二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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最後の守護者の未来物語—REBORN—
日時: 2010/06/23 19:23
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

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—うっわぁ・・・マジで?

【未来編】をベースに、原作通り進むもう一つの物語。

原作前・・・未来編が始まる少し前から開始。


—俺は、孤独だけど大空に守られている!


他の守護者似は嫌われているが、ツナを・・・大空を守る最後の守護者の主人公。






・目次
第零話 片思いの相手
第一話 彼女
第二話 ジェッソファミリー
第三話
第四話
第五話

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Re: 最後の守護者の未来物語—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/06/23 18:23
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話 片思いの相手


「ツナ、何だソレは?」

ツナの手には黒い一つの箱。
ボンゴレの紋章が金色に輝いている。

ツナはニコニコした笑みで、箱を見た。

「あー、コレ?俺のとっても大事な人に上げる代物なんだ」
「・・・お前の女か?」
「・・・遊び相手じゃなくて本命だよ、愛してるんだ」

平気でそういうツナの顔は確かに真っ赤だった。
本命、か、あのツナが・・・。
昔では考えられぬ事だろう。

—血で染まったアイツは相当来てたみたいだったし、此処まで元に戻した女は、相当凄いと感心した。

「だけど、どうやって渡そうかなぁ・・・」
「普通に渡せばいいんじゃないのか?」

「ソレが、難問なんだよなぁ・・・だって彼女、丸っきり敵対している組織のボスだから」

爆弾発言をしたツナに、リボーンは眼を見開いた。

「敵対組織、なのか?」
「うん、どうやって渡そう」
「・・・ツナ、お前付き合ってるのか、ソイツと」
「・・・違うよ、俺の一方的な片思いって言うか・・・」
「なら止めとけ」
「・・・だから言うのいやだったんだよ・・・」

そう言ってツナは、マントを羽織った。

「・・・行くのか?」

「コレ、渡さないといけないから」

そう言ってツナは、拳に炎を灯して逃げるように出て行った。

Re: 最後の守護者の未来物語—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/06/23 19:01
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 彼女


「・・・沢田。俺の所に来ればお前殺されると言ったはずだろう」

目の前に居る沢田綱吉はのんびりしながら俺の部屋で紅茶を飲んでいる。

俺は溜息を吐いて、彼の反対側においてあるソファーに座った。

「俺達は敵対関係なんだ。これ以上ここに来ればお前、殺されるぞ」
「大丈夫だよ、刹那が止めてくれるんでしょ?」

笑顔でそういわれ、毒気を抜かれる。
俺達は敵対していながらもこうやって会っている。
俺は一応中立的立場に値していたいのだが、適わない事だろう。

彼は笑う。

「刹那、俺、コレをあげにきたんだ」
「何、コレ」

俺は金色に輝く黒い箱を見た。

ツナはニコニコしながら説明をする。
「ホラ、この箱の上に手を置いて」
俺は何もわからないが、俺は箱の上に手を置いた。

—ガチャンッと、

音を立てて、箱の蓋に取り付けられた鍵は外れた。

「やっぱり・・・」
「何が?」
「コレ、今まで誰も空けられなかったボンゴレ秘宝なんだよ」

マジでか。
ちょ、何で俺が開けられるんだよ。

俺は箱の蓋を開けた。

「・・・リング?」

「ソレ、俺の最後の守護者のリング、夜空のリングって言うんだ」

「・・・何でこんな物を俺に」

リングを見た。
黒い水晶にボンゴレの紋章が中に刻まれている。

言うならば・・・黒水晶バージョンのボンゴレの大空のリング・・・という奴だろうか。

「だけど、こんなの、俺が持ってたら」
「大丈夫大丈夫。俺が刹那を守るから」

軽く言って、微笑む彼に俺は盛大な溜息を吐いた。
やはり毒気を抜かれる。
「・・・夜空のリング・・・って、聴いた事無いけど」

「それもそうだよ、73で、夜空はボンゴレリングしかないから」

「・・・へぇ・・・」

「で、おれの守護者に成って欲しいな、刹那」

彼はにこりと笑って、俺にそう言ってきた。
俺は少しだけ、考え込んで。

「・・・いいよ、退屈だし」
「有難う」

「正し、俺が守護者に成ったことは誰にも言うな、ソレが条件だ」

「判った」

ツナは澄み切った笑顔で、返答した。


「・・・だけど、何で俺なんだ?」
「俺の超直感がそう告げてたから」

「・・・俺にも一応超直感はあるんだけどなぁ・・・」

Re: 最後の守護者の未来物語—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/06/23 19:23
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 ジェッソファミリー


あれから沢田は帰っていった。

手の中で渡されたリングを《マモン・チェーン》で巻いて、手で遊んでいると部屋に誰かが入ってきた。

急いでポケットにリングを突っ込む。

「十代目、客人です」
「・・・客?」

今日は特にそんな用事や、任務など無かったはずだ。
俺は疑問を抱きつつも、扉に眼を注いだ。

「や♪」
「・・・!」

白蘭・・・。

ジェッソのボス、白蘭。

彼は白いスーツを着て、手にマシュマロを持って入ってきた。

「・・・何の用?」
「相変わらず警戒心たっぷりだね・・・。今日は、同盟についてだよ」

《同盟》。

俺は他の奴——・・・つまり、ツナ以外心を許さない。

決して、それが今まで仲間だった奴でもだ。

「・・・同盟?」
「うん。刹那ちゃんのスカイファミリーとの同盟を僕は求めるよ♪」

俺は、少し考え込む。
そして、顔を上げた。

「ソレは出来ない」

「何で?」
「俺は、このファミリーは、他のファミリーとは同盟を組まないのがモットーなんだ」
「モットーで決めるのかい?」

俺は冷や汗を感じた。
だけど、俺は不敵に笑ってみせる。

「違ったな。俺は他の奴の事は信用していない」
「・・・」


白 蘭 の 眼 が 、 ス ッ と 細 く な っ た 。


「・・・ッ」
「・・・判ったよ、だけど、諦めないから」
そう言って、白蘭は俺の部屋を出て行った。
「・・・」
冷や汗は収まり、深呼吸をする。

ギュッと、ポケットに入ったボンゴレリングを握った。





「・・・」

「白蘭さん、どうでしたか?」

正ちゃんが僕に尋ねてきた。
僕は作り笑いを浮かべて、

「断られちゃったよ」
「・・・そうでしたか・・・」

正ちゃんは、肩を落とすようにした。

モニター越しでの会話だけど、正ちゃんの事は、全ての事は判っている。
僕は正ちゃんに別れの挨拶を言って、モニターの接続を切った。

「にしても、刹那ちゃんって綱吉君に凄く似てるよね・・・」

コレは、独り言ではない。
彼に話しかけている。

「キミの妹は、結構美人さんだよね♪」
「・・・」

彼はフワッと、白いマントを羽織り、指に黒いマーレのリングを輝かせた。


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