二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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雲の転生物語—REBORN— 小学生編
日時: 2010/06/28 17:13
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!


—・・・マジで?

—どういうことだよ・・・原作完全無視かよ。


無関心な主人公が雲雀恭弥ポジションに転生する物語。
前世ではリボーンを全巻持っていた主人公です。

頑張って書きます!
現在転生編。






・目次
【転生編】
第零話
第一話 気付く
第二話 トンファーゲット
【幼少編】
第三話 小さな大空
第四話 背負いし罪
第五話 大罪を背負う運命—サダメ—
番外編 転校先
【小学生編】
第六話 出来るミゾ
第七話
第八話
第九話
第十話

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Re: 雲の転生物語—REBORN— 幼少編 ( No.4 )
日時: 2010/06/27 18:14
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第三話 小さな大空


・・・僕は今、並盛幼稚園に来ている。

入学式がようやく終わり、僕はフラフラと、外を歩いていた。

先生達が呼んでいる声がする。
そんな事はもう判りきっていることで。
僕がこうやって、サボっているのにはわけがある。


—三十分前

僕はクラスに到着した。
他の児童たちは自分の席に座った。
僕も大人しく席に座る。

「みんなぁ?私がぁ、今日からこのクラスの担任になるぅ、姫華先生でぇす。よろしくねぇ?」


—ゾワワッ


僕は只でさえ(前世で)人嫌いなのに、こんな人種、認められない、と言うか認めたくない。

何とか殴りたい衝動を抑え、僕は一時間ほど耐えた。



結局、耐え切れなくなって脱走したけども。

あのままクラスに居たら確実に殴ってたよ僕。
仕込みトンファーでき絶対滅多打ちにしてた。

「・・・?」

すると木に誰かの気配に気付く。

僕はしたから木の上をのぞき見る。


「・・・なんだよ」

「・・・」


見間違いだ、きっとそうに違いない。

僕は瞬間的に現実逃避をした、が。

「何だって聞いてるんだけど」
「・・・」

目の前に彼が居た。

独特的なサイヤ人ヘアーに、少しだけ吊りあがった眼。
眼だけを除けば、彼が誰だかわかる。

—沢田、綱吉。

何でこんなに捻くれてるんだ・・・。
「・・・僕は、雲雀恭夜、キミは?」
「沢田綱吉。・・・何でお前こんな所に居るんだよ」
「・・・少し、嫌なことがあってね・・・」

僕は視線を逸らす。

彼はふぅん、と、興味なさげに言った。
「・・・まぁいいや、」
「・・・何、ソレ」
僕は、彼の持つスケッチブックに眼を移した。

空の絵が綺麗に描かれている。

「空の絵。今まで木に登って書いてたんだけど」
「・・・」

園児にしてはうますぎないか?
美術展に出せそうなんだけど。

「・・・そう、じゃあね、僕は群れるつもりは無いから」

それだけ言って、僕は彼から離れた。


この台詞は、勿論雲雀恭弥の物である。

Re: 雲の転生物語—REBORN— 幼少編 ( No.5 )
日時: 2010/06/28 12:18
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第四話 背負いし罪


僕は家に帰って、本を広げた。
何時もどおりの——前世と、変わらない日常。

変わったことがあるとすれば、僕が、転生したことと。

—もう一つ。

前世よりも、自由になった事。

自由になったことは嬉しい。
だけど、思い出す。

記憶の狭間に居る、彼の顔を。


—お前が、好きなんだ、刹那。


彼が僕に最初に告白した時、僕は呆然と成った。
頭が真っ白になった。
放心状態になって——顔が真っ赤になったんだっけ。


—・・・友達から、始めましょうか。


僕はそういった気がする。
彼は少しだけ顔を紅くしながら、素っ気無くしてたっけ。

「・・・」

—雲雀、恭弥。

本来なら、彼が生まれるべきだった。
彼が存在するべきだった。
何故、神様は僕に罪を背負わせるのだろうか。
どれだけ、罪を背負えと言うのだろうか。
「・・・本当、」
今の僕は、赤いスカートに可愛らしい服。

「・・・」


僕は———。





「ただいまーかあさん!」
「ツッ君、手を洗っておやつにしなさい」

俺はいい返事をして手を洗いに行った。
手を洗っている最中、俺は今日出会ったあいつの顔を思い出す。

—僕は群れるつもりは無いから。

そう、冷たく言い放ったあいつの事を。
俺はタオルで手を拭いて、台所へ向かった。
テーブルの上には、パンケーキが置いてあった。

「いただきます」

俺は技とニコニコした笑みを浮かべ、パンケーキを口に運ぶ。

甘い。

甘いのは嫌いではない、寧ろ好きだ。

「かあさん」
「なぁに?」
「今日ね、おれ、新しい友達が出来たんだ」
エヘへ、と笑いながら俺は言った。
相手は多分、友達じゃないと言うだろうけど。

「どんな子なの?」

「凄く、綺麗な女の子だよ」

女の子、と言う所を強調して、言った。

Re: 雲の転生物語—REBORN— 幼少編 ( No.6 )
日時: 2010/06/28 12:53
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第五話 大罪を背負う運命—サダメ—


「・・・父さん」
「なんだい?恭夜」
「あのね、僕、男の子に成りたい」

—ブゥーッ!

父さんは飲んでいたお茶を噴出した。

・・・きたなっ!

