二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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[銀魂]拝啓、大嫌イナ神様ヘ。 
日時: 2010/08/30 02:02
名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: dK6sJ/q3)

(神様、其処デ黙ッテ見テナ。)

.

■御挨拶、

初めまして or こんにちわ。
スレ主の瓦龍、(ガリュウ、)と偉薔薇イバラです。

放置プレイが大好きなスレ主が建てた今回の小説は攘夷中心となります。
今から偉薔薇とスレ主でリレー小説となりますが、コメは受付中ですノノ
他スレのオリキャラ達も沢山出ます。オチ未定の土方寄りですノノ
アドバイスや誤字脱字注意等でも良いので、気軽にどうぞ。

■注意事項、

①オリキャラ主(複数)
②キャラ崩壊有り
③亀更新(受験生)
④宣伝等はなし(努力しろ)
⑤最低限のルールは守って下さい(荒らし、中傷など)
駄文ゴミ
⑦グロ描写有り

■contents.─────────────

ご挨拶・注意事項…etc >>000
設定…etc >>001-002←追加しました。
キャラ絵[無兎]>>094

■long.| 長編ロング

━━攘夷戦争篇
愛ト哀ノ狂想曲... >>005
 題1通 誰カノ為ニ哀ヲ唄ウ >>046
 第2通 貴方ノ血ナラ喜ンデ >>079

━━現代篇
壊レタ玩具ノ結末ハ... >>083
 第3通 罪深キ神様ニ紅ノ唄ヲ
10 >>

■short.| 短編ショート >>003

 雲と共に[>>017] 仔攘夷/ほのぼの
 はじまりの日[>>038] 仔攘夷/松陽

■plan.| 企画プラン

内部思考中___。

■御客様、(常連様には☆が付きます)

☆アリス様 ☆月芽麻様 時雨様 ほげほげ様
灰色の空様 裂谷様 

.

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Re: [銀魂]拝啓、大嫌イナ神様ヘ。 |1up ( No.17 )
日時: 2010/08/20 20:12
名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: ALFqxRJN)

