでも読んでくれる人は大歓迎です!でも、ルールは守って下さいね。
〜ルール〜
1、荒らしや中傷など、人を傷つけることはしない
2、小説を書くのは勿論、読むのも大歓迎!
3、読んでいただけるだけでも嬉しいのですが、感想やアドバイスを頂けるともっと嬉しいし、「頑張ろう」と思えます
こんな感じです。また増えるかもしれません。
かなりオリキャラでちゃうかもです。
「さぁ、史上最高の悪の美女の物語を始めましょう」
題「誰よりも美しい悪魔」 お相手・KAITO、がくぽ
登場人物・夢小説の説明>>1
第壱話「悪の化身」>>2
第弐話「偽者」>>3
第参話「新しく始まる生活」>>4
第四話「可愛い王女」>>5
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- Re: ボーカロイド─IMITATION BLACK─ ( No.1 )
- 日時: 2010/03/21 11:24
- 名前: 涼香 (ID: F35/ckfZ)
〜登場人物〜
名前 悪音 ミレイ(あくね みれい)
性別 女
年齢 12歳
容姿 水色の綺麗なロングヘアーは地面に着く長さ。妖艶な真紅の瞳。肌は雪のように白く、大きな瞳にとても長いまつげ、鼻筋の通った高い鼻、桜色に色づく愛らしいくちびるの持ち主。長身で細身のスタイル抜群の超美女。可愛いよりは綺麗。
設定 水色の王国の王女。「悪ノ娘」で名が知れている黄の国の王女よりも悪女で、処刑されたはずだが…。一人の男を愛しているふりをして利用していた。
名前 鈴音 レイ(すずね れい)
性別 男
年齢 16歳
容姿 水のロングヘアーで、その顔立ちはどことなく神威がくぽを思わせる。
設定 史上最高の悪の美女・ミレイから愛されていると勘違いしていた可愛そうな男。しかし、彼は最期までミレイの愛を信じ、ミレイの代わりに死んだ。
〜夢小説の説明〜
お相手はKAITO、がくぽで、がくぽ落ちです。関係的に「IMITATION BLACK」を目指しています。レン君のところにミレイが入る…。みたいな感じです。駄文ですが、読んでいただければ嬉しいです。
- Re: ボーカロイド─IMITATION BLACK─ ( No.2 )
- 日時: 2010/03/21 11:24
- 名前: 涼香 (ID: F35/ckfZ)
第壱話「悪の化身」
「こっ、この無礼者!!王女の何者だ!?」
「ミレイ?帰ったよ。どこにいるんだい?」
「レイ様ね?いいわ、通しなさい」
「ということなんで。いいですよね?」
「しっ、しかし、通行許可証もなくっ…」
「私がいいと言っているのです。入れなさい」
「ですが女王は!!」
「私の命令が聞けませんか?」
「っ…。はい…。さぁ、さっさと通れ」
王女は恐ろしい。可愛い声と綺麗な顔だが、性格は悪魔に等しい。
「どうも」
にこやかな笑顔で通り過ぎる。この男も、王女のどこが気に入ったのか…。
「ミレイ、逢いたかったよ」
さっきよりも愛嬌のある笑顔で、少し顔を朱に染めた美男子。
「お帰りなさい、レイ様。お怪我は御座いませんか?」
愛らしい声で聞いてくる。その顔に笑顔はないが、それでも狂いそうなほどに愛おしかった。
「あぁ、無事だよ。ミレイは変わりなかったかい?」
「母様が倒れたの。心配ですわ…」
「そうか…。女王様に会わせていただけないかい?
