二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 魔界屋リリー 〜リリーと運命のプリンス!?〜
- 日時: 2010/06/12 20:13
- 名前: 黒魔女アール (ID: kpG4msIT)
クリックありがとうございます!
おもしろくないかもしれないけどよろしく(*^_^*)
- Re: 魔界屋リリー 〜リリーと運命のプリンス!?〜 ( No.1 )
- 日時: 2010/06/12 14:34
- 名前: 黒魔女アール (ID: kpG4msIT)
登場人物
・野山 百合
通称リリー。元気が取り柄の四年生。
・マリー
血が苦手な吸血少女。
・ローズ
各国に魔界屋を開いている。いつも何かと派手な服を着ている。
・神崎 ラン
リリーの幼馴染だが、本当は魔界の追放者、クモ女ランダ。
・ブルー
魔法使いクラスで、クリア王国のプリンス。リリーに一目惚れをする。
- 魔界屋リリー 〜リリーと運命のプリンス!?〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/06/12 14:52
- 名前: 黒魔女アール (ID: kpG4msIT)
ビュオォォォッ
横殴りに降る雨、しかも酷い強風である。
「ふう、お留守番ってつまらないこと。ねえ、ノアール」
気だるそうに窓の外を見つめる少女はノアールに話しかけた。
「ニャー」
それに答えるようにノアールが鳴く。
その少女のつややかな黒髪は背中にながれ、黒い瞳は雨にぬれたように潤んでいる。
ほおも首筋もほっそりと白く唇はバラの花のよう。
どこから見ても息をのむ美少女だ。
ガラッ
乱暴に魔界屋の扉を開けて入ってきたのはリリー。
彼女には「魔界能力」があるらしく、この魔界屋にも入ってこられるのだ。
- Re: 魔界屋リリー 〜リリーと運命のプリンス!?〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/06/12 20:10
- 名前: 黒魔女アール (ID: kpG4msIT)
「もうっこんな日に残すなんて最悪っ」
リリーはびしょ濡れだった。どうやら傘を家に忘れてきてしまったらしい。
「まぁ、リリーびしょびしょ。」
マリーがリリーの頭にタオルをかぶせた。
「サンキューって、もう乾いちゃったんだけど」
「急速ドライ魔法ですの」
「ふぅん、それよりお腹すいた—、何かない?」
「はいっ今すぐ持ってきますわ」
マリーが持ってきたのは、濃い茶色をしたクッキーと、紫色のジュースだった。
「へー、けっこういけるじゃん。何でできてんの?」
「クッキーはガマガエルで、ジュースはヘビですわ」
「うっ、聞くんじゃなかったかも」
「あら、お口にあいませんでした?」
マリーが心配そうに聞いてくる。
「大丈夫大丈夫、ちょっと食べる気なくしたけど」
しかし、お皿にはもうクッキーは残っていなかった。
ガラッ
「あら、ローズさんがお帰りですわ」
「ってあれ?そのうしろのは?」
そう言うが早いが、猫は「ブルーン!」とさけんで
人の姿になっていた。
「こいつはブルー。アクア王国の王子だ」
ブルーはマリーの横を通り過ぎ、リリーの前に立った。
「俺はアクア王国の王子だ、貴様、名を名乗れ」
「はぁ?何その言い方」
カッとなりやすい性格のリリーはブルーを睨みつけた。
「ブルー、こいつはあんたがさがしてたリリーだよ」
その瞬間、ブルーの怖い顔が一気に解けて、優しい表情になった。
「これは失礼しました、僕はアクア王国の王子、ブルーと申します」
「で、そのアクア王国の王子様があたしに何の用?」
「あなたが僕の運命の人だからです」
「はぁ?」
運命の人ぉ?そんなの、おとぎ話くらいでしか聞いたことが無い。
「ローズ、知ってて連れてきちゃったの?」
「まぁ、そういうことだ。それよりあたしはここでしなくちゃいけないことがあるから、帰っておくれ」
「私も、今日はちょっと用事が・・・」
「えぇっ?」
そして、二人は半強制的に外に出されてしまった。
「ていうか、まだ雨降ってんだけど・・・」
「それでしたら、ブルーン!」
すると、二人の周りに透明のバルーンが出てきた。
「へぇ、あんたなかなかやるじゃない」
「この魔法はほかの魔法使いも使えますが、これほど透明なバルーンが出せるのはアクア王国だけです」
「へぇー・・・でも、このままじゃ寒いし、いったん家いこっか」
「はい」
数分後、マンションの階段を上っている二人の前に現れたのは神崎ランだった。
「あら、その隣にいる方は誰?」
「俺は、魔法使いクラスのブルーだ」
(うわ、さっきの態度に戻ってる)
「あいつは魔界の追放者ランダだよ」
「その噂なら聞いたことがあります、悪行に悪行を重ね、魔界を追放された悪いクモ女がいると」
「ま、まぁ失礼だわっ」
「うるさい、道を開けろ。俺はアクア王国の王子だ」
「王子だか何だか知らないけど、あたしに逆らったらどうなるか教えて差し上げるわ!」
ランが手を突き出すと、中から数本の糸が出てきた。
しかし、ブルーが糸を睨むと、その糸は消えてしまった。
「な、なんですって?フ、フン、覚えてらっしゃい!」
ランは階段を駆け下りていった。
「では、行きましょう」
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