二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 狭間境界線—REBORN—
- 日時: 2010/08/10 20:59
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
——俺は、弱い。
台風が近づいてる中・・・がんばって書きたいと思います。
ゆっくり更新していきます。
・登場人物紹介
終崎終夜 ごくごく普通の主人公。ある事件をきっかけに並盛中学に転校してくる。何時も何故か男装をしている。(趣味の様なもの)
・目次(Mind=心)
—序章—
—Mind,01— 転校生
Page:1
- Re: 狭間境界線—REBORN— ( No.1 )
- 日時: 2010/08/10 18:53
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
—序章—
桜が舞い散る日のことだった。
何時もと変わらない平凡な朝。
そんな朝に俺は、赤い血を滴らせていた。
腕は切り裂かれて、血が出ている。
—・・・ッ父さん、
血にまみれて倒れている父さんを見た。
もう、息なんてしていない。
呼吸なんて出来ていない父さんを見て、顔を歪ませる。
—何で、何で・・・ッ?
—お前も殺してやる。
そういってナイフを振るわれた。
一瞬視界と思考がシャットダウンする。
気が付けば俺の手は真っ赤に染まっていて。
俺は狂いそうになった。
それから先は——憶えていない。
只———それからしばらく、立ち直れなかっただけのことだ。
俺は、そんな記憶を、罪として背負っている。
絶対に忘れてはいけない自分の罪として。
重く、十字架を背負おうと決めた。
空を見上げれば、暗雲が立ち込み始めていた。
(幼き日の)(罪と言う名の鎖)
- Re: 狭間境界線—REBORN— ( No.2 )
- 日時: 2010/08/10 20:58
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
「悪いけど、此処は通させない———」
—Mind,01— 転校生
「という訳で家の事情で転校して来た終崎だ」
「終崎終夜です、宜しく」
終崎終夜は転校生として現れた。
黒髪黒目の少年として。
指定された席に座り、休み時間となった。
そんな時、2人の生徒が俺に尋ねてくる。
「終崎君・・・だっけ。えと、俺、沢田綱吉って言うんだ。よろしくね」
「うん、宜しく」
「俺は山本武って言うんだ!よろしくな」
そういって二人は笑いかけてくれた。
俺も少しだけ笑う。
「良かったら一緒に昼ごはんでも食べない?」
「いいの?」
「おう!歓迎するぜ!」
「じゃあ遠慮なくそうさせてもらうよ」
俺はそういって無邪気な笑顔を向けた。
無邪気な笑顔は、一体何処から生まれたものなのか。
俺はそう考えざるを得なかった。
◆
「終崎終夜か・・・」
アルコバレーノ、リボーンはスコープ越しで転校生の彼を見ていた。
(ごくごく普通の中学生だな・・・。裏社会と関わっているようにもみえねぇ・・・。少し監視してみるか)
そういってリボーンはスコープを片付けた。
◆
「終夜君の弁当・・・凄く美味しそうだね・・・」
二人が呆然と俺の弁当を見ていた。
俺は苦笑する。
「誰が作ったんだ?」
「いや、自分で作ったんだよ」
「終夜君って器用なんだね・・・」
二人がポカンと俺を見ていた。
(器用、か)
俺はウィンナーを口に運んで、噛んでいた。
「そういや獄寺はどうしたんだ?」
「あぁ、何でもダイナマイトの仕入れとか・・・」
(ダイナマイト?何で爆弾?)
俺は二人の会話を聞いて首をかしげる。
「チャオッス、終崎」
「・・・赤ん坊?」
「リ、リボーン!」
リボーンと呼ばれたその赤ん坊は俺の隣に立った。
俺は箸を口の中に入れたまま赤ん坊を見ている。
「ん〜、ま、いいや。深入りはしないよ」
「そうしてもらうと助かるゾ」
「終夜君信じるの?」
「『深入りはしない』って、昔に決めたんだ」
俺はそういって笑った。
「お前、俺のファミリーに入らないか?」
「・・・ファミリー?ソレってイタリアで言うマフィア?」
「良く知ってるな。まぁ、そうだぞ」
俺は少し考える仕草をした。
(マフィア、か。うん面白そうだけど・・・)
「面白そうだけど、止めとくよ」
「何でだ?」
「さっき言ったとおり。俺は深入りはしないんだ」
そういって俺は赤ん坊の頭を撫でた。
「・・・だが、俺はあきらめねぇぞ」
「じゃあ俺は先に戻るから」
「あ、うん」
俺は屋上を後にした。
その途中で俺は携帯電話が鳴っているのに気付いて、携帯の液晶画面を見て俺は再び携帯電話を閉じる。
- Re: 狭間境界線—REBORN— ( No.3 )
- 日時: 2010/08/10 21:12
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
「あの、悪いんですけど底、退いて貰えませんか?」
「残念だね、君を此処から通すわけには行かない——」
そういって唐突にトンファーを突きつけられました。
俺はあせって後ろに下がる。
(何でこんな事になるんだよ俺は平和な人生を気楽に生きたいだけなんだけどッ・・・)
—ビュッ
—ギィィィッ
「ワオ、何ソレ?」
(しまった。急だったから・・・)
俺はトンファーが振るわれた瞬間にポケットから鉄製のシャーペンを武器に使用してしまった。
といっても護身用に持っていた物だし。
使用しても一向に構わないのだけど。
「あぁー・・・。コレですか?コレは鉄製のシャーペンなんですよ」
「へぇ・・・だけどそんな物で僕の攻撃が避けられるの?」
「確かに、このままじゃ俺は殺される。だけど塵も積もれば山となる、です」
「ッ!?」
俺はポケットから更に十本のシャーペンを取り出して指の間に挟む。
ソレをダーツと同じ要領で投げつけた。
「ッ!」
—ザッ
「逃げるが勝ち!」
俺は全速力でその場を後にした。
「・・・」
雲雀恭弥は壁に突き刺さったシャーペンを見ながら呆然と彼が去っていった場所を見ていた。
(コレ・・・一応頑丈に出来ているはずなんだけど)
◆
「ゼェッハァッ・・・」
俺は息が上がった呼吸を整えていく。
(俺は平々凡々に過ごしたいだけなのにッ・・・)
俺は、ゆっくりと歩き出した。
(コレが、転校生)
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