「申し訳御座いません。それは無理なこと…」
「そうか…」
召使が焦ってミレイのもとに駆けてきた。
「王女様!!大変です!!!」
「どうしたの?」
「女王様が、女王様が亡くなりました!!」
「…そう。母様の死を民に伝え、私が女王を継ぎましょう。ですが、女王と呼ばないで。私はまだ母様のように王女と呼ばれて相応しい者ではありませんから」
レイ様は驚いていらっしゃったわ。昨日までは優しい笑顔でいた母様が急に亡くなられたのだから。
「ミレイ…。悲しくはないのかい?」
「泣いている暇はありません。私は国を動かさなければならないのに、私事で泣いているわけにはいきません」
「ミレイ…。強がらなくていい、泣いていいんだ…」
ミレイを力強く、それでいて優しく抱き締めた。
「レイ様…」
面倒なものです。愛されていると勘違いしている男は。
女王の死は、誰もが悲しんだ。後継者となるミレイは誰からも納得された。彼女の本性を知らない召使以外は…。
「退屈ですね…。誰でも構いません。武に秀でた者達で戦闘を開始しなさい。相手は民です。手加減する必要はありません、全力で向かいなさい」
王女は暇になると殺戮を開始する。沢山の血が流れるのを見て、満足そうな瞳をしていた。
あるいは、
「この銃は射程距離が広いのでしょう?使ってみましょうか」
と、無造作に遠くを歩いている民を狙い撃つ。
ほかにも、
「この剣は切れ味が良いのでしょう?使ってみましょうか」
と、適当に民を選んで残酷なまでに切り刻む。
当然、民は王女を恐れ、家から出てこなくなった。
それを無理矢理引き出しては殺戮を開始するという残酷な王女の遊びは始まる。
王女にとっては殺戮など、ただの「お遊び」にすぎないのだ。
しかし、それでもレイはミレイを信じた。「母を失った悲しみで一時的に精神が狂ってしまった」と…。
- Re: ボーカロイド─IMITATION BLACK─ ( No.3 )
- 日時: 2010/03/21 11:25
- 名前: 涼香 (ID: F35/ckfZ)
第弐話「偽者」
悪の王女が頂点に君臨してから、1年が経った。
そこで、残った民は反乱を起こした。「悪の王女」を倒すために、一致団結したのだった。
「ミレイ!!大丈夫かい!?」
「レイ様…」
「何故、あんな惨殺を繰り返した!?」
「母様が亡くなってから…。自分が悪魔になってしまったようで…。今では何故あんなことをしたのかも解らないのです…」
私の感情は人を騙す為だけのモノ。こういうとき可愛く泣きつけば許して下さるの。
「ミレイ…。やっぱりそうだったんだね、悲しくて自分を見失ってしまったんだね…。ただ、それだけなのに…。君を殺そうとする民を僕が倒してくる!!」
「レイ様…。駄目、行かないで下さい…。あんなことを繰り返した私が受けるべきは罰…。罰を受ける前に、せめて愛する人と一緒にいたいのです」
「ミレイ…」
震えるミレイを優しく強く抱き締めた。
「レイ様…。死ぬのは、怖いです…。きっと民はずっとこんな気持ちでいたのですね…。私は…。私は…!」
「ミレイ、死ぬのが怖いかい?」
「はい…」
「大丈夫、ミレイ服を貸して」
「…?」
「僕の服を貸してあげる。これを着て早く逃げて。今から僕が『ミレイ』だ。君は『レイ』だ」
「レイ様…?」
「大丈夫。身長も近いし、服のサイズは気にしなくていい。顔だってよく似ている。誰も解らないよ」
「…。レイ様は、私の代わりに死ぬと…?」
「うん。王女を守れないなんて、騎士として最低だ」
静かに微笑んだ。まるで死を恐れていないように。
「レイ、『悪の王女はここにいる』と叫んで」
ミレイの代わり死ねるのならば僕は幸せ者だ。
「悪の王女はここにいる!!皆の者、捕らえよ!!」
これこそ計画通り。優しいレイ様なら怯えた私を見て私の代わりに死んで下さると思いました。
「悪の王女はここだー!!!」
「レイ、反対方向に逃げるんだ!!」
「ミレイ、申し訳御座いません…。私のせいで…」
