二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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Bonds crystal—絆結晶— 【REBORN】
日時: 2010/06/15 21:04
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

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—愛してます、——さん。

—誰の名前だったか・・・覚えていないんだ、


記憶喪失になり、ヴァリアーに拾われた少女。
次第に記憶を思い出していき、大切なあの人を思い出す。

『何で・・・何でっ・・・!』

『大好きだよ、——。ね?』

甘かったり、ギャグだったりシリアスだったり。






・目次
№0 序章
№1 キオク喪失 
№2 ソウシツ捜索 
№3 キヅカナイすれ違い
№4 トラワレル恐怖心
№5
№6
№7

Page:1



Re: Bonds crystal—絆結晶— 【REBORN】 ( No.1 )
日時: 2010/06/15 19:53
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

№0 序章


「十代目・・・!刹那が・・・」
「・・・刹那が何?」

「刹那が・・・——して・・・!」

「・・・放っとけ」
「ですが・・・!」

バンッ

「放っとけといったら放っとけ」
「・・・!彼方は・・・何故、——しないんですか・・・」

バタンッ



ザァァアァアァ・・・・・・。

「ったく、かったりーっつーの」
「ですけどしないとボスに怒られますしー」

フランとベルは足を止める。

それも無理は無かった。
「・・・あのーベルせんぱーい」

「・・・んだと、フラン」

「・・・この子、子供、ですよねー?何で血まみれで倒れてるんですかー?」

「・・・とにかく、ボスの所に連れて行くか・・・?」
「そうですねー、流石駄王子」
「誰が駄王子だ誰が」

ベルは悪態をつきながら一人の少女を抱き上げた。

「行くぞ、べル」
「ハーイ」

Re: Bonds crystal—絆結晶— 【REBORN】 ( No.2 )
日時: 2010/06/15 20:15
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

№1 キオク喪失


「・・・ん」

俺はゆっくりと眼を開ける。
「あ、おきましたよーベルせんぱーい」
「シシッやっとかよ」
ベルと呼ばれたティアラをつけた金髪の男の人が近づいてきた。

俺は自然と頭に手を伸ばす。
包帯が巻かれていた。

「アナター道端で倒れてたんですよー。血まみれになって」

「血まみれ・・・?」

言葉がわからなかった。
頭がくらくらする。

「お前、名前は?」
「名前・・・——」

俺は、名前なんて、言葉を。

        失っていた。

「判らない」
「ハ?」
「判らない・・・俺は、誰なんだ・・・!」
すると蛙を被った男の人がハッとなって言った。
「コレって・・・キオクソーしつって奴じゃないですかー?」
「キオク、喪失・・・?」
「・・・つまりこいつは何も覚えてないってことか・・・」

何も覚えてない。

確かにその通りだ。

名前さえも、何故俺が血まみれでいたかも。


全てが、わ か ら な か っ た 。


「・・・ッ」

「あ、無理に思い出さなくてもいーんですよー。・・・ベルせんぱーい、どうするんですかー?」

「・・・とにかく、ボスに伝えないといけないな・・・」

ボス、という言葉に俺は何故か反応した。

何かが、拒否していくような感覚。

「じゃあちょっとまってろ」

ベルと呼ばれた男の人は部屋を出て行った。
フランさんは俺の顔を覗き込む。
「大体年齢は13歳って所ですかねー」
「あの・・・此処は・・・」
「あぁ、此処はヴァリアーって言うマフィアの暗殺組織ですよー」

意味不明な言葉が並んで頭が少し混乱した。

あんさつそしき・・・?

「ボス呼んで来たぜ」

部屋に入って来たのは顔が少し怖い男の人。

ベルさんは少々怖がりながら彼を中に入れた。

「お前・・・キオクが無いんだって本当か・・・」

「あ、ハイ」

俺は怖がりながら頷く。

だけど、この人は結構いい人かもしれない、とどこかで感じていた。

「・・・しばらく此処で雇ってやる」

「・・・ボス、めずらしーですねー」
「正し、ちゃんと働いてもらうからな」
「あ、有難うございます」

「・・・フン」

男の人は去っていった。
私はベルさんとフランさんの顔を見る。

「あ、あの、これから、宜しく御願いします」

「ハイー」
「おう」
するとフランさんがポン、と手を叩いた。

「だけど名前が無いって言うのは不便ですねー、何か名前をつけましょうかー」
「・・・あ、えと」

するとフランさんが無表情で言った。

「・・・《ソラ》って言うのはどーですー?」

「あ、私ソレでいいです」
「じゃー決まりですねー。文句ありませんよねーベルセンパーイ」
「チッ・・・仕方ねェな。ソラ、宜しくな」
「あ、ハイ!」

俺は満面の笑みで笑った。

Re: Bonds crystal—絆結晶— 【REBORN】 ( No.3 )
日時: 2010/06/15 20:37
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

№2 ソウシツ捜索


「何で・・・何で君は・・・!」

滅多に怒る事の無い、いや、感情をあらわにした事のない雲雀が声を荒げる。

当のボンゴレ——沢田綱吉は冷めた声と表情で言う。

「死んだ・・・それだけの事でしょう」
「キミは・・・彼女の事を何もわかっていない・・・!」

雲雀は睨む。

「彼女はキミを誰よりも信じていた!僕よりも・・・!」

苦しげに、切なげに声を出す雲雀。
沢田綱吉はやはり冷めた瞳で言う。

「俺は、関係ないですから」

—ガタンッ

雲雀は沢田綱吉に掴みかかった。

「キミ・・・!何故彼女を信じてあげなかった!何故彼女の事を信用しなかった!何故・・・!


