二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Space of taboo 禁忌の空間—REBORN—
日時: 2010/06/09 11:14
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!


—《禁忌》と呼ばれ、恐れられる少女。

—その少女は《大空》と呼ばれるもうひとつの名前を持っていた。

—《嘘の大空》と《真実の大空》


この小説では結構酷い言葉表現などがあるかもしれません・・・。
何せツナが冷酷ですから。
勿論ギャグ大目にしたいと思いますが!
駄目だと言う肩はUターン御願いします!

主人公は嫌われてるのに決して覚悟を失わず、他人を最後まで信じる真実の大空。

ツナは他人に愛されてるけど決して誰も信じない冷酷な大空。

そんな二人が出会ったらどうなるんでしょうね(笑)





・目次
第零話
第一話 それぞれの大空
第二話
第三話
第四話
第五話

Page:1



Re: Space of taboo 禁忌の空間—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/06/09 10:38
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話


裏切られても裏切られても。
少女は決して覚悟を失わず。
決して他人を最後まで信じる。
信じるということが彼女の覚悟。
《禁忌》と呼ばれる大空とは対になる力を持っていたとしても。

彼女は《大空》であり続ける。


少年は誰も信じず、決して心を開かない。
他人にどれだけ愛されても。
彼は決して他人を愛さない。
愛さないと言う事が彼の《代償行為》。
愛すると言う事を忘れてしまった彼は涙も流さない。

愛すると言う事が怖くなった彼は、愛す事を止めた。


彼女は覚悟の瞳を大空に向ける。

         彼は冷酷で冷たい瞳を大空へ向ける。


二つの大空が、重なるその《時》。

《大空》は、何かが変わりだす。

コレは、二つの大空が重なる物語。

Re: Space of taboo 禁忌の空間—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/06/09 11:13
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 それぞれの大空


「空青いなぁ・・・」

そんなつまらない戯言を呟いて、私はイスに座る。
髪を治しながら鏡を見る。
あちこちには傷。
痛々しいほどの傷跡がある。
殴られた傷や、切られた傷。
やけどの傷などがある。
だけどソレは全て私にとっては無意味な物だった。

「っと、外に行くか・・・」

私は、黒いマントを肩に羽織り、外へ足を踏み入れた。
心地良い風が横をすぎる。
誰も居ない庭。
私はそれでも笑顔を作る。

「んー、良い風だな・・・」

背伸びをして、空を見上げる。

私のオレンジ色の瞳が空を写す。



「・・・」

俺は書類を見ながら一人で仕事をしていた。
五月蝿い奴が来ないこの空間は、俺だけの空間。
そんな風に想いながら着々と、俺は書類を整理していく。

フと、窓の外を見た。

青空が綺麗に、広がっていた。

「ツナ、入ってもいいか」
「・・・いいよ」

ガチャッとドアノブがまわされ、入ってきたのはリボーンだった。

10年前とは打って変わった、大人の姿。

帽子をアゲながらリボーンは言う。
「この書類を見てくれないか」
「・・・《禁忌》?」
禁忌と書かれ、厳重に鎖で固められた古そうな本。
俺は、その本に手を伸ばす。

—バシッ

「・・・!」

手が弾かれた。
まるで俺を拒むかのように。
「・・・お前でも無理だったか・・・」
「何、この本」

「この本はボンゴレ総本部の地下深くに眠っていた初代時代の物だ。俺も開けようとしたんだが全く開かなかった」

そう言ってリボーンは本を触る。
同じように弾かれ、本が拒絶した。
「・・・だが、アイツなら開けれるかもしれねぇ」
「アイツ?」
「あぁ・・・噂なんだが・・・《禁忌》と呼ばれる力を持つ女が居るらしい・・・。ソイツならきっとこの本を開けれるかもしれない」

「・・・《禁忌》」

禁忌と呼ばれる女、と言うのは少なからず聞いた事があった。
その所為で恐れられ、怖がられる対象となったと言う。

・・・化け物扱いか・・・。

「・・・俺には関係無いだろ」

「だが、この本は初代時代の物だ。興味はあるだろう?」
「・・・」

俺は何も言わず、その書類を奪い取った。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。