二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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破 壊 者 —REBORN—
日時: 2010/07/07 22:19
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

クリック有難うございます!


—クラッカー《破壊者》・・・ノッテファミリーの十代目ボスと言われてます。

—クラッカー《破壊者》でありノッテファミリーであり十代目であり中立者の主人公。

—原作は、進む。

ジャンルは嫌われ&甘かったり切なかったり訳判りません・・・。






・目次
第零話 —昔々の夢—
序章 —昔々の少女と少年—
第一話 —開始—
第二話 —預言者の独り言— 《預言者》は預言する
第三話 —邂逅— ありえない再会と出会い。
—登場人物設定— 今更ですが・・・。
第四話 —暗雲— 信用と言う言葉。
—番外編— 〜Ⅰ〜 《プリーモ時代の時。》
第五話 —忘却回路— 忘却された回路。
第六話
第七話
第八話

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Re: 破 壊 者 —REBORN— ( No.11 )
日時: 2010/07/07 21:15
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

第四話 —暗雲—


「・・・絶対あいつと会いたくないんだが・・・」

依頼を成功するには、仕方ない事だった。
時刻は過ぎ去っていく中で、俺と竜牙、笹川が残った。

すると保健室の扉が開く。

「京子!大丈夫!?」
「え、あ、花・・・大丈夫だよ・・・竜崎さんが助けてくれたから」
別に助けてなんて居ないぞ俺は。
「じゃあ、アンタは仲間な訳・・・?」
「別に。俺は現状を壊しに来ただけだ」
「俺は創りに来たんだけどなぁ」
「お前なんかには聞いてねぇ」
「アハハッ」
「ハー・・・」

黒川花は、そんな竜崎を見て溜息を吐く。

安堵と、不安の溜息を。

「っていうかアンタ誰?」
「あ、俺は竜崎のダチ。罪悪竜牙って言うんだ宜しくね」

「(なぁんかダメツナに似てるわね・・・)」

そんな事を考えながら、時間を過ぎていくと一人の少年が入ってきた。

その少年は無言で竜崎に近づく。

「久しぶりだな、ソラ」
「・・・」
無言で分厚い紙を、竜崎に渡す。
「ん、有難うな」
竜崎はドサッと、保健室のソファーに座り、紙をめくっている。

「あの・・・そのこは・・・」
「あぁ、俺の友達」
「・・・」
「雲雀ソラって言うんだ、仲良くしてやってくれ」

「「(雲雀さんに似ている・・・)」」

少年の容姿は、雲雀恭弥瓜二つだった。
だけどソレが勘に障ったのか、ソラはにらみつけた。

幼いながらも強い殺気を放つソラに、俺は焦る。

「抑えろって、」
スッと、殺気が弱まる。
まだ警戒しているが。


「・・・それよりもアンタ、私達の仲間なの・・・?」


黒川がそんな事を言った。
俺は、
「さぁ?ソレを決めるのは貴様達であって、俺たちが決めることじゃないからな」
俺はそう言って、無表情に冷たい声を放った。

「だけどコレはいえるな。俺は、中立的立場だ」

「「・・・!」」



二人は、戦慄する。

あの笹川京子でさえ、怯えたほどに。

信用が、出来ないと。

確信をせざるをえないほどにも。

Re: 破 壊 者 —REBORN— ( No.12 )
日時: 2010/07/07 21:32
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

2、


あの後、竜崎終夜は他の三名——除名一名。

保健室に残り、話し合いをしていた。


「ソラの持ってきてくれた情報と当て嵌めると、判ったよ」


俺は笑顔で言った。
久しぶりの笑顔の様な気がした。
「フゥン・・・その姫上って奴が・・・」
「最悪だね」
無言だったソラも、口を開けた。
「実行日は・・・もう直ぐだ」

