二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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悪ノ娘~凄艶のジェミニ~
日時: 2010/07/22 16:31
名前: ミホ ◆3Z7vqi3PBI (ID: BnWHiz3B)

  ____くりっくThank you,Wlecome.



 〜Story〜



 〜Cast〜


 王女:リリアンヌ (通称リン)

 召使:レン

 町娘:ミク

 王子:カイト

 女剣士:メイコ

Page:1



Re: 悪ノ娘~凄艶のジェミニ~ ( No.1 )
日時: 2010/07/20 17:01
名前: ミホ ◆3Z7vqi3PBI (ID: aHnc/Oh6)


 あるところに黄色の国、青の国、緑の国がありました。
 3つの国は、とても仲良しで、平和で、幸せでした。


_____悪の子が産み落とされるまでは




_____これは双子の姉弟の絆のお話______




 「奥様、生まれました!生まれましたわよ!!」
 
 「なんと・・・双子、ですわ・・・」
 
 「1人は女の子、もう1人は男の子ですわ」


 「はやくみせてちょうだい。  あぁ、本当・・。双子ね・・顔もそっくり・・・」

 「奥様、気を確かに・・!!」
 「えぇ、大丈夫よ・・」

 昔、双子は不吉の存在とされていたのです。
 もしも、双子が生まれてしまったのなら。


 間引かなくてはならない。


 教会の鐘が鳴り響く。


 まるで、祝福してくれるかのように。


 祝ってくれるのは、教会の鐘だけだった。

Re: 悪ノ娘~凄艶のジェミニ~ ( No.2 )
日時: 2010/07/22 16:31
名前: ミホ ◆3Z7vqi3PBI (ID: BnWHiz3B)


 黄色の国で双子が生まれたことは非公開になっていた為、王宮の者以外は誰も知らなかった。

 女の子は「リリアンヌ」
 男の子は「レン」と名づけられ、育てられた。


 「___リン」

 「あ、お母さま。こんにちは」
 「こんにちは、リン。母様とお話しましょ」

 「でも、今はレンと遊んで__」
 「レンはお父様とお話があるの。だからね?」

 お母様は無理やり私を引っ張り、自分の部屋へと連れて行く。

 同時にお父様もレンを連れて行く。


_____この日以来、私はレンを見なかった



 お父様は数年後に病死、お母様も後を追うように翌年病死した。


 残された私は小さな女王となった。
 このとき、歳は13歳。


 新しい黄色の国が出来上がった。
 国民は喜び、歌い、祝福してくれた。
 それはとても嬉しいものだった。

 そして現在。

 「・・・・夢?」

 走馬灯のように、いろいろな思い出を見た。
 私は今、14歳。

 そして昨日、召使としてわたしの弟が帰ってきてくれた。

 「・・夢なんかじゃない」

 これは現実。
 とても幸せな日々と思えた。

___この時は

Re: 悪ノ娘~凄艶のジェミニ~ ( No.3 )
日時: 2010/07/22 17:03
名前: ミホ ◆3Z7vqi3PBI (ID: BnWHiz3B)



 最近、リンはつまらなそうな顔をするようになった。

 彼女はずっと籠の中で育ったのだから、外を知らない。
 其処にあることが全てだと信じていた。

 「・・・ほんと、この世界はつまらないものばかり」

 「・・・リン」


 レンはそんなリンの籠を壊したいと思っていた。


_____リンに自由になってほしい


 それがレンの永遠で叶わない願いだった。



          ♪



 「逆らう気か、愚民どもめ」

 地面に倒れている女の髪を掴み、顔を上げさせた。
 彼女の目の前に、剣を突きつける。

 「私は間違ってない!お前らが悪いんだろ・・・」

 女は途中、言葉を区切って、驚いた顔をした。

 「・・・お前、まさか・・・・・・?」
 「僕のことなんかより女王に許しを請いたらどうだ?赤の娘」

 笑って答えてやると女は悔しそうに言った。

 「・・・そんな、まさかあいつが・・・」

 女を置き去りにして、城へと帰る。
 わがままなお姫様、いや、王女様が待っているのだから。


 女は、彼が帰った後も呆然としていた。

 「・・・・絶対に、許さない!」


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