二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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炎と真逆の零—REBORN— 第一章
日時: 2010/06/23 17:38
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

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—・・・空は俺を殺そうとした。

—冷徹な大空は俺に、酷く冷めた言葉を吐く。

—夜空は、俺に微笑んだ。


10年後設定です。
主人公は最強&孤独気味です。
更にツナ設定が大変な事に・・・(涙)

『夜空は涙をゆっくりと流した』






・目次
第零話 真逆
《第一章》
第一話 夜空は託された
第二話 見透かした瞳
第三話
第四話
第五話
第六話

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Re: 炎と真逆の零—REBORN— 第一章 ( No.1 )
日時: 2010/06/23 14:11
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話 真逆


零の反対が炎であるように。
私の反対もまた居る。

俺の反対も居る。
ソレは結構身近に居たりして。

零の真逆と、炎の真逆。

キミは冷酷で冷淡で。
俺は炎で夜空で。

出会わざるを得ない運命にあったのかもしれない。

Re: 炎と真逆の零—REBORN— 第一章 ( No.2 )
日時: 2010/06/23 17:10
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 夜空は託された


「久しぶりだね、綱吉君」
「・・・久しぶりです、九代目」

沢田綱吉こと、ボンゴレ十代目は。
今、九代目の住む屋敷に居た。

変わってしまった沢田綱吉の眼を見て、九代目は悲しげに表情を変える。

「・・・用は、なんでしょうか」
「・・・そうだったね。キミに、託したい子が居るんだ」
沢田綱吉は、託したい子、といわれ、不思議そうに顔を変えた。

—すると、扉が吹っ飛んだ。

「・・・は?」
するとそこから、一人の同年代位の女が出てきた。

しまった、という顔をしている。

「うっわ、スイマセン九代目!俺まだ、コントロール出来なくて・・・」

「・・・いいんだよ。それより、彼がキミのボスだ」

女は、俺の顔を見た。

女は俺と同じ容姿に、(髪は金髪)橙色の眼をして、覚悟を称えた眼をしていた。

—苦悩と覚悟を称えた眼。

自らの過去の自分を見ているような感じがして、吐き気がした。

「綱吉君、紹介するよ。この子は、ボンゴレ最高機密の——」
「沢田、綱吉です、宜しく御願いします」
「・・・何で俺と同じ名前で顔も同じなんですか?」
九代目は苦笑して、辛そうに言った。
「ソレは、我々にもわからないんだ——」
「判らない?」
「彼女は、ずっと《揺り篭》で眠っていたからね——・・・」

《揺り篭》と聞いて、俺は表情を険しくした。

十年前の、ザンザスと同じ——・・・。

「彼女は、数百年前から生きている——否、封じられていたんだが、目覚める以前の思い出・・・つまり、自分の名前以外、判らないらしいんだ」
「つまり、《零地点突破》の氷で今まで封じられていたと。ソレで俺にコイツの面倒を見ろと?」

キツイ言葉を交わす沢田綱吉。


—フッと、九代目の眼に、珍しく殺気が宿った。


「綱吉君。彼女を——・・・守って欲しい」
「・・・」

沢田綱吉は珍しく殺気を宿す九代目に、一瞬驚いたが直ぐに立ちなおした。
「・・・判りました」
すると、《沢田綱吉》が、俺の手を握った。

「えと、宜しく御願いします」

そう言って、微笑んだ笑顔を俺は無視した。

Re: 炎と真逆の零—REBORN— 第一章 ( No.3 )
日時: 2010/06/23 17:38
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 見透かした瞳


「此処が屋敷だから」
「・・・広いですね・・・」

驚いたように眼を見張る、綱吉。
ややこしいのでツナ(ボンゴレ十代目)綱吉(女)とした。

ツナは少し溜息を吐いて、屋敷内へ進む。

「あ、待って下さいッ」
「・・・」

綱吉は無視して屋敷内に足を踏み入れた。





しばらく歩いていれば、綱吉が急に燃え上がった。

燃え上がった・・・?

「うわわわわっ!」
「!?」
大空属性の炎が急に彼女の拳から燃え上がり始めたのだ。

彼女は急いで炎を抑え始めた。

「・・・今の何?」
「あ、俺・・・何時もこうなるんです。死ぬ気の炎が、コントロール出来なくなっちゃって・・・」

死ぬ気の炎のコントロール・・・——。

—良く見れば、彼女の拳には、グローブと厳重に鎖か何かで縛ってあった。

特別な鎖か何かだろうか。

「・・・フゥン・・・」
「あ、あの」
「何?」
俺は彼女の眼を見る。
彼女の眼は、澄んだ大空の様な眼で、吐き気がした。
彼女は悲しげに表情を歪ませる。

「・・・何故、何時も悲しそうな顔をしているんだ?」

「・・・!」

口調が変わったのに驚いたのではない。
見透かされた事に、心の奥を見透かされた事に驚愕した。

彼女はハッとなって、急いで訂正し始める。

「あ、スイマセン!俺、変ですよね・・・」
「・・・——行くぞ」
「あ、ハイ!」

心は何か、魚の骨が刺さったようなもどかしさに襲われた。





俺は扉をノックする。

此処は応接室だ。
俺は扉を開けた。

「ツナ・・・と、ソイツは誰なんだ?」

一番最初に興味を持ったのは山本。
俺は少しだけ、溜息を吐いた。

「自己紹介」

「あ、ハイ!俺、沢田綱吉って言います・・・これから皆さんにお世話になります、宜しく御願いしますッ」

そう言って彼女は頭を下げる。
大体の全員が驚愕した。

「十代目と同じ名前・・・ッスか・・・?」
「・・・」
「あ、あの、」
「何?」

彼女は、ヘラッと笑って俺に手を指し伸ばした。

「俺、足手まといにならないように頑張ります」

見透かしたように、彼女はそういった。


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