二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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人間失敗な殺人鬼の黒物語—REBORN×戯言—
日時: 2010/06/11 15:15
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

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コレは人間失格・・・零崎人識の妹、零崎黒識《織》人間失敗のお話。
人間の失敗作。

 感情なんて皆無、

  言葉なんて失敗には皆無。

   人間失敗、殺人鬼、零崎黒識。

    完成形ではない失敗。


『始めましてぇー。零崎黒識だー。人間失敗作だぜ?よろしくな、かはは』

男装で、人間失格の零崎人識の妹主人公。

『じゃー、ちゃちゃっと零崎開始しますか』





・目次
プロローグ
第零章
第一章 人間失敗 《人減失敗》
第二章
第三章
第四章

Page:1



Re: 人間失敗な殺人鬼の黒物語—REBORN×戯言— ( No.1 )
日時: 2010/06/11 14:25
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

プロローグ


人間の失敗作。

失格ではなく、失敗。

人間失格は、人間の失格品であり、失敗ではない。
人間失敗は、作られた存在であり、失格ではない。


人間失格は自慰的に。

       人間失敗は人工的に。


彼等は兄弟であり、血の繋がった殺人鬼。

ナチュラル・ボーン・キラーである。



この物語は、

人間失敗の、失敗な物語。

Re: 人間失敗な殺人鬼の黒物語—REBORN×戯言— ( No.2 )
日時: 2010/06/11 14:43
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零章 


「・・・もう一回言って、人識」

私は無表情で言う。

私の兄はかはは、とヘラッと笑ってその言葉をもう一度言う。

「そろそろ中学に行ってみても良いんじゃないか?お前も一応殺人鬼とは言っても13なんだからよ」

「・・・」

中学。

始めてその言葉を聴いたことがあるような気もするが。
「・・・何で急に?」
「シームレスバイアスの大将とか、兄貴がメチャクチャウルセぇーんだよ」
そう言って溜息を吐く兄貴。
「俺としては行かせたくねェンだけどな?あいつ等がうっせぇーからよ」
「・・・」
シスコンが・・・。
私は心の中で毒づきながら、携帯を取り出した。

「じゃあ、《師匠》に承知貰ってからにする」

「や、《ぺリルポイント》の兄ちゃんからはちゃんともう了解を得てるぜ」

なんて早い・・・。
私は少しだけ息を吐いた。
「うん、判った、じゃあ行くよ。その代わり」
「ん?」
「人識の性格、真似させてもらう」
「・・・は?」

私はスッと表情を変えて、ヘラッと笑ってみせる。

「かはは」

「・・・本当傑作だぜ」
失敗なら、人格を意図的に作る事も出来るってことか、と、兄は言った。

苦笑いで。

「じゃあな兄貴」

私は、いや、俺は窓から飛び出した。
残った部屋の中で。
人識は独り言を呟いた。


「本当、傑作だな・・・俺の妹・・・いや、弟は」


その後、乾いた声でかはは、と笑った。

Re: 人間失敗な殺人鬼の黒物語—REBORN×戯言— ( No.3 )
日時: 2010/06/11 15:14
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一章 人間失敗《人減失敗》


「かはは、此処が並盛中か・・・」

乾いた声とともに笑い続ける少女・・・否、少年はニヤニヤとしながら校内へ足を運んだ。
少年の容姿は、赤とオレンジ、黒の色の石のついた三連ピアスを耳に付けた結構チャラチャラした姿だった。
すると、目の前に学ランを肩に羽織った少年が現れた。
両手にはトンファー。
「何だお前?」
「それはコッチの台詞だよ・・・。キミ、何その格好。風紀乱しすぎだよ・・・」
イライラした口調で言う目の前の少年。
俺は首をかしげ、楽しげに笑う。
「かはは、まぁいいじゃんかよ、けちけちすんなよ」
「イラッ」

