二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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キミは涙を流さない—REBORN—
日時: 2010/05/25 21:19
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

—忘れたコトバ—

—忘れたキオク—

—誰か俺を助けてくれ—


クリック有難うございます!

今回はツナと主人公の悲切甘夢。
笑うしかない少女と、
感情を忘れたツナの話しです。

シリアス多めです。





・目次
第零話
第一話 笑う事しか出来ない少女
第二話
第三話

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Re: キミは涙を流さない—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/05/25 21:03
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第零話


—悲しい時も決して泣いてはダメだよ—

—最後くらい、笑いなさい—

「・・・」
私は無理矢理笑顔を作る。
「ハハ、ハハ・・・」
涙が頬を伝う。

「・・・空・・・一緒に行こう」

手を伸ばすお兄ちゃん。
その誘いは、あまりにも甘美で誘惑で。
だけど、

「ダメ、だよ・・・私は・・・もう、だめだ・・・」

空を見上げ、笑う。
お兄ちゃんもサッテイッタ。
狂うほど、孤独な空間。
だけど、けして、泣く事は無い。

約束、だから。



————約束、だ。

———けして、泣くなよ

——泣かないでくれ。

—お前は、夜空なのだから。

Re: キミは涙を流さない—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/05/25 21:18
名前: 蒼炎 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 笑う事しか出来ない少女


イタリア——・・・ボンゴレ本部。

今はボンゴレ十代目が管理をしていたその場で。
ボンゴレの門外顧問達が一人の少女を迎えていた。

「久しぶりだな、空」
「ハイ、家光さん。おかげさまで、元気になりました」
「そうか、ソレはよかった・・・——ところで、本用についてだが——・・・」
「覚悟は出来てます」
彼女は笑う。
感情欠落者。
人は、そういうのだろう。

彼女は『笑う』と言う感情の代償に全ての感情を捧げてしまった。

彼女の中にあるのは、笑顔と無感情だけ。
その事実に家光は胸を苦しませた。

「・・・——じゃあ、行くか」
「ハイ」



「ここだ」
「大きいですね・・・」

笑いながら答える彼女。
確かにボンゴレが立てたことだけはあって、大きな屋敷だ。

この屋敷には現在、ボンゴレⅩ世——・・・沢田綱吉が住んでいる。

ギィィィィ、と金属製の門が開く。

同時にメイドたちと執事が頭を下げた。
「・・・家光さん」
「何だ?」
「何か視線が痛いです」

特にメイドたちから。

「無視しろ」
「・・・ハイ」
彼女は、前だけを見据えながら歩いていった。



屋敷内に入って家光さんは大きな扉の前出と待った。

「ここがツナの部屋だ」
「無駄に、大きいですね・・・」
「入るぞ、ツナ」
扉が開く。

イスには、無愛想に座っている少年が居た。

「お前に客人だ。空」
「・・・——これから、ボンゴレ専属の殺し屋になった青崎空です、宜しく御願いします」
彼女は笑って、言った。
「空、先に言われた部屋に行ってろ」
「ハイ」
空は部屋を出て一例をしてから部屋に向かった。
家光は、座っているボンゴレ十代目に話しかけた。

「——・・・アイツは、お前と同じだツナ」
「俺と同じ?」

「アイツは笑う事しか出来ない——感情欠落者だ」

笑う事しか出来ない。
それは壊れるよりも苦しい生き方。

沢田綱吉は全ての感情を代償に、壊れた。

彼女は、『壊れない』と言う事を代償に『笑顔』と言う感情を作り出した。

生き地獄。
そうなのだろう。

「・・・あまり、アイツを苛めるなよ、ツナ」
「・・・」


始まった物語。

運命の定めはどう進むのだろうか。


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