レイに背を向けて走り出す。その顔は悲しみなんて微塵も感じさせない淡麗な無表情だった。
「悪の王女を捕えたぞ!!!」
「この、無礼者!!」
城の窓から、捕らえられたレイ様が見えた。
「さようなら」
何故でしょう…。利用していた彼を本当に愛おしく思ってしまったのでしょうか…。凄く複雑です。
行く所がありません。全ての国の者が集まる、「集結の国」へ行ってみましょう。
- Re: ボーカロイド─IMITATION BLACK─ ( No.4 )
- 日時: 2010/03/21 11:25
- 名前: 涼香 (ID: F35/ckfZ)
第参話「新しく始まる生活」
それから、悪の王女は処刑された。最期にとても誇らしい笑みを浮かべて…。
「おっはよ〜。初めましてだね!」
ツインテールにした緑色の髪は地面に着く長さをもっていた。
「おはよう、転校生?綺麗な髪だね」
茶髪のショートヘアーで綺麗な人。
「お早う御座います。私は悪音ミレイ。転校生です」
名前を出しても大丈夫でしょう。水の王国はとても小さな国で、もう滅びてしまいましたから。存在を消された王国ですから。
「すっごーい!!髪サラサラー。いいなぁ、綺麗な髪〜」
今度は金髪のショートヘアー少女が現われた。高い声で元気そうな人。
「ねぇ、いくつ?」
茶髪の女の人が聞いてきた。
「12です」
「12!?∑嘘!?私より年下!?」
茶髪の人が大袈裟に驚いた。髪を触っていた金髪の少女も驚いていて、緑の髪を持つ少女も驚いていた。
「えぇ」
「おっはよ〜。何やってんの〜?」
金髪を持つ男の子が現れた。そして、青い髪の
男の人も。その隣には無口そうな紫の髪の男の人。
「あっ、レン!この子転校生なんだよ〜。でね、12歳で皆で驚いてたの!」
「12!?僕より年下!?てゆーか背、高っ!!」
「うわー、僕ぐらいあるねー」
次は青い髪の人。
「あっ、僕KAITO。よろしくね!髪の色似てるね!!」
「そうですね」
「僕は鏡音レンです…/」
「もー!レンったら可愛い女の子だから照れてるのね!!あたしは、鏡音リン。レンの双子のお姉さんなの!」
「私はMEIKO。よろしくね」
「私、初音ミクっていうの!よろしく!」
「巡音ルカ参上!てゆーか自己紹介して何やってんの?」
「あぁ、ルカ。この娘転校生。自己紹介して。って、来て早々名乗ってたからいいわね」
「亞北ネルだよ〜!」
「よっ、弱音ハクです…」
「欲音、欲音ルコ」
「重音テトっていうの。まぁ、仲良くしましょう」
凄い人ですね。こんなにいるとは思いませんでした。
「ほら、アンタも自己紹介しなさいよ」
桃色の髪を持った女の人がそう言っている。
「神威…。神威がくぽだ」
「悪音ミレイです。宜しくお願いします」
レイ様…。レイ様によく似た方です。がくぽ様…。
それから沢山の人に囲まれてやっと教室に着いた。
それなりに楽しい生活を送れそうで退屈しなくて済みそうです。
授業の殆どは歌で皆がとても美しい声を持っていた。
無口ながくぽ様も歌を歌っていらっしゃる時はとても誇りを持った顔でいらした。
「ミレイさんは何か歌える?」
「『残酷な天使のテーゼ』なら…」
「まぁ、名曲ね!!さっそく歌ってちょうだい!」
「はい」
そう言われ、歌った。歌い終わると沢山の拍手が送られた。
「キレーな声ー!!」
「残酷な天使のテーゼって表現が難しいんだけど、凄く上手に歌えてる!!」
「上手ねー!!」
凄く褒めていただいた。歌は好きで、それなりに自信があった。
「この学校の自慢の歌姫ね!ミク、抜かされないように練習しなきゃすごく上手いわよ?」
「よーし、ミレイちゃん、負けないんだから!」
「私たちも負けないわよー!!」
「一緒に頑張りましょうね」
ここなら、私の心も少しずつ戻って行くかもしれない。
- Re: ボーカロイド─IMITATION BLACK─ ( No.5 )
- 日時: 2010/03/21 11:26