彼女を、———した!」


雲雀は更にいっそう強く瞳で睨む。
すると部屋の扉が開き、そこから現れた獄寺隼人が二人を引き離す。

「雲雀・・・お前、」

「退きなよ・・・殴らないときがすまないんだ・・・!」

震える声で訴える雲雀に獄寺は悲しげに眼を細めた。
沢田綱吉を見る。
「十代目・・・俺も、今のアナタには、失望しています」
「・・・」
静かに聴く沢田綱吉。


「ですが・・・!俺は、彼方を信じてますから」


そう言って、雲雀を連れて他の部屋へと向かった獄寺。

「・・・死んだだけの事だ・・・」

そう、静かに呟いて。



「ルッスーリアよ、宜しくねぇ」
「あ、ハイ・・・(凄い人だな・・・)」
「俺はレヴィd「ヴオォォォォォイ!俺はスペルビ・スクアーロだぁ!」貴様・・・」

早くも修羅場になりかねないその場に俺は慌てた。

「アラ、ソラちゃん、女装が似合うわねぇ」
「あ、いえ、俺は女です」
「・・・一人しょうが俺なのに?」
「・・・何故か、ソレが自然だと思ったんで」

そうだ、自然と思ったからこそ俺は俺と呼ぶ。

何故だか・・・そう思った。

「じゃあ私と洋服屋に行きましょう?新しい服を買わないと」
「あ、ハイ・・・」

俺は半ば無理矢理、連れてかれた。



—ジリリリリリリリリ・・・。

—ガチャッ

「・・・ボンゴレか・・・何の用だ」
ザンザスは不機嫌そうに電話の相手をした。

ボンゴレ——沢田綱吉は電話の向こうで冷静に言う。

《俺の幹部、見なかったですか?髪がショートで、黒髪な女》

「・・・知るか」
《そうですか・・・》

そう言って電話は切れた。

ザンザスは、一瞬不自然だと思ったが、直ぐに考えるのを止めた。



—ガチャンッ


一応ザンザスのところに電話はしてみた。

死体が・・・見つからなかったのだ。

血は本人の物だとしても、死体が無いというのはどう考えても可笑しな事だった。

「・・・」

俺は、何故か苦しくなる胸を押さえながら、イスへもたれかかった。

Re: Bonds crystal—絆結晶— 【REBORN】 ( No.4 )
日時: 2010/06/15 20:51
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

№3 キヅカナイすれ違い


「コレなんかどうかしらー?」
「いや、ソレ、ゴスロリですよ・・・?」

さっきからこの調子。

派手な服ばかり選んでくるルッスーリアさんに少しやや引く。
俺は山積みにされた服を持ちながら息を吐いた。

「も、もういいです・・・十分ですから」
「そーう?まぁ、そうよねー。じゃあ帰りましょうか」

やっと帰れる、と思って俺は息を吐いた。


スッ・・・。


すれ違い座間に、俺は一人の男の人と出会う。

何故か少し、懐かしい気もしたが、俺は前を向いた。



「・・・さっきのあの方は・・・」
骸は彼女を振り返る。

幼い姿だが——・・・面影が何となく残っている。

骸はクフフ、と笑う。

「沢田綱吉・・・彼方の答えは、案外身近にあるかもしれませんね・・・」

そんな独り言を呟いた。

「ですが・・・身近にありすぎて気付きにくい、という物ですか・・・」



「似合うわよー?ソラちゃん」
「わー凄く可愛いですー」
「俺の姫候補決定☆」

何て皆さんは言うんですけども、

「・・・結局ゴスロリですか・・・」

しかも何故かベルさんのティアラを頭に付けられてるし・・・。
俺は少しだけ肩を落とした。

「そうだ、スッカリ忘れてたわぁー」

「あー、そういえば明日パーティーでしたねー」
「その服装で言ったらぁ?」
「・・・この、服装で、ですか・・・」
少し気が引けるが、そうするしかないのだろう。

「・・・ワカリマシタ・・・」

俺は、頷いた。

Re: Bonds crystal—絆結晶— 【REBORN】 ( No.5 )
日時: 2010/06/15 21:03
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

№4 トラワレル恐怖心


「広いですね・・・」
異常に拾いホールを見ながら俺は呟く。

ベルさんは何でもないように、

「まぁな、」
「一応ボンゴレが作った会場ですからー」
「ぼんごれ?」
「あぁ、俺達の本拠地だよ」

ボンゴレ。

何故か引っかかる言葉だった。
すると、向こうから男の人たちが、現れた。
「・・・あの、あの人たちは・・・」

「あぁ、ボンゴレ十代目だよ、沢田綱吉っつーんだけど・・・それがどうかしたか?」

俺は震える体を抑える。

拒絶反応。

多分、ソレだろうと感じていたが、
理由がわからなかった。

「ソラ?」
「ソラさーん?」

「・・・あ・・・」

俺ははっとして二人の顔を見た。
「何でもないです・・・」
「そうか・・・」
男達は近づいてくる。
俺は自然と顔が強張った。

「久しぶりですねー、ボンゴレ十代目」
「・・・ソイツは・・・!?」

俺の姿を見て、何故か眼を見開く男の人。
体が再び震え始める。
私はフランさんの陰に隠れた。

「あー、この子、記憶が無いんですよー、たまたま僕達が拾って「ヤダ・・・」・・・ソラさんー?」

ガタガタと振るえ、しゃがみ込み頭を抱える。

怖い、何かが怖い。
理由のわからない恐怖心に囚われ、感情のコントロールが上手く出来なかった。

「ソラさんー?どうしたんですかー?」
「ヤ、ダ・・・!」


気が付けば、私は走っていた。


「ソラ!?」
「どうしたんでしょうねー」

「・・・」


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