二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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Knight of Cygnus
日時: 2011/10/02 05:43
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

シグナス騎士団の五人を主人公に、メイプルワールドとマガティア、アリアント、オルビス、エレヴ、ルディブルミアなどの各ワールドを中心とした話

主人公やピヨ族などが分りにくい場合、HPを見てください(シグナス騎士団と打てばでます)

とりあえず、1スレずつ各団長目線で話は進んでます。

★この話はメイプル公式サイトで投下した物です。
 向こうは事情により投稿できなくなってしまったの でこちらで書いています。
 公式のほうでは題名が『団長が団長になる前の話1 〜10話』
 途中までですけど。
 
☆とりあえずパロディーです。アンソロかな?

*シグナスやナインハート等、その他脇役視点になる
 こともあります。

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Re: Knight of Cygnus ( No.9 )
日時: 2010/09/01 15:28
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

09

イカルトはうんざりしていた。

やっと包帯が巻き終わると、解毒剤と包帯をもって素早くその場を去った。

「ありがとう、助かったよ・・・って聞いてないか・・・」

(ミハエルめ。時間を返せ・・・)


部屋に着くとすぐに支度をした。

盗賊の一部にしか使えない毒。それもつめた。

ドアがノックされずに開いた。

「あ〜ぁ。眠いなぁ・・・」

ホークアイがあくびして部屋に入ってきた。

寮生なので仕方がない。夜中にこうるさい話を聞くのが面倒だけど・・・

「俺さぁ、とんでもなく方向音痴だぜ」

「そんなこと知ってる」

「倉庫から帰ってくる途中、またピヨ族の所に行っちまってさ—」

(倉庫?ってことはちらかしたのはこいつか・・・)

荷物が整うとミハエルがふらふらと部屋に来た。

「あー、ホークアイ!お前っ!」

ミハエルがホークアイに近寄った。

「散らかすだけ散らかしてー!僕は家政婦じゃない・・・んだぞ。わざわざイカルトと掃除したんだ」

ホークアイがきょとんとする。

そして思い出したように言った。

「俺の荷物掃除してくれたのか!」

目が輝いている。でもベットの上の荷物はぐっちゃグチャのままだ。

「そんなわけ・・・僕が言いたいのは包帯とか傷薬とかのことだ。君はのんびり過ぎるからね」



Re: Knight of Cygnus ( No.10 )
日時: 2010/09/01 15:42
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

10

「みなさん?」

こんこんっとドアをノックする音が聞こえた。

「何してるんですか。飛船がもうじき出発ですよ」

ナインハートがいた。

「もう、出発か・・・」


エレヴステーションでは団長が見送りに着てくれた。

その中に女王もいて、寂しそうに笑っていた。シグナスはみんなの妹のようなもので、2つ年下だ。
幼いころからのなじみもあり、寂しそうだった。

「じゃぁね、女王様。キメラ、必ず倒してくるからね」

オズがにっこり笑っていった。

「気をつけてくださいね」

シグナスが寂しそうな笑みを浮かべていった。

ミハエルは船に乗る瞬間に、シグナスの頬を涙が伝うのを見た。



船の上は気持ちがよく、くつろげた。

「ねぇ、最初ってマガティアでしょ?」

オズが言う。

「そうよ。だからオルビス行きに乗ってるの。オルビスからアリアント。アリアントからマガティアにいけるから」

「久々にエレヴから出れたのに、遊べないなんてね」

オズがうめいた。

イリーナは空を眺めた。

「オルビスへはもう少しかかるみたいね」

キルの運転する飛船はゆっくりとオルビスへ進んでいった—

Re: Knight of Cygnus ( No.11 )
日時: 2010/09/01 15:57
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

11

オルビスへついたのは真夜中。

エレヴと同様。空中都市のオルビスは美しかった。

町並みはどれも彫刻や翼が細かく掘られ、中央には美しく輝く浮遊石がくくりつけてある。

羽のついたベンチもあり、座ったら空中に浮いたまましばらくさまようことになる。

「すっげぇ!」

ホークアイが感嘆した。

「そろそろアリアンと行きの飛船が出るよ」

キルがミハエルに言った。

「みんな、急いで。船が言っちゃう」

Re: Knight of Cygnus ( No.12 )
日時: 2010/09/29 17:28
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

12

「ちょっと、お前ら・・・」

吐き気をこらえるイカルトとはしゃぐホークアイを

みながらミハエルが言った。

彼らは今、砂漠のオアシス、アリアント行きの乗り物に乗っていた。

乗り物といっていいのか分らないけど・・・

それもそのはず。

その乗り物が、ジニーという砂漠の巨大な精霊だからだ。

ジニーはまさに映画「アラ地ン」にでてくる妖精に似ていた。

それはともかく・・・

彼らはたったいまアリアントについた。

「仕方ないけど、今日は野宿だね」

ミハエルが言うと、ジニーの主人が、

「明日も野宿だろう」といった。

「どうしてですか?」不思議に思ってイリーナが聞いた。

ジニーの主人はこちらをじっと見てから言った。

「悪いけど、君たちはよそ者なんだ。ここアリアント

では、仲間意識が高い。それにきびしい女王が君臨し

ているからね。外来人は誰も信用できないのさ…」

そういうと、帰ろうとしたのであわてて呼び止めた。

「そんな…なにか証明すれば信じてもらえるんでしょうか?」

ジニーの主人はふと立ち止まり、こういった。

「なら…砂絵団にはいりなさい…」

「砂絵団?」

主人は考えるように黙っていた。





Re: Knight of Cygnus ( No.13 )
日時: 2010/09/25 20:26
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

13

「だめだ…。今の話は忘れてくれ」

突然主人は下をむいていった。

「な…、どうしてです?」

今度はまっすぐこちらをみていう。

「はっきり言うと、君たちは信じられない」

「どこがです?(そんなはっきりと・・・)」

主人はすこし退いた。

「それに女王ですか?すべての国の王は一人だけのはずですが?」

ミハエルは強気になっていった。

「あぁ、だが…。女王が君臨しているのだ。アレダ様が…」

「信じられない…」

「ミハエル…話を戻して。それすぎよ」

イリーナが困ったように腕を組んでいった。

「話を戻しますが、なにかチャンスをください」






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