■雲と共に

蝉の鳴き声が喧しいある暑い夏の日。

昼過ぎの村塾。
縁側に4人の子供が並んで座っていた。
子供達の手には切り分けられた西瓜が握られている。

「あ、にゃんこ」

空を眺めていた銀時が不意に声をあげた。
其の頬には西瓜の種が一粒張りついている。

「何処だ銀時! にゃんこは!?」

銀時の隣で桂は異常な反応をみせると辺りを忙しなく見回した。

「うるせーな。猫なんて珍しいもんじゃねェだろ」
「貴様にはにゃんこの愛らしさが解らんのか!」

猫の愛らしさを語り始める桂を無視して高杉は西瓜を食べ続ける。
其の時、ずっと空を見上げていた無兎が口を開いた。

「ちがうよ、こたろー。そらににゃんこがいるんだよ」

無兎は空を真っ直ぐ指差した。
高杉と桂、そして銀時が指の先を辿ると其処には青い空に白い雲がぽっかりと浮かんでいる。

「あのくも、にゃんこみたいなかたちしてる」

無兎は楽しそうに雲を目で追う。

「そうか? 雲は雲だろ」
「うわ、高杉には夢がないなぁ」
「無兎俺にはにゃんこに見えるぞ」
「ねぇ、くもってたべれるの?」

無兎は今度は遠くの大きな入道雲を指した。
まるで、綿菓子のようにふわふわな入道雲である。

「そりゃ、食えるに決まってんだろ?」
「阿呆か食えるわけねーだろ。何嘘教えてんだ銀時」
「へぇーふわふわであまそうなのに……じゃあ、くもはどうやってできるの?」

無兎は首を傾げて高杉と桂と銀時を見つめる。

「どうやって、考えた事もなかったな」
「アレだろ。どっからか流れてくんじゃね?」
「どっからって何処なんだよ」
「うーむ……」

意外な難問に4人は難しい顔で空を見上げた。
雲は徐々に形を変えていく。

「あ、おさかな」
「どの雲だ?」
「あのちっちゃいの」
「あー……確かに魚に見えなくもないな」
「無兎、あの雲は何に見える?」
「あれはねー……」

何時の間にか西瓜を食べる手を止めて。
何時の間にか外に飛び出て雲を探して。
そして何時の間にか空が茜色に染まっていく。

「そうだ、松陽せんせーも呼んでこよ!」
「待て銀時!」
「俺等もいくぜ!」
「せんせー、いまなにしてるかな」


(雲と共に)
ゆったりと流れる彼等のある暑い夏の日。

Re: [銀魂]拝啓、大嫌イナ神様ヘ。 |1up ( No.18 )
日時: 2010/08/20 20:41
名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: ALFqxRJN)

■月芽麻...─────────────
其れじゃあ、決定ですねノノ
うわああああ、想像出来ちゃってワクワクしてきました!!w
早く書きたいなぁ((

直ぐ見に行かせて頂きますノノ


■アリス...─────────────
如何致しまして((
アリスの為なら此の位平気ですよおおおお←

やん、そんな事言われたら照れます(*ノェノ)
調子乗っちゃいますよ!!w

Re: [銀魂]拝啓、大嫌イナ神様ヘ。 |1up ( No.19 )
日時: 2010/08/20 20:49
名前: アリス (ID: /jbXLzGv)

ありがとう!!
アリス「だから瓦龍好きー♪」

瓦龍なら調子に乗ってても良いって、マジで(^q^)

Re: [銀魂]拝啓、大嫌イナ神様ヘ。 |1up ( No.20 )
日時: 2010/08/20 23:05
名前: 瓦龍、 ◆vBOFA0jTOg (ID: ALFqxRJN)

■2 紅く紅く、

行動が何もかも急すぎる彼女に、銀時と高杉は顔を合わせて呆れる。
銀時の方は苦笑し肩を竦め、もう一方は溜息を吐いた。
と、くるりと無兎が振り向いた。

「そうだ。銀時はして貰ったみたいだけど、晋助まだでしょ」

はいこっち来て、彼女は手招きするが主語がない為さっぱり意味が解らない。
彼等が解読しようと考えている。
すると主語がなかった事に気付いたのか、あるいは倒置法なのか、「手当て」と言い高杉の腕を指差した。
確かに其処には鋭い刃で斬られた傷があり、血液は固まり始めている。
最悪の場合、何針か縫わなければいけないであろう傷が。
本人はあまり気にしていなかったようで、彼女に指摘されて思い出したような反応をする。

「ほら、だから来る。銀時も。足斬られてるでしょ」

其の場を去ろうとした銀時だったが、彼女に引き留められ足を止める。

「……ばれた?」
「ばればれ。銀時の服に付いた大体の血は天人のだけど、銀時の血はもっと……色が違うというか」
「どんな視力!?」

彼自身は大した怪我ではないと思っており、放っておくつもりだった。
しかし無兎に言われては仕方がない。
彼女は昔から、掠り傷だけで先生を呼んで大騒ぎするぐらい心配性だった。
現在は少しましにはなったが、変わりに鋭くなった。


────……敵わねぇな。


早く来いと怒鳴られ、銀時は大人しく彼女に着いていった。

  ◆

慣れた手付きで高杉に包帯を巻いていく姿を見れば、一見医療班の人間に見える。
手が足りない時は必ず手伝いをしている無兎は、必然的に色々覚える。
元々器用であった為、医療班としては彼女の手助けは嬉しい。
腕の傷は幸い縫う程でもなかった。
微温湯をかけて傷を洗い、消毒して包帯を巻く。