- 名前: 涼香 (ID: F35/ckfZ)
第四話「可愛い王女」
それからミレイは、可愛い声と顔で誰からも愛された。綺麗な声で歌を歌えば誰もが耳を傾ける。
「ねぇ、ミレイ!残酷な天使のテーゼってどうやって上手に歌えるの?」
歌姫として有名な初音ミクがアドバイスをもらいに来るほどミレイの歌は素晴らしかった。
「最初の『残酷な天使のように 少年よ神話になれ』は重い感じで」
「うんうん」
「難しいけれど、重い所と軽い所がしっかりと歌えればミクさんですもの、綺麗な歌に仕上がりますよ」
「うん!じゃあ、できたら聴いてね!」
「勿論です」
「ちょっとミレイ」
「はい?何ですか、ルコさん」
「高音が上手く出ない。どうすればいいの?」
「腹式呼吸をすれば上手に出ると聞きますが」
「そう、わかった。ありがとう」
「ねぇ、ミレイ〜!」
「はい?」
MEIKOさんが来た。優しくてお姉さんタイプの方。
「発表会でさ、『人柱アリス』歌おうと思うの。ナレーションっていうか…。それ、やってくれない?」
「はい、MEIKOさんの頼みなら」
「ありがと!心強いわ!」
「あー、ミレイ〜!!あのね、あのね!!」
「何ですか?お茶、飲みます?」
リンさんが急いで走ってきて息が上がっている。
「ありがと!!」
「で、何ですっけ?」
「えっとね、あのね…。『悪ノ娘』と『悪ノ召使』の台詞、一緒にやってもらいたいの!!」
「いいですよ」
リンさんが帰った後に、レンさんとKAITOさんとがくぽさんが来た。
「『IMITATION BLACK』のダンス、一緒にやっていただければなぁと…。駄目…ですよね?」
「いいえ、そんなことありませんよ」
「流石ミレイちゃん!ありがとう!」
KAITOさんが嬉しそうな笑顔で言ってくれる。
「ほら、がくぽもお礼しなきゃ!」
「…。助かる…」
コイツといるとどうも調子が狂う。歌っている時のミレイは好きだ。とても輝いて見える。だが、歌っていないときは悪魔に見えて気に食わない。
それからミレイは発表会の出演のひっぱりだこになった。どれだけ大変なことを言われても全てOKを出している。
優しさも彼女の魅力だと全ての人が信じていた。
状況に応じて変わる声と何かに取りつかれたのではないかと思うほど上手に演じきる演技。
素晴らしい逸材を見つけたと教師たちは騒いでいた。
「うっ、うわぁぁぁ!!!離れてください!!!」
「『離れて下さい』って…。演出だから仕方ないじゃん」
先ほどまでレンさんとKAITOさんは唇が触れるのではないかと思うくらい近づいていた。
「でっ、でもっ!!僕だって男です!!」
そして、部屋を飛び出そうとしていたところにミレイを見つけ、
「ミレイさん!!僕の代わりに任せました!!この衣装着て僕の代わりに歌って下さい!!」
「はい?」
手渡された服は胸の辺りに薔薇の花がついたゴスロリだった。
「ちょっ、レン!!困ったなぁ〜…。ミレイちゃん、代わりにやってくれる?」
「私で宜しいのですか?」
「勿論!この歌、覚えてる?」
IMITATION BLACKが流れてきた。
「はい、覚えています」
「よかった!じゃあ、レンのところ代わりに歌ってくれない?」
「えっ…。あぁ、はい…」
IMITATION BLACKをやってみて、レンさんが嫌がる理由がわかりました。口づけするくらいまで近づいたり、抱き締められたり…。確かに男性なら嫌ですよね。
「上手いな…」
がくぽさんに褒めていただけました。
「有難う御座います。がくぽさんも素敵でしたよ」
「…」
後ろを向いてしまった。少し照れていたような気がしましたが、気のせいでしょうか?
「僕はどうだった?」
「KAITOさんも素晴らしかったですよ」
「なんかミレイちゃんに褒められるって嬉しいな〜」
このときの3人は穏やかだった。後に何が起きるのかも知らなかったときは…。
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