二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 未来と過去の旋律—REBORN—
- 日時: 2010/04/11 14:46
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
初代ボンゴレからツナの時代を歩む少女の物語です。
ギャグと切ない甘を目指します!
登場人物設定
・沢田 空 『ドール』
人間としての感情を知らない少女。
中世的な姿をしていて、ジョットと同じ年齢。(13歳)
容姿:黒髪黒目。可愛いといえば可愛い。中世的。
武器:大空の炎・夜空の炎。(両手に灯す事が出来る。)
銀色の拳銃。(一世の文字が刻まれている)
所属:ボンゴレファミリー夜空の守護者。
:目次:
プロローグ 『虚ろな眼』
第一章 キミ 『支配する大空』全2ページ
第二章 人形 『信じるな』全?ページ
Page:1
- Re: 未来と過去の旋律—REBORN— ( No.1 )
- 日時: 2010/04/10 16:31
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
プロローグ
ピチャンッ ピチャンッ
「・・・」
眼が虚ろで前を見ることが出来ない。
だけど、判る。
人が、居る。
「・・・」
「・・・お前の名は?」
聞こえてきたのは、綺麗な声。
私は口を開ける。
「沢田、空・・・」
「日本人か・・・立てる、分けないか・・・」
そう言って彼は私を負ぶった。
久しぶりに感じた、人の温かみも、冷たく感じた。
「・・・こんな少女が・・・」
そう呟いた彼の声は、私の耳には入らなかった。
- Re: 未来と過去の旋律—REBORN— ( No.2 )
- 日時: 2010/04/11 14:06
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
第一章 キミ
眼を開けると見知らぬ部屋に居た。
薬品の匂いが鼻を掠める。
どうやら、医療室のようだった。
「起きたか。」
「・・・誰」
無表情で言う《僕》に、金色の人は、苦笑いをした。
「警戒するな。俺はお前を守るためにこの部屋に連れてきたんだ。」
「・・・警戒なんてしていない。」
「じゃぁ、なんでそんなに無表情なんだ?」
僕は彼を見て、無表情に、無機質な声で答える。
「僕は、感情欠落。感情なんてものは無い。」
すると彼は一瞬寂しそうな、悲しそうな顔をした。
「・・・そうか。自己紹介をしよう。俺は初代ボンゴレ・ジョットだ。」
「・・・欠落人形、沢田空。」
僕は答えた。
「空。スカイと呼ぼう。」
何故英語なのか、わからなかったが、それに僕は深く頷いた。
「ではスカイ、しばらくの間、好きにこの場所を使っていい。・・・御願いがあるのだが、いいか?」
「・・・何」
「俺の守護者になって欲しいんだ。」
守護者。
でも守護者は確か六人で終わりのはず。
僕の考えを察したのか、ジョットは笑顔で言う。
「実はな。もう一つ、俺はリングを作った。コレだ。」
差し出したのは黒いリング。
クリスタルが黒く塗りつぶされたような—。
「夜空のリングだ。お前に、持っていて欲しい。」
「・・・」
僕はそのリングを見つめた後、ジョットを見て、
「・・・使命は?」
「そうだな、・・・《夜空の如く、大空の裏となり時として他の天候をも飲み込み支配する時の大空。》かな。」
「・・・」
僕はソレを聞いて、
「・・・いいよ。」
「そうか、すまないな。」
「・・・でも何故僕なの。他にも居るでしょ?」
「・・・勘だ。」
超直感ね。
僕は少し納得して、リングを嵌めた。
「それに、そのリングは今まで他の者を拒絶してきた。だが、お前は拒絶されなかった。」
「・・・選ばれた、?」
「そうだ。」
そう言って、ジョットは笑った。
僕は笑わなかった。
僕はベッドに再びもぐり、眼を閉じた。
- Re: 未来と過去の旋律—REBORN— ( No.3 )
- 日時: 2010/04/11 14:14
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
2
バァンッ
いきなり扉が開いた。
眼が覚めて飛び起きる。
「ジョット!その女どうするんですか!?」
「ああ、今日からコイツはボンゴレファミリーだ。」
ジョットは今までずっと隣に居たらしく、男に答えた。
僕は顔を起こし、彼の顔を見た。
赤い髪、顔面に刺繍が施されている。
少し面影が怖い人、だった。
「・・・」
「スカイ、こいつはGだ。少し荒々しい所があるが、面倒見はいいぞ。」
そう言ってジョットは笑った。
僕は、無表情だった。
「・・・スカイ、宜しく。」
僕は本名を明かさなかった。
ジョットは不思議そうな顔をして訪ねて来た。
「何故本名を言わないのだ?」
「・・・ジョット以外、信じたくない。」
そう言ってフイッと顔を背けた。
するとジョットは悲しそうな顔をした。
「・・・G、悪いが、飯を作ってきてくれないか?」
「判りました、」
そう言って男の人——、Gは出て行った。
「・・・僕、今まで人信じたくなかったから。」
「・・・そうか。」
そう言って頭を撫でてくれた。
暖かかった。
「・・・」
僕はそんなジョットを見ながら、少しだけ、顔をほころばせた。
「!」
「?どうした?」
「///(反則だろ・・・)いや、何でもない。」
フイッと今度は、ジョットが顔を背けた。
- Re: 未来と過去の旋律—REBORN— ( No.4 )
- 日時: 2010/04/11 14:46
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
第二章 人形
「・・・」
次の朝、起きた時に目の前に誰かいた。
気付かなかったけど——。
『気付く方が可笑しい』。
「・・・誰」
「・・・お前がスカイか。」
目の前に居る彼は僕に向かってフッと、笑った。
ゾクリ、
寒気がした。
「・・・来る、な・・・」
「何故、あの男を信じた?」
ジョット。
何故?
そんなの。
「・・・僕が、彼を認めたから。」
「お前は人形だ。ドールだ。信じるな。」
「・・・!」
———
「・・・ら・・・スカ・・・スカイ!」
「!」
バッと飛び起きる。
目の前には、金色の人——、ジョットだった。
「ジョ、ット・・・」
「お前、汗が凄いぞ、大丈夫か?」
心配する彼を見て、僕は息を吐いた。
「・・・大丈夫・・・」
「そうか、・・・寝てろ。」
命令形になった言葉。
俺はそのまま、また眼を閉じた。
ところで。
バァンッ
また、扉が開いた。
「ゼェ、ハァ・・・」
「お、ランポウ、任務は終わったのか。」
「ジョット!また僕を最前に送って!大変だったんだもんね!」
「スマンスマン。」
すると牛のような少年が僕に気付いた。
「その方は・・・?」
「新しくボンゴレに入ったスカイだ。」
「・・・宜しく。」
「宜しくだもんね。」
そう言って部屋から出て行った。
「アイツはランポウだ。雷の守護者だ」
「・・・」
守護者全員が若いことに驚いたが、僕はまた、ベッドにもぐりこんで眼を閉じた。
また、あの夢を拒むようにして。
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