二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

大空は冷淡に笑う—REBORN—
日時: 2010/06/22 22:01
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!


—暇だな・・・。

暇な何時もの日常に非日常が舞い降りた。

—・・・誰?

—・・・ソレはコッチの台詞の様な気が・・・。


ツナと初めて出会った場所は——だった。
主人公は一般市民で並盛高校に通う一人の女子高生。
ツナと同じ容姿を持っている。
高校生設定+冷酷ツナ設定+訳あり。
ギャグ&甘かったり切なかったり!

ツナの高校生ライフ物語。






・目次
第零話
第一話 穏健な王子
第二話 冷淡な王子
第三話
第四話
第五話
第六話

Page:1



Re: 大空は冷淡に笑う—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/06/22 19:48
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話


冷たい大空は只血に染まりつつ、孤独に沈む。
夜空は何気ない毎日を送りつつ、何かを見つけ、道を歩む。

大空は夜空に出会うことになる。

まるで何かの《因果》のように。


「ねぇお兄さん!もっとお話してよ!」


小さな子供はワクワクと、心を浮かせていた。

青年はフッと笑う。

「うん、いいよ」
「エヘへ、お兄さんのお話、面白いね」

「夜空は、大空に言いました。『キミは一人ぼっちじゃないんだ』——此処で、おしまいだよ」

「えー?まだ読みたいのに」

青年は子供の頭を撫でる。
キラキラした眼で子供は青年を見た。

「お話の続きは、きっと読めるから・・・」
「本当?」
「うん・・・」

青年は本を閉じ、立ち上がった。

「お兄さんのお名前は?」
「俺の名前は———」




絵本の表紙には、【vongore】と書かれていた。

「これから、キミが物語を書いていくんだよ、刹那——・・・」

青年は、静かに笑って、本を閉じた。

Re: 大空は冷淡に笑う—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/06/22 21:38
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 穏健な王子


「では、これからの高校生活を頑張ってください」

入学式。

桜が舞う日、俺は並盛高校へ入学した。
普通の高校ライフを送りたい、それが俺の願望だった。

家に帰れば非日常が待ち受けるが(ロリコンでシスコンの兄貴が待ち構えてたり)高校くらい日常的に送りたかった。

そう、過去形。

「・・・何なんだよこの高校・・・」

と言ったのは多分先日。

二日目になるともう突っ込む気配も無い。

突っ込みたくない。


「またサボりかよ」
「お前が言うなお前が」


俺は壁の向こう側に居る沢田と会話をする。

俺は壁越しに反対側の背景を眺めている。
「サボり魔」
「お前もな」
「・・・普段そんな性格じゃないだろ絶対」
「色々とめんどくせぇんだよ。家庭教師とかがウザイから演技してるだけ」
「・・・それが素か」

タバコの煙が漂ってくる。

沢田がタバコを吸い始めた証拠だろう。
「・・・にしてもお前、女だろ、何で男物の制服着てんだ」
「こっちにも家庭の事情と言う奴があるんだよ」
「ふぅん」

興味なさそうに言った沢田が、パチンッとライターの蓋を閉じたのがわかった。

「・・・別にいいけどお前良くタバコとかライターとか風紀委員素通りできたな」
「あぁ、靴の裏とかに隠してたし」

どんだけ繊細なんだよその靴の裏。

俺は溜息を吐いた。

俺は立ち上がって、沢田の所に寄って沢田の頭に(正確には髪の毛に)顎を置いた。

「・・・おもっ」
「髪フワフワだなぁいいなー羨ましい」
「皮肉でいってんのかソレ」
「違う違う。気持ちいい・・・」

俺は眼を閉じて寝てしまった。


「・・・人の頭の上で寝るなよ」


穏健な王子は彼女に笑った。

Re: 大空は冷淡に笑う—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/06/22 22:14
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 冷淡な王子


廊下を歩いているとツナの姿が眼に入った。
何故か怖い剣幕をしている。

「つ、ツナ?」
「・・・刹那、邪魔なんだけど」
「ハイ?」

何故か冷たい視線を送ってくるツナに俺は疑問部を浮かべた。

「ツナ・・・?」

何があったんだ一体。

俺は近くの生徒に聞こうとして自らの教室に足を踏み入れて驚いた。

「・・・何この大惨事」

他の生徒が全員ボロボロの感じで倒れこんでいた。

・・・コレ、まさか・・・。

「ツナがやったのか?」
「そうだよ」
声がした扉のほうを見ればツナは笑っていた。

ゾクッとする程の、冷たい笑み。

だけど何処か魅力的な——。

「・・・ツナ、」
「だってさ、刹那の悪口いったんだもんそいつ等」

ガスッと下に転がっていた生徒を蹴り上げる。
何故か生徒に同情してしまった。

「・・・ツナ、何で・・・」
「別に・・・本当の理由は、ストレスたまってたから」
「す、ストレス?」
「うん。演技とかで」

そう言って俺に近づくツナに俺は一歩下がってしまった。


「本当、邪魔なんだよね・・・」


そう言って冷たい視線を注ぎながら去って行ったツナに、俺は呆然と立っていた。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。