二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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どうぶつ村が無くなる日
日時: 2010/07/12 19:18
名前: ノア (ID: X1kgwzZ6)

第一話『どうぶつ村の、呪姫』

私、ノアって言うの。
最近この、どうぶつ村に来たんだけど、村の住民ほとんどがどうぶつなのに、人間の言葉はなすの。
この村って面白い。

でも、ひとつだけ疑問。
私の家も、もちろん豪邸にしてもらったけど、村の林の奥の奥に、もうひとつ豪邸があるんだ。

そこの中に、目の死んだ女の子が、鎖にグルグル巻きにされて、赤い椅子に座ってる。
息はしてるみたいだけど—話しかけてもなにも話さない。
ただずぅ—っと座っているだけ。
死んだ目から、時々涙があふれてる。

住民から、あの子はメープルといい、昔はお嬢様だったときく。
たしかに、ドレス着てたな・・ボロボロだったけど・・
村長に聞いた。
『どうして、メープルは何も話さないの?』
『あぁ、あの子はな、話したくなくて話していないのではない。だけどな、これだけはしっとけ。
あの子が言葉を述べたとき、ノアや、わし、住民すべてが消え失せるだろう。あの子は呪われた子だ。
それに—ウッ』

『村長!?』
いきなり血を吐き、倒れた。
胸に矢を打たれてる。
『ひどいっ誰が・・・村長!?大丈夫ですか!』

つづく

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Re: どうぶつ村が無くなる日 ( No.1 )
日時: 2010/07/12 19:30
名前: 青銅 (ID: WKDPqBFA)

凄い・・・続きが楽しみです・・・!

Re: どうぶつ村が無くなる日 ( No.2 )
日時: 2010/07/13 20:03
名前: ノア (ID: X1kgwzZ6)

第二話『復讐を誓う』

あれから何時間たっただろう。
雨も降ってきた。
私はただ、冷たくなった村長の前で立ってるだけ。

『村長、今日は、釣りでいとうをつったんですよ。
楽しかったなぁ。ねぇ』

返事が返ってくるはずない。
でも、私は耐えられなかった。
親が早くに死んで、本当に信用できる人が今までいなかった。
でも今はちがう。
村長、あなたは私が唯一信用できるひとです。

大好きです。
恋などそんなものじゃない。
優しいあなたの心が大好き。

待っててくださいね。
私があなたを打った者に復讐をします。
誓うことにします。
ですから、あなたのそのペンダントを私に託して下さい。
絶対、お返しします。
村長、どうか見守ってて・・。

その時どこかの誰かがこう思った。
(邪魔が入った。ワタシの話をする者は処分だ。
ノア、お前が、ワタシの憎しみにかてますか・・?)

ノアは、不思議に能力を隠し持っていた。
それはまた、今度・・・
つづく

Re: どうぶつ村が無くなる日 ( No.3 )
日時: 2010/07/14 18:16
名前: ノア (ID: X1kgwzZ6)

第三話『憎しみで人は殺せない』

私は家の棚からひとつの紙を取り出した。
『これは、村長の死を無駄にしないためにつかうだけ
これが終われば、もう封印してしまいましょう。』

紙をひろげこう唱えた。

悪魔よ悪魔。私に力を。村長に矢を打ち込んだ者の名前を教えよ。
その暁には、私の命を与えます。
私に力を。
私の命を生贄に・・・

300回唱えた。
やがえ空が黒い雲に蔽われる。
そして聞こえてきた・・悪魔のささやき・・

(メープル・・)
確かに聞こえた。
村長の命を奪ったのはメープル。
カッと怒りがこみ上げる。
私は豪邸へ向かう。

そして勢いよくドアを開けた。
ホコリがキラキラ舞う中、
一人の少女が立っていた。
メープル・・・
『いらっしゃい・・・ノア。』
『メー・・プル。』
つづく

Re: どうぶつ村が無くなる日 ( No.4 )
日時: 2010/07/17 11:13
名前: ノア (ID: X1kgwzZ6)

第四話『狂う心を戻す薬』

『あなた・・・話せるの?』
私は聞いた。
『えぇ。あなたが来てからもずぅっと話せたわ。』
と、馬鹿にするように答えた。
『なら・・・なぜ話せるの?』

『聞いてどうする気?』

『村長、コトブキの敵をうちに来た。まず理由が聞きたい。』

『キャッハハハハっああ可笑しい、いいわ。あなたも弓でうってあげる。でも・・その前に冥土のミアゲに教えてあげる。私がなぜこのようなことをしたか。』

『教えて。。』
『私は・・・ね。前は、とても名誉ある王女だった・・・だけどある日父が目の前で自爆して、狂ってしまった・・。だから魔女に母が頼んで、母の命の代わりに狂いをな直す薬をもらった・・・。

飲まないと何するか・・・分からなくて・・。
それが2年前のあなたが来る前。
狂いは治まるが話せばまた薬は切れ狂う。
だから私・・・薬飲む前にみんなに話したの。

そしたら言葉を話さぬよう、お屋敷に赤いいすにグルグルにまかれ、とじこめられた。

そしていつからか、あの子は呪姫と呼ばれた。
苦しかった・・・つらかった・・
狂うよりも・・
だから私、ある日泣いた。
大声で。そしたら狂いが始まった・・・
もうとめられなくて、私 この村代表の村長を・・

それ以外の術がわからなくて・・
私は永遠に狂うの。あなたも今すぐ、矢で打ち抜かれるかも・・・』

つづく


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