二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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少年陰陽師〜キミとの約束〜
日時: 2010/07/12 17:23
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

始めましてー!刹那です^^

少年陰陽師の小説は初めてですが、コメントできるだけください!

人物絵巻・>>1

プロローグ>>2

第一話>>3

第二話>>4

第三話>>5

第四話>>7

第五話>>8

第六話>>10

第七話>>12

第八話>>13

第九話>>14

第十話>>15

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Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.11 )
日時: 2010/07/02 19:38
名前: 愛花 ◆2q.Yl4xWoM (ID: PWqPGq9p)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

唯本当に早いな^^

昌浩どうしようもできないしww
続きがんばってね♪

Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.12 )
日時: 2010/07/03 15:19
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

ありがとう!

第七話「友達」

あれから、一週間が過ぎた。
私は、邸内をてくてくと歩いていた。
今は二月。歩いているうちに、指先から、全身が冷たくなっていく。
唯は、昌浩の部屋へと、向かっていた。
あれから、昌浩と唯は、友達関係になっていた。
そして、昌浩の、部屋の前で足を止めた。
「昌浩入るね」
「うん」
部屋の障子を開けて、昌浩の部屋に入った。
「あったかいね〜この部屋」
「まぁ、火鉢があるからね」
昌浩は微笑した。
「昌浩。入るわね」
また、昌浩の部屋に人が入った。
「あ。先客がいたの?」
それは、自分とほとんど同じ歳で、とてもキレイな少女だった。
「始めまして。あなたが、新人の女房さんですね。私は彰子です」
「彰子?ああ。藤原家の・・・」
ぽん、と手をつく。
「えと・・・私は新人女房の唯です。よろしくお願いします」
「あの。もし良かったら・・・」
「はい?」
「お友達になってくれませんか?」
「へ!?」
唯は思考停止した。
藤原家のお姫様と友達ってすごいことではないのであろうか。ていうか凄すぎる。本当は私なんかが友達になってあろうかの事態だが、藤原家一の姫の言うことを聞かないわけには・・・
「はい。よろこんで」
唯は頭を下げた。
「あと。敬語はやめてくれますか?」
「はい?」
「やっぱりその方が親しみやすいと思うんです」
彰子はにっこりと華のように笑った。
(いやーお姫様というものは本当にキレイだなー)
いや。そんなことを考えているときではない。やっぱり、さっきのとおり・・・
「はい。じゃなくて、うん。よろしくね彰子」
唯も笑みを返した。
「これからよろしくね」
二人は、手を合わせた。

Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.13 )
日時: 2010/07/06 18:20
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

だんだん崩れて行ってるww

第八話「妖、現る」

「う・・・ん」
ゆうきは、夜中に、目を覚ました。
ちょうど、刻を過ぎた頃だろう。
ゆうきは、起き上がった。否、起き上がろうとした。
すると、急に体が動かなくなった。
「・・・!?」
指先から、冷たくなっていき、全身が、悲鳴を上げていき、意識も、失われていき、視界が、薄れていく。

こんな感覚、初めてだ。
だんだんと、肌が、白くなっていく。
すると、背中のあたりに、ぬるっとした感触がする。
すぅっとゆうきの血の気が引いていく。
「・・・!!」
声を出したくても、喉が凍り付いて、声が出ない。
「ぁねぅえ・・・・!」
精一杯の声でしゃべる。

姉上。助けて。

すると、耳に、恐ろしい音がする。
『ぅ・・・ぅ・・・』
「・・・!」
化け物の、声?恐ろしい。いるだけで逆毛がたつ。
ここから、離れたい。一刻も早く。
だが、脳に対して、体が、言うことを聞かない。
『こせ・・・』
「・・・!!」
だんだんと、感覚がなくなっていく。まるで、自分の体じゃないみたいだ。
『よこせ・・・!』
「・・・!!」
なにを?なにを?なにをよこせというんだ。
『らだを・・・よ・・・こせ・・・!』
恐ろしい発言に、気が遠のく。
「あ・・・あ・・・!」
『体をよこせ・・・さすれば・・・』

全てを解き放ってやろう。
全てを快感に満たしてやろう。
全てを自由にしてやろう。
それには、代償がいる。
体をよこせ。体、体。
生身の体をよこせ

Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.14 )
日時: 2010/07/08 19:50
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

第九話「ゆうきの叫び」

助けて・・・姉上・・・
唯はぱちりと眼を開けた。一瞬で目が覚めた。
暗闇の中には、何もない。
唯は、身を起こすと、刻が過ぎた、闇の中を見る。
やはり、何もない。
唯は、息を一つつくと、布団にもぐりこんだ。

何だろう。今のは。
唯は、夢を見た。
誰かが、助けて、助けてっていってる夢。
でも、誰か分からない。そのとき、目が覚めた。
なんだろう。この感覚は。
変な夢が覚めたというのに、この罪悪感は。
あのとき、助けてと言った人が、ひどく悲しく思えて、手を伸ばそうとした。だが、手を伸ばしたらいけないと、私が言っている気がした。
だから、手を伸ばさなかった。
なのに、何だろう。この罪悪感は。
あの時、手を伸ばせばよかったのだろうか。でも、あのとき私の心は・・・
どちらが、良かったのか、私は分からない。

ふと、昌浩の顔が浮かんだ。
何だろう。昌浩に、非常に会いたくなった。
昌浩。昌浩。
でも、今行ってはいけない。夜が明けるのをまとう。

昌浩。この罪悪感を、私から放って。

Re: 少年陰陽師〜キミとの約束〜 ( No.15 )
日時: 2010/07/12 17:22
名前: 刹那 (ID: uT.X2sVB)

第十話「目覚めの朝」

「昌浩・・・おきてる?」
あの夜から、おきると、すぐに、昌浩の部屋に向かった。
「うん・・・おきてる」
昌浩の返答が出る。
「入っていい・・・?」
「うん・・・」
遅い返答があると、唯は、部屋の中に入っていく。
唯は、ちょこんと座った。
「何・・・?用があったから来たんでしょ?」
昌浩は、微笑した。
「うん・・・なんかね。ゆうきの叫びが聞こえたの」
「うん」
昌浩は、ゆうきとは誰という疑問をもったが、あえて聞かなかった。
「それでね・・・罪悪感でいっぱいになったの」
「罪悪感?」
「うん・・・」
唯は、全てを話した。
「そっか・・・」
「うん・・・それで、急に昌浩に会いたくなったの」
「・・・」
沈黙がよぎった。
「ねぇ。この罪悪感を解き放つにはどうすればいいのかな?」
昌浩は、驚いた表情を見せるが、すぐに、笑った。
「それはね・・・」


唯は、昌浩の部屋を出た。
唯は、安心したように笑った。

「おまじない、利いたのかな?」


「これは、安心できるおまじない。かけたから、もう大丈夫」
ニッコリと昌浩は笑った。
ちょっと、唯は赤くなった。
「ありがとう」


あのときの昌浩の笑顔はよく覚えてる。

「ありがとう」
唯は、優しく笑った。


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