二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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鎖の少女。【ボカロ】
日時: 2010/04/29 15:09
名前: リコ☆ (ID: evrYa.Q3)

初めての投稿です!
よかったら見て下さい!
________________________

第一話「テスト」

もう、何もかも嫌になる前に

ホントノ愛ヲクダサ・・・

          ☆

「彩っ!今日はテストの結果が出る日でしょ!早く帰ってきてね!!」

お母さんの声がした。

わたしは、その声を聞いたのに、無視して家を出る。

「彩っ!」

お母さんがもう一度、わたしを呼び掛ける。

でも、わたしは返事をしたくなかった。

お母さんは、わたしの将来にしか興味がない。

わたしが、いくら楽しい話題を出そうとも、
勉強のことしか耳に入れないようだった。

そして、もう、返事すらも嫌になってしまった。

(テスト、この前より、点数高いといいな。)

そう思いながら、学校についた。
       
          ***

「えー、今回のテストは点数が全体的に悪かった。
ちゃんと、復習するように。」

先生の声から、やっと、わたしが待っていた言葉が出てきた。

『テスト』という言葉。

「寺本 彩。」

「はい。」

テストを渡される番が来た。

ドキン、ドキンと言う振動がする。

「彩、う〜〜ん・・・まぁ、よくやったな。」

先生の言葉に足に電流が走った気がした。

渡されたテストの点数は____

「75点____」

前よりも下がった。

(こんなの破り捨てたい。)

でも、出来ない。

わたしは、弱い人間だ。

         ***
「なんなの!?この点数。
受験生なのにやる気があるの!?」

お母さんの言葉が胸に突き刺さる。

(期待を超えられなかった_____)

わたしのココロに、傷が増えた。


続く






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鎖の少女。【ボカロ】 ( No.1 )
日時: 2010/04/29 20:53
名前: リコ☆ (ID: evrYa.Q3)

第二話 「自由」

お母さんにおこられた後、わたしはベットの中で考えた。

(わたし、今まで・・・・全て捨ててきた。)

友達とか。夢とか。

お母さんがダメだと言ったから。

勉強に集中出来ないからって。

そんなに自由を奪われて_______

(・・・・生きるのはどうして・・・?)

誰のために、今まで生きてきたの___?

“ジブン”と言えないままで。

(もう____なにもかも嫌になりそう。)

でも、お母さん。その前に____

ホントノ愛ヲクダサイ・・・・

いつのまにか、わたしは泣きながら寝ていた。


次の日の朝_____

わたしは、おもむろに起き、窓を見た。

(あ、雨・・・)

今日は、休みだったっけ・・・・?

(少し、外に行こう。)

お母さんにも言わないまま、わたしは外を出た。

近くの公園に。

         ***

『希望』

指先で、砂に書いた。

雨のせいですぐに形をなくす。

「直樹〜〜〜!何やってんだよぉ〜〜」

「ご、ごめ〜〜〜・・・いたたたた・・・・・・」

笑顔の子供たちが遠くに見えた。

わたしも、あんなころがあったっけ?

(だったら、あの頃の方ががなにも考えなくて良かったかも。)

あの頃だったら、お母さんも優しくて_____

そんなことを考えてたら、また涙が出てきた。

わたしの未来は、きっとつまらない。

進むべき道を決められて。

お母さんの束縛人形。

続く























鎖の少女。【ボカロ】 ( No.2 )
日時: 2010/04/29 21:24
名前: リコ☆ (ID: evrYa.Q3)

第三話 『勇気』

だったら_____

そんなに作られた物語だったら___

そんなの、全部塗りつぶしたい。

夜中にそっと逃げ出すみたいに。

お母さんに逆らう勇気が欲しい。



わたしは、街へ走って行った。

なにか、ということは言えないけれど。

街行く人を追いかけて。

(この街では、わたし。)

一つのちっぽけな存在___

意志のないまま生きてきたけど、

このカラダ。

(わたしにとっては、きっと。)

大切なモノ。

その言葉から、勇気がわいてきた。

(お母さんになんか負けない___)

一生懸命、家へ走った。

          ***
「ドコ行ってたの?」

お母さんの怖い声音に一瞬ひるんだ。

けど____

これだけは伝えたい。

「お母さん。」

「なあに。」

(わたし。)

「わたし、嘘だらけの言葉で惑わされるの、もうやだ。」

「何言ってるの。早く勉強しなさい。」

(やだ!!!)

ココロの中で、逆らいながら、言う。

「お母さんのいいなりなんか、やめる。
友達も作るし、夢も持つ」

お母さんの顔に異変が出てきた。

「わたしのココロは、お金じゃきっと買えない。
世界で一つだけの大切なもの。」

「あ、あなた。なにいってるの・・・・」

「だから、もう、お母さんは口を出さないで!!!
わたしの未来奪うなんて絶対許さないから!」

「こ、高校はどうするの・・・?」

「わたしがいきたいところにする。
勉強も自分で管理するから!」

そう言った後、お母さんはへなへなと座り込んだ。

きっと、わたしが初めて反抗したからびっくりしたんだ。

(すっきりした・・・・・・)

あの時の・・・・・

(『誰のために生きているのでしょうか?』)

答えがわかったような気がする。

それは、きっと、

(わたしのため。)


お母さんの鎖が今、消えた気がした。


終わり

すみません><
短かったです><


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