二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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刹那の欠片 【REBORN!】 8/9up!
日時: 2011/08/11 12:35
名前: 葵 (ID: 5Zruy792)
参照: 元アリスです。

▼初めまして、葵(あおい)と言います!
REBORN!はまだまだ初心者なので、皆さんには冷ややかな目で見て貰いたいと思います((


▼注意事項
1.REBORN!が嫌い
2.葵が嫌い
3.二次小説が嫌い
4.オリキャラとかふざけんな
5.荒らし、又は宣伝

以上のどれか1つでも当てはまる方は、是非Uターン。
特に5番が当てはまる方は、即刻排除します。

では、本編をお楽しみ下さい。


▼本編
>>001 プロローグ
>>008 1話
>>012 2話
>>016 3話
>>024 4話
>>035 5話
>>036 6話
>>040 7話
>>045 8話
>>048 9話
>>053 10話
>>058 11話
>>060 12話
>>065 13話
>>081 14話
>>089 15話
>>095 16話
>>096 17話
>>099 18話
>>100 19話
>>112 20話
>>115 21話
>>116 22話
>>124 23話
>>130 24話
>>131 25話
>>135 26話
>>136 27話
>>141 28話
>>147 29話
>>151 30話
>>157 31話
>>161 32話
>>171 33話
>>177 34話


▼番外編
>>039 夜の1日(in 日本)
>>144 闇side
>>145 ???side
>>146 インタビューシリーズpart1
>>152 ある日のなんでもない日(参照1000突破記念)
>>162 本編連動編?
>>165 インタビューシリーズpart2


▼オリキャラ
>>011 作者作(主人公)
>>013 凉原夏目様作
>>015 智那様作
>>021 ねこうさぎ様作
>>025 風様作
>>059 作者作(脇役(待て)
>>082 作者作(脇役Ⅱ(待て)


▼お客様
瑠々様・風様・@桜花様・凉原夏目様・智那様・ねこうさぎ様・夢様・神無月Ж伶裡様・灰猫様・筑紫様・涙水様・野宮詩織様・華世様・玖龍様・フェイト様


▼オリキャラは締め切らせて頂きました!
4人共全員採用させて頂きます!
(正直言うと、全員選びづらかったからです…。個性派が集まり過ぎた!)
凉原夏目様・智那様・ねこうさぎ様・風様ありがとうございます!

しかしまた機会があれば二次募集もありますので、私なんかにオリキャラを下さる神様がいれば、下さい!


▼お知らせ >>074.>>092.>>155

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Re: 刹那の欠片 【REBORN!】 4/24up! ( No.143 )
日時: 2011/04/26 20:19
名前: 葵 (ID: 7jw4zwan)
参照: 誰か……私を高校生活から脱出させてくれぇえええええぇええぇ

風はSなんだろうか?(((

シリアス・ダークは順調に更新していて、随分進んだね♪
楽しみで楽しみで最近シリアス・ダークに入り浸ってる……(苦笑
なさも今年受験生らしいから、全然更新してくれないし……まぁ、一人に慣れ始めるのも嫌かも;
REBORN!復活ですか?
嬉しいけど……Dグレ休載は止めて貰いたいな……
次回のDグレも楽しみだから……

寂しいよね……
だから最近高校に行くのが凄く憂鬱で……

山本は悪い所もあった方が良いのだろうが……
書くのが苦手だから、自然と山本の出番が減る;
あと、獄寺もね;

雪浪とツナ……二人が力を合わせれば、どんな困難でも乗り越えられる気がします♪

Re: 刹那の欠片 【REBORN!】 4/24up! ( No.144 )
日時: 2011/05/04 21:44
名前: 葵 (ID: w731Gq1j)
参照: 誰か……私を高校生活から脱出させてくれぇえええええぇええぇ

 特別番外編


もしも、僕があの家に行かなかったら。
あの家は……至って普通の家族の揃った、一家だっただろう。
僕が壊した、あの家の幸せ。
軽蔑してくれたって構わない。



———————————



僕があの家にやって来たのは、母さんに孤児院から連れられて来たからだった。

……いつも笑顔でいてくれる母さん。
美人で、時には厳しく叱ってくれたりする姉さん。
仕事で忙しいけど、たまに遊んでくれる父さん。
家は豪邸と言ってもおかしくない様な家で、メイドさん達も常時仕えていた。

笑い声が溢れ、楽しげな一家。
幸せな、一家。




以前とは全く違い、誰もが僕に笑い掛けてくれる。
以前の家では僕は空気の様に扱われ、ご飯だってロクに食べさせて貰えなかった。
余りに汚らしい風貌になってしまった僕を見て、親は一言。

___まだいたんだ?

殴る蹴るの適度な暴行を加えられた後に、僕は家を追い出された筈だ。




同じ年くらいの、姉さん。
どうして同じ年くらいな筈なのに、こんなに裕福で……こんなに幸せそうに生きているんだろう?
僕は地獄を見て生きて来たのに……。
幸せに生きて来た奴等なんて、いなくなれば良い。

皆、皆。
不幸になれば良いのに。



そう思い始めた頃、僕はメイド達の井戸端会議から父さんが悪い事に巻き込まれているのでは、という噂を聞いた。
僕は侵入してはいけないと念押しされていた父さんの書斎に入り込み、ある物を見付けた。
それは全て、父さんがこの家を大きくする為にやって来た、悪い事の内容が事細かに書かれた書類。



「……馬鹿みたい」



どうして、家族を守る為だけに悪に手を染めるんだろう?
家族の絆なんて、簡単に壊れてしまう物。
僕には、分からない感情。

それを片手に、僕は父さんを脅した。
こんな事をして許されると思っているのかと、軽く説教もしてみた。
だが、父さんは許してくれ許してくれの一点張りで、遂には僕の目の前で土下座をする始末。




嗚呼、馬鹿な輩。
見付かっていけない様な事、やらなければ良いだけの話じゃないか。


僕は前々からやってみたかった事を、父さんに提案してみた。



「父さんが守りたかったこの家を、崩壊させてみたいんだ」



父さんは僕の頬を殴り、書類を奪い取り、部屋から追い出した。
其処からの僕はある意味凄かった。
幸せなこの一家を壊す為に、裏で手を回した。
父さんの書類に書かれていた、大きなマフィア……『ボンゴレ』の中枢的なパソコンに侵入し、ハッキングした。
大きなマフィアだから侵入には年月がかかったものの、それは僕の計算範囲内だった。
勿論、ハッキングなど直ぐに僕の仕業だとバレてしまうだろう。
それを父さんの仕業にさせ、この家を襲わせる。
そうすれば、僕は自らの手を一切下さずに、この家の幸せを崩壊出来るという寸法だった。



狂ってる。
誰もがそう思うかも知れないが、僕は別に構わないんだ。
だって、僕は知りたい事は絶対に知りたい主義なんだから。
今僕が知りたいのは、幸せな一家が崩壊する瞬間はどうなのか、だ。



だが。
ボンゴレが奇襲して来るまでの間に、この家の歯車は少しずつ狂い出していた。
僕がハッキングしたと知った父さんは、最早逃げられないのだと悟ったのか、僕に暴力を振るい出した。
何故暴力を振るうのか全く分からない母さんと姉さんは、それを防ごうと何度も父さんと口論になっていた。
だが、最終的には父さんの暴力が全て勝っていた。



「……父さん……どうして……どうしてよぉぉおぉ……」



姉さんは毎晩毎晩、僕が寝たフリをしていたら