「も、もう一度言ってくれるかい、恭夜」
「・・・男の子になりたい」
「・・・何でだい?」
父さんが真剣な眼差しで僕を見る。

見透かすようで——・・・。
心を、見通されそうで。

何ていおうか。

僕が、生まれるべき存在ではないと言えば、きっと悲しむだろう。

—それだけは、避けたい。

「・・・僕、女の子らしい可愛らしい服装とか、好きじゃないんだ・・・髪とかも、切りたくて」
「・・・—本当は、違うんだろう?」
父さんは、全て見透かしている。
判っている。

「・・・今は言えないんだ・・・」

僕は、少しだけ悲しむように言う。
父さんは、クスッと笑った。
「・・・何時か、話してくれよ?」
「・・・うん、ごめんなさい、父さん」

僕は、ニコッと笑っていった。

父さんは僕の頭を撫でて微笑んだ。
「母さんには僕が言っておいてあげるから。・・・戸籍とかも変える?」
「・・・うん、父さん、」

父さんの職業は、もう明白だ。

警察官のお偉いさん、らしい。
やはり判ったとしても詳細は不明で。

「なんだい?」
「・・・僕の名前を、《恭弥》にして」
「・・・理由は、未来に聞くよ」
「・・・有難う、父さん」
「いいよ、初めての、我がままだからね」
「・・・もう2つ、御願いしてもいいかな・・・」

僕は、今度こそ、真剣に言う。

その表情に気付いたのか、父さんも再び真剣な眼差しに変わった。
「いいよ、言ってごらん」
「・・・僕を、転校させて。この幼稚園じゃ、女だって、バレルから。後——・・・」
僕は、つばを飲んで、最後のお願いを頼んだ。

「僕が中学になった時、風紀委員を建てさせて」





恭夜が去って行った後、僕はパソコンを立ち上げた。
御願いをされていた事を全てやり遂げる為だ。
あの後、恭夜は悲しげに、申し訳無さそうに言った。


—父さん、わがまま言って、ゴメン。


・・・そんなの、そんな言葉、別に要らなかったのに。

僕には娘・・・キミが居れば、それだけでいいんだ。
「彼方、話って何?」
春日が心配そうに訪ねて来た。
僕は軽快に言う。
「恭夜が男の子になりたいって言い出したんだ」
春日は顔を真青に青ざめた。
「冗談よね・・・」
「冗談じゃないさ。眼が真剣だったからね」

僕の娘だからこそ、わかるし。

春日は真剣な表情にして、

「・・・どうするつもりなの?」
「恭夜から名前の変換、転校、性別の捏造を頼まれてね・・・——」
僕は、クスッと笑った。

「初めてのわがままだし、ね」
「・・・そうね・・・」


—後は、未来のことだね・・・。


僕と春日は、クスッと笑い合った。

Re: 雲の転生物語—REBORN— 幼少編 ( No.7 )
日時: 2010/06/28 13:20
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

番外編 転校先


「・・・えっ・・・きょうやちゃんが転校?」

恭夜が転校すると言う事で話は持ちきりだった。
当の本人は、既に姿を消している。
外見と性格もいい奴だったので、全員が驚愕して、ショックを受けた。

俺は少しだけ顔を歪ませ、あいつの顔を思い出す。





転校先の《保育園》では、僕は戸籍上男だ。
自己紹介の時が来た。

「僕は《雲雀恭弥》。群れる奴、風紀を乱す奴は、咬み殺すから」

仕込みトンファーを両手に握り、僕は鋭い瞳で見据えた。

Re: 雲の転生物語—REBORN— 小学生編 ( No.8 )
日時: 2010/06/28 17:12
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第六話 出来るミゾ


あれから僕は小学生になった。

今は、小学三年。

トンファーを毎日の如く振るっていたら、何時の間にか地元最強に成ってしまった。

原作通りの雲雀恭弥。
僕はソレだといっていいだろう。
「・・・何?校長」
「・・・ひ、雲雀君・・・また、上級生と喧嘩したらしいね・・・」

校長は恐縮したように話していた。

僕は学校最強、並盛最強に成り上がっていた。
他の生徒も僕には頭が上がらないくらいに成っている。

僕は冷めた眼で校長を見た。

「喧嘩を売ってきたのはあっちからだよ・・・風紀を乱していたから」
「だからと言って暴力は『ドスゥッ』」

トンファーが校長の横の壁に刺さった。

頬に薄っすらと赤い線が出来ている。
「ほ、ほどほどにしなさい・・・」
「フン」
僕は踵を返して、校長室を後にした。
その直ぐ後に掛かってきた電話を耳に当てる。

「・・・もしもし」
『恭弥!また問題行為を起こしたようだね・・・』
「・・・」

父からだった。
僕は携帯電話の向こうの父さんに話しかける。

「僕は只、風紀を乱す奴を咬み殺しただけだよ」
『・・・ハァ・・・とにかく、家に帰ったら説教だよ』
「そう、だけど今日は帰るのが遅くなるから」
『・・・何で』
「風紀を乱す奴は、咬み殺さないといけないんだ」

ソレが、生まれるべきだった雲雀恭弥の意思で。
願いならば。

—僕が行わなければいけない。

雲雀恭弥の願いと意思は、僕が継がなければいけない・・・。
僕は、唇をかみ締める。
「・・・ゴメン、」

苦しげに、そう呟く。





電話が切断された携帯電話を、机の上に置く。
何時からだったか。

娘が・・・《恭夜》が、変わってしまったのは。

「・・・ッ・・・」
切断された携帯電話の液晶画面を再び見た。
メールが一件だけ、入っていた。
メールを開いてみる。
「・・・!」


—ガタンッ


「どうしたの、彼方」
春日が、慌てて入ってきた。

「恭夜・・・!」


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