後は、証拠だけ。





帰り道で、笹川京子と黒川花が倒れていた。
俺は近寄った。

帰り道は——俺だけだった。

「・・・またいじめにあったのか貴様ら」
「・・・う・・・」
「ゲホッ」

二人は吐血する。

俺はハァッと溜息を吐いた。
「少し、楽にしていろ」
俺は手を二人の体に翳す。
その手には、黄色い炎がともる。

炎が二人の傷を癒し、完全に治療された。

「な、何、コレ・・・」
「また・・・」
「二人とも、さっさと家に帰れ。また来ると思うぞ」
俺は帰ろうと思い、顔を背けると。

「待ってよ!」

—ピタッ・・・

俺は止まる。
「アンタ、仲間なの・・・?」
「・・・仲間とか」
俺は叫ぶようにしていう。


「仲間とか!俺はファミリー以外、そんなの感じた事なんて無いッ!」


叫んで、俺は走った。
「・・・花ッ・・・」
「・・・」
二人は、出て行った方向を見た。

黒川花は、

「私、竜崎のこと、信じてみようと思うんだけど・・・」
「・・・私も」

二人の覚悟は、決め込まれた。

Re: 破 壊 者 —REBORN— ( No.13 )
日時: 2010/07/07 22:06
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

番外編 〜Ⅰ〜


此処で、《昔々》の事を話そう。

イタリアのとある屋敷。
大空と謳われた男は、夜空と謳われた女を殺した。
その時の、お話を——。





—ジャラッ・・・

両手には、冷たく肌を突き刺すような手錠と鎖。
まるで氷の様な。
俺は、顔を上げた。

何もない空間。

そこにあるのは、只の絶望だった。

だけど、俺は顔を緩ませる。


—凄く、安心するから。


「・・・ハハッ」
「・・・何が可笑しい」
目の前には、大空と謳われる男——ジョット。
俺は高らかに笑った。
「凄く、安心するんだよ」
「・・・——お前は狂っている」
「狂ってる?あぁ、昔からだよ。彼方が知らなかっただけで」
少女は狂ったように笑う。


—だけど、ソレは大空が起こした事。

—大空が、彼女を狂わせた。


「・・・大嫌いだよッ!ジョット!」
「・・・ッ」
ソレが判らない彼は、只、怯えていた。
夜空の存在に。

「大丈夫?ジョット」

「・・・あぁ・・・」

ジョットはにこりと笑う。
秘書の、アリスに。

「そういえば・・・ソラちゃんはどうしてます?」
「あぁ・・・アイツは、狂っている・・・」
「そんな事いっちゃいけないよ、ジョット」



「そうそう、そんな事いったら俺は傷つくよ」



「「!」」

二人は目を見開いた。
そこに立っていたのは——ソラ本人だった。

「何で——」

「さぁ?ちなみに言うと俺はまだあの部屋の中。正直言って、退屈だったんだ。だから、俺は幻術ででてきただけだよ」

ソラはクスッと笑った。

「ハァ・・・演技も疲れたよ俺」
「・・・演技・・・?」

「そう、演技。俺は実は精神異常者何かじゃなかったんだよ。だって、俺は《破壊者》だったから。ジョットの精神を、心を壊さないときがすまなかったから」

そう言って、無表情の顔になる。
ジョットは、何故か胸を押さえ込んだ。


—なんだ、この、感じは・・・。


「ん。じゃあ部屋の俺にもよろしく伝えといて」
そう言って、姿を消すソラ。

「・・・ッ」

—ズキンッ

突き刺さるような痛みを、抑えていた。



—ソレは、紛れも無い××××だったと言うのに、大空は気が付かなかった。

Re: 破 壊 者 —REBORN— ( No.14 )
日時: 2010/07/07 22:19
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

第五話 —忘却回路—


次の日。
爽快な空には相応しくない光景が広がっていた。

「・・・随分汚れたな・・・」

俺はその光景を見て、呟いた。
笹川京子は、窓際で、俯いて血を流している。
どうやら、山本武のバットで殴られたらしい。

—怒りなんて浮かべちゃって。

—別に、怒りなんて浮かべてないさ。

—じゃあ、何で、拳を握っているんだい?

俺は、拳が握られているのに気付くが、開かなかった。
只、その光景を見つめていたのだから。

「・・・」


—何もしてやれないんだね。

—五月蝿い。

—やっぱりキミは、×××だね・・・。


「五月蝿い!」

怒声が、教室中に響いた。
俺は、もう《制御》何て言葉を忘れる。

「な、なんだよ——」

ガッと、山本の首元を掴んだ。
そのまま上に持ち上げる。

「ガハッ・・・」
「オイ、竜崎!お前何して——」


—ズガンッ


近くにあった、机を蹴り上げた。
その机は無残にも言葉を発した生徒にぶち当たる。

「五月蝿い!お前みたいな最低な奴、暴力なんて振るう奴!■■■■■!」

最後は——言葉にならなかった。

「な、何言って・・・」

「■■、■■■■、■■!」


—ダンッ


思いっきり力任せで、山本の頭を渾身の力で机にぶち当てた。
山本武は、気を失う。
それから先は、覚えていない。

Re: 破 壊 者 —REBORN— ( No.15 )
日時: 2010/07/08 15:04
名前: 冷却 (ID: A2keqJ/o)

2、


俺は遅れて教室に入る。
今日は遅刻だった。

「・・・?」

教室内の様子が可笑しかった。
俺は教室を見渡す。

「・・・——!?」

教室の惨状は、酷いものだった。
教室の中心に居たのは、竜崎さん。

只——眼が酷く、虚ろだった。

「■■■、■■■■■。■■・・・」

何を言っているか、判らなかった。

教室に居る生徒達が硬直する。
そして、その奥に居たのが——。
「山、本・・・?」
気を失っているだけだが、頭から少し血が除いていた。

「■■、■■××。■、▲▲▲・・・」

「何言ってるんだ・・・竜崎さん・・・」

違和感と、不信感と、不安感。
竜崎さんは、手を振り上げる。


「———止めて!」


—ピタッ・・・

竜崎さんの動きが止まる。
言葉を発した人物へ、視線を合わした。

「——京子、ちゃんッ・・・」

——笹川京子の言葉で、竜崎終夜の動きが止まる。

何故だか、判らなかった。


—瞬間、竜崎さんの体が倒れ掛かる。


俺は急いで駆け寄って、受け止めた。





眼を、覚ます。

「・・・」
「竜崎さん、起きたんだね・・・」
ホッとしながら言葉をつむいだ沢田綱吉。
俺は、痛む頭で記憶をたどる。
「俺、は・・・」

—拒絶反応。

「・・・!」
「竜崎、さん・・・?」

体が、震えて、話にならない。

「嫌だ・・・嫌だッ・・・」
「え・・・」
「お前なんか!偽善者だ!」


—偽善者如きが!

—ドクンッ


「・・・——!」


—ガンッ


「・・・嫌なんだよ・・・何で、何でだよ、お前、約束したのに・・・嘘の約束は、着かないって・・・」
「・・・?」
「お前は!笹川京子を仲間だと言っておいて、裏切った!只の裏切り者だ!欠片も信じないで、最後まで信じて欲しかった——」
「京子ちゃんは、姫ちゃんを苛めたんだよ」

(俺の声は、酷く冷めた物だった。)

「・・・真実を見抜けぬものは、只の偽善者だッ!」
「違う、俺は真実を見抜いている」

(俺は、酷く冷静な声で言った。)


—バカな人間が。


「違う!お前は——」


「もう、いいよ竜崎さん」


声のした方向へと、俺と沢田が視線を移す。

(松葉杖を付き、酷く虚ろな眼をした笹川が居た。)

(まるで、あのときの俺の様な)

「もう、いいんだよ」
「・・・」

—ズキンッ

胸が熱い。
苦しい。
「・・・ッ」

(俺は、その京子ちゃんの姿を見て、眼を見開く。)

「・・・アリガトウ」
「・・・」

(竜崎さんは、只、俯いて去って行った。)

「・・・俺は、」


—俺は、絶対に信じるから。


忘れてしまったあの記憶。

忘却した回路の片隅で、一人の少女が笑った。


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