トンファーで殴りかかってくる物の、俺はソレをサッと避ける。

「・・・!」

「この容姿は好きでやってる訳じゃねぇんだっつぅの。コレは一種の変装って言う奴で・・・っと、此処までが限度だな」

そう言って俺はガシャンッと、背中から異常に大きい大剣を取り出す。

黒く、禍々しいデザインの剣だ。
コレは罪口商会の作品で、結構優れものとして愛用している。
「何処から出したの・・・そんな物」
「企業秘密って事で」
俺は少年に向かって大剣を振りかぶる。
その大剣を避けられず、モロに喰らう少年は吹っ飛ばされた。
「おっと、これ以上やるとマジで抑えられなくなるな・・・じゃーな風紀委員長さん」
俺は大剣を背中に隠し、スタスタと歩き始めた。
「グッ・・・」
雲雀はダメージの残った体で辛うじて起き上がる。
ソレほどまでに彼にくらった残激は大きかった。

「・・・」

無言で彼は、校舎に向かって歩き出した。



「中学って結構広いんだな」

そんな戯言を呟きながら彼はスタスタと平気で歩き続ける。
耳のピアスは実は双識から貰った物で、制服はあの戯言遣いから貰った物である。

ソレを身につけているので実は家賊思いだったり。

「っとぉ、此処かー・・・」
勢い余って職員室をスルーするところだった。
立ち止り、扉をノックした。

「お・・・キミが、汀眼みぎわめ君かい・・・?」
「あぁ、」

勿論、表の名は汀眼黒織。(みぎわめ くろおり)

今でもニヤニヤと相変わらずの笑みを浮かべている。
愛想のいい人格である。
「その容姿で・・・風紀委員に捕まらなかったのか?」
「あぁ、会いましたけど、何でもなかったですよ」

あっさりそう言って、かはは、と乾いた声を漏らす。

「・・・そうか・・・じゃあ、教室に行くぞ」
「へーい」



教室まで来て、待たされる。

人格を外し、私は無表情で教室とは反対側の窓の外を見る。
青空が広がり、すがすがしい風が吹いていた。
「・・・」

すると教室の中が騒がしくなる。

「じゃあ、入ってきなさい」

《俺》は、教室の扉を開けた。

Re: 人間失敗な殺人鬼の黒物語—REBORN×戯言— ( No.4 )
日時: 2010/06/11 18:21
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




「じゃあ自己紹介をしてくれ」

担任教師と思われる男が言った。
俺は乾いた声でかはは、と笑う。

「汀眼黒織だ。ま、適当に呼んでくれ」

適当な返事をして俺は教室の周りを見渡す。

一風して普通の学生の教室だが、黒織にとっては新鮮そのものだった。

「じゃあ席は・・・っと、沢田の隣だ。沢田」

「んー」

ダルそうに手を上げたのは《沢田》という少年。
俺は彼の隣に座り、乾いた声を出す。

「かはは、宜しくな。沢田君」
「ん」

やはりダルそうに対応する少年。
もう少しで人格が崩れそうになった。

慌てて、ヘラッとした表情をする。



「汀眼君って彼女居るの?」
「何処から来たの?」
「私と付き合って!」

こんな質問攻めに会いながら俺はたじろいでいた。
俺はヘラッと笑って、

「俺の好みのタイプは背のたけーお姉さんなんだよ。すらっとして美人の」

ちなみにコレは、人識の好みである。(適当に言った)

ちなみに流石兄弟ということもあって、顔立ちはまったくといって良いほど瓜二つだった。

顔面刺繍は流石に無いが、結構可愛い顔立ちだった。

「兄弟とか居るの?」

「あー、まあな。例えば顔面刺繍の血の繋がった兄貴とか、釘バットを振り回す兄貴とか音楽趣味の兄貴とか変態の兄貴とかだ」

勿論この説明でわかったものは居ない。

全員呆然と聞いていただけだ。
「かはは、じゃあ俺ちゃっくら行かなきゃいけねーとこがあるんだ。じゃあな」
「えッ・・・」
黒織(基黒識)は、教室を出て行った。
自由ぶりもまさに人識ソックリである。

「・・・おもしれぇ奴が来たな・・・」

陰で赤ん坊は、ひっそりと笑っていた。

Re: 人間失敗な殺人鬼の黒物語—REBORN×戯言— ( No.5 )
日時: 2010/06/11 21:02
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




「・・・疲れた」

流石に人識の人格なだけあって、結構つらい。

あの、《シグナルイエロー》なら遣って退けただろうか・・・?

