二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ボカロのハナシ
- 日時: 2010/11/14 00:55
- 名前: night (ID: hj9a4sJB)
nightと申します。
ボカロを小説で書いてみたいなぁと思ったので、書こうと思います。
どうぞよろしくお願いします
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- Re: ボカロのハナシ ( No.1 )
- 日時: 2010/11/14 01:02
- 名前: night (ID: hj9a4sJB)
〜悪ノ召使〜
僕達は教会の鐘が祝福してくれる中、生まれた。
双子として。
この国では、双子は不吉の象徴だった。
本当ならば一つだった未来は2つに裂けた。
いや、
裂けられた。
大人達の自分勝手な都合で。
- Re: ボカロのハナシ ( No.2 )
- 日時: 2010/11/14 01:25
- 名前: night (ID: hj9a4sJB)
「王女、王女。起きてください」
僕は王女の肩を揺する。
「…ん〜……おはよう」
王女は眠そうに目をこすりながら僕を見て微笑んだ。
それだけのことなのに。
僕は嬉しくて、笑ってしまう。
“リンが僕の隣にいて笑っている”
それが死ぬほど嬉しいんだ。
「早めに着替えて朝食を食べましょう」
僕は王女にそういうと、部屋を出た。
僕達は引き離された。
リンは王女に、僕は召し使いに。
僕達は近くにいるけれど、本当は遠くて。
泣きそうなほど遠くて。
それでも
それでもリンと会えることが、一緒にいれることが死ぬほど嬉しくて、いつでも僕は召し使いとして、仕事に励んだよ。
風邪引いたって、熱が出たって、怪我してたって。
いつでも僕は君の傍にいるよ。
君の横にいて、君を守るよ。
例え世界が滅びようとも。
- Re: ボカロのハナシ ( No.3 )
- 日時: 2010/11/14 02:52
- 名前: night (ID: hj9a4sJB)
「……最近、酷くなってるらしいわよ」
僕が調理場の前を通り過ぎようとした時、調理場から声が聞こえた。
「何が?」
「民衆の運動よぉ。この国を壊そうとする運動」
体がこわばるの。
「あらぁ、嫌ね」
「そうそう。それでね、今度攻め込んで来るんじゃないかって噂もあるくらいなのよねぇ…」
僕は自分の体温が下がっていくのを感じた。
- Re: ボカロのハナシ ( No.4 )
- 日時: 2010/11/16 22:28
- 名前: night (ID: 5kDSbOyc)
“この国が滅びる”なんてわかっていた。
王女は国民に<悪ノ娘>と言われている。
王女の自分勝手で好き放題な振る舞いに国民達は怒っているのだろう。
もうすぐこの国は滅びるだろう。怒れる国民達の手で。
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