「ん、出来た。銀時はまだ? 他の人にやって貰った?」
「いや、まだだぜ。相当忙しいんだなあ、医療班」
「じゃあやったげる。はい座って」

高杉が立ち上がり、代わりに無兎の前に銀時が座る。
手当の途中、無兎が首を傾げた。
其れは傷に関してではなく、もっと別の事で。

「銀時、さっきから辰馬見てないんだけど……」
「あ? ああ、あいつはあれだ。屋根の上」
「成る程。何時ものあれか。“わしは宙に行く”ってやつ」

彼女の気になった事は、辰馬────坂本辰馬の事である。
坂本辰馬は幼馴染ではなく、此の戦争の途中で出逢った男だ。
特徴は土佐弁。銀時は銀髪の天然パーマなのだが、其れより酷い黒髪天パ。
戦を好まない彼の性格を彼女は好いている。
いや、戦が好きな者など誰一人として居ないだろう。
今も彼等は知っている。彼らの仲間が、兄弟が死に、毎晩嘆く声がある事を。
墓など作れない。代わりに亡くなった者の所有物や刀を盛った土に埋めたり、あるいは刺したりする。

坂本は、「 宙 」に行きたいのだと言う。
戦を好まないのも理由の一つだが、何より彼は無類の船好き。
頭は空だが、其の事に関してはちょっとしたものだ。

「辰馬。行っちゃう、宙に」
「おー。ま、良いんじゃねぇか? やりたい事やってんだしよ」
「うん」

包帯を巻く手を止めずに、寂しそうで嬉しそうに笑って言う無兎。
強気であったり儚げになったり、忙しい子供だ。
けれど、其れが彼女なのだ。仕方がない。
色々な感情の混じり合った笑みを浮かべている彼女。手当が終わり、銀時にもう動いていいと知らせる。

「お前あれだよな。包帯巻くの上手くなってきたな」
「上手くなりたくないけど。他の人はもう治療も終わったみたいだし、辰馬んとこ行っか」
「そーすっか」

即ち屋根の上である。
こんな状況で皮肉のように美しい星空を見上げ、辰馬と話すのは彼女にとって一時の安息。
彼は其処でよく寝ている。夜風が頬を撫でるのが気持ち良いんだろう。
銀時より先に小走りに襖へ走って行く無兎。
立ち上がって彼女の後に歩いて着いて行こうと銀時が腰を上げる。
すると、無兎が襖の前で立ち止まった。
怪訝な顔をして銀時も立ち止まらざるを得ない。
くるりと振り向いた少女の顔は、さっきと同じ微妙な表情。

「銀時、あのさ」
「んだよ」
「一人が嫌なの。何時か此の戦が終わって、小太郎も晋助も離れていくと思う。
 もう独りにはなりたくないんだ。だから、少しで良いから、銀時の傍に居ても良い?」
「……何其れ。プロポーズ? 俺10歳児はちょっと」
「なわけないでしょ。自分も銀時みたいに自由になりたいだけ。じゃ、決定」
「まじでか」
「まじでだ。じゃ、おっ先に」

プロポーズ紛いの事を言った為銀時は勘違いをする。全くそんな意味はなかったが。
彼女は彼に憧れていた。自由でよく解らないけど、一本芯の通った奴だと認識している。
自由と言うのは個人がやりたい事をすることだ。
けれど彼女は、彼女一人では絶対に其れが出来ない。彼女の中に住まう罪悪感が自由の邪魔をする。誰か、誰でもいい、誰かが必要なのだ。
銀時は自由だ。何者にも捕らわれない。
彼の背中を見続けるのは癪だが、そうしていれば自分にとっての自由が見つかるかもしれない。
ずっと彼女は思っていた。故に戦が終わり目的を失った時は、銀時に着いて行くつもりだ。

銀時は後頭部を軽く掻くと、ゆっくりと辰馬の所へと向かった。


(其の少女、紅の蝶)
其れは一人の少女と四人の青年の物語。

Re: [銀魂]拝啓、大嫌イナ神様ヘ。 |2up ( No.21 )
日時: 2010/08/20 22:27
名前: アリス (ID: /jbXLzGv)

プロポーズすか、無兎ちゃん(^q^)

俺にならやってくれれば100%OKだぜ(


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