いや、無理だろう、流石に。
そんな事を考えながら、《私》は屋上へと足を運ぶ。
屋上の扉を開ければ風が心地よく横をすぎる。

「・・・沢田君?」
「転校生、何してんだ」

お前が何してるんだよ。
私は咄嗟に人格を作り出す。
「かはは、ちょっと、な。外の空気を吸いたいって奴だな」
「・・・フゥン」
彼は興味を失くした様にそう言って、フッとまた眼を閉じた。

「・・・——」

—カキィィィンッ

「何、今の音」
「かはは、何でもねェよ」

《俺》はニヤッと笑って《狙撃主》を見据える。

相手は相当驚いているようだ。
俺の手には鈍く銀色に光る大型のナイフ。
人識同様のナイフだ。

「ちょっとだけ驚いたかな、《裏の世界で》コレだけできるっツー奴も初めてだしな」

俺はニヤニヤと笑い、独り言を呟く。

「・・・お前、何者だ」
「お、狙撃主さん、来たのか」

かはは、と乾いた声を漏らす。

「答えろ」

銀に光る拳銃。

銃口が俺の米神に向けられるが、俺は笑い続ける。
何せ、殺人鬼にはそんなの無意味に近いからだ。

「じゃあ逆に聞くぜ?お前は何なんだ?」

赤ん坊はにやりと笑う。
だが、その笑みには自身がなかった。
「俺は最強の赤ん坊・・・リボーンだゾ」

「つまり殺し屋か・・・—《匂宮》みてーな事言いやがって・・・」

全然匂宮とはちげーけどな。

そんな事を想いながら俺は赤ん坊を見る。
「じゃあ俺も自己紹介しねぇとな」
「・・・何でリボーンが此処に居るんだよ」
すると沢田君が起き上がり、メンドクサソウに立ち上がった。

「俺は一応の所今はいえねぇな・・・」

「・・・人に名乗らせておいてソレは無いんじゃねぇのか?」
「かはは、傑作だな」
「傑作か?」
俺はニヤッと笑った。
するとポケットに入れておいた携帯電話が鳴った。
俺は携帯電話に出る。

「もしもs《黒識君かい!?今何処にいるんだい!》・・・あー・・・兄貴?」

電話の相手は兄貴・・・基、零崎双識からだった。

《人識君が中学に入学させたって聞いたから私はもう心配で心配で!あぁ、私の弟零崎黒識君!早く私の元へ帰っておいで!》

「・・・」

何もいえなかった。

まだ電話の向こう側ではダラダラと会話が続いている。
電話を切りたい気分だった。

《ちょっとかすっちゃ!黒識!今何処にいるっちゃか》

「大将か?あー、今俺並盛町の並中って言う学校に来てるんだよ」
《直ぐに帰ってくるっちゃ!お前が居ないと全員狂いやがって大変なんだよ!》
「口調変わってるぜ大将」
《ゴホン、とにかく!早く帰ってくるっちゃ!》
「並盛町から京都まで?んな無茶言うなよ大将」

《・・・じゃあ仕方ないっちゃ・・・家賊総出で並盛にいくっちゃ・・・》

「・・・マジで?」

そんなの嫌すぎるに決まってる。
だけどこの際仕方ない。
舞織や双識が暴れている異常・・・仕方無いのか・・・。
「・・・わーったわーった!じゃあそうしてくれ、じゃーな」

俺は携帯をきった。

「・・・さっきの電話はなんだったんだ?」
「あー・・・家賊からの電話ッツゥ奴」

そう言って俺は、屋上から出て行った。



一方、その頃京都では。

「あぁ、ハン、あたりめぇだろうが。お前も行くのか?」
《えぇ・・・いい退屈しのぎにもなりますし》
「そうか、だとよ」
「《いーちゃん》も行くなら僕様ちゃんも行くんだね。うん、それに黒識ちゃんにもあいたいし」
「じゃあ決まりだ、行くぞ」

「フン、そういうことか・・・」
「狐さん?」
「今直ぐ並盛町に行くぞ、そこに黒識が居る」

「げらげら。《友達》が居るんだ。俺様も行くに決まってるだろ」

「ぎゃはははははははは!くろっちが居るのなら僕もいかなきゃなんねーな!」


裏世界、(一部・一般人)全員始動。


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