二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 記憶ソウシツ—REBORN—
- 日時: 2010/04/18 18:58
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
氷空です!
今回主人公は記憶喪失です。
ツナよりになると思います・・・。
登場人物設定
・境界 錬
記憶を失った少女。
何故かある歌だけ覚えている。
容姿:黒髪にオレンジみがかかった黒瞳。結構な中世的で男装をしている。
武器:あまり出てこないが、黒いナイフ。
詳細:たまに鋭い所がある少女。記憶喪失にて、感情も少し欠落している。
・目次
プロローグ 『忘却』
『第一章・忘却』
第一話 空白
第二話 時計
第三話 天候
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- Re: 記憶ソウシツ—REBORN— ( No.1 )
- 日時: 2010/04/18 18:15
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
プロローグ
「・・・」
眼が覚めた所は、白い壁に囲まれた世界。
薬品の匂いが鼻を掠める。
「・・・」
周りの人たちが五月蝿い。
何故か、欠落している感じに襲われた。
空白。
何かで埋めようにも埋められない、空白。
俺は眼を閉じた。
大好きだったはずの彼。
顔は見えない。
声もわからない。
名前さえも。
だけど好きという感情は、確かにここにある。
誰だっただろうか・・・。
忘れてしまった。
忘却。永遠の忘却だった。
- Re: 記憶ソウシツ—REBORN— ( No.2 )
- 日時: 2010/04/18 18:23
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
第一話 空白
眼を開けるとやはり空白。
胸に開いた穴。
感情欠落。
「・・・誰だったんだ・・・」
記憶の中にいるキミは誰だろう。
名前も知らない君。
「・・・」
窓の外を見ると、晴れていた。
真青な空。
ズキッと頭が痛くなる。
「・・・!」
大空。
それが『キーワード』だった。
外に、行ってみる事にした。
——
外に出ると真青な空が広がっていた。
自然と口元が緩む。
「・・・ハァ・・・」
本当憂鬱だ。
誰なんだ、本当に。
イライラしてきた・・・
「・・・錬、だよね。」
「・・・?」
目の前に現れた、茶色の毛の少年。
誰だったか・・・?
「あの、誰ですか・・・」
「・・・」
悲しそうな表情をしていた。
あ、もしかして前の俺の知り合いだったか・・・?
「あの、俺・・・」
「聞いてるよ。記憶喪失なんだよね・・・」
そう言って、手に持っていた薔薇を渡してくれた。
「あ、有難うございます・・・」
「じゃあ、またね。」
そう言って少年は去って行った。
・・・名前聞くの、忘れてたな・・・。
- Re: 記憶ソウシツ—REBORN— ( No.3 )
- 日時: 2010/04/18 18:47
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
第二話 時計
「・・・ファ・・・」
病室で。
自分が良く見ていたという本を読んでいた。
多くあるのが、何故かマフィアの本。
何故こんな物を自分がよんでいたのかは不明だが、結構面白い。
「・・・」
何故か自分は勘が鋭いほうらしい。
ていうか、100%当たる。
今も、嫌な予感が耐えない。
「・・・」
まぁ、ソレはソレで、無視と行こう。
俺はパタン、と本を閉じて、ベッドに横になった。
「・・・暇だな・・・」
俺が呟いた時、コツン、と。
頭に何かがぶつかった。
「・・・時計?」
銀色の懐中時計。
スゴク大切な物だと思った。
だから、首にかけた。
「・・・大空、か・・・」
昨日唯一思い出した言葉。
オレンジ色の、大空。
スゴク優しくて、綺麗な・・・。
「・・・」
コンコン、と、扉がノックされた。
「?」
「えっと、こんにちわ。」
昨日の少年だった。
今度は青色の花を持っている。
「えと・・・」
「沢田綱吉です。」
そう言って、花を花瓶に入れた。
「あ、有難うございます」
「・・・この本は?」
「あ、ソレ、前の俺が読んでいたらしいんです。意外と面白くって」
そう言って、笑ってみた。
多分、作り笑顔。
感情は、記憶と一緒になくしたみたいだったから。
「無理、しなくていいですよ。」
「へ?」
意外な言葉が返ってきた。
もしかして、さっきの笑顔のことだろうか。
「あ、俺、もう行きますね。」
「あ、」
すると少年は病室を出て行った。
- Re: 記憶ソウシツ—REBORN— ( No.4 )
- 日時: 2010/04/18 18:57
- 名前: 氷空 (ID: tgMaGFHR)
第三話 天候
感情を持っていた頃の俺はどんなだっただろう。
そんな事を考え始めるようになった。
コレで病院生活三日目。
完全に体がだるい。
「・・・眠い・・・」
バサッと布団にもぐりこんだ。
少し経って。
扉がノックされた。
「ハイ・・・?」
「ちーっす」
そこに現れたのは見知らぬ少年二人。
一人はスポーツ少年。
もう一人は不良みたいな少年。
「あの、誰ですか・・・?」
すると少年たちまでもが苦い表情を浮かべた。
そして。
「山本武だ。」
「・・・獄寺隼人」
「あ、えと、宜しく」
そういった。
とにかく、挨拶しないといけないみたいだったし・・・。
「・・・コレ、届けに来たんだぜ」
「・・・寿司?」
何故に寿司。
ていうか、凄い美味しそうなんだけど。
「有難うございます」
「敬語、やめてくれねぇか?」
「・・・じゃぁ・・・」
そう言って敬語は無しにした。
「お寿司、有難うございます」
「いいって!」
「ケッ」
少年達は去っていって。
嵐のような少年と雨のような少年だった。
「・・・昔の事、早く思い出さないと・・・」
声は夜空の中に吸い込まれていった。
「・・・」
ふと指に目をやると、黒いリングが光っていた。
昨日はなかったはずなのに。
だけど大切な何かだと思い、そのまま。
ベッドで目を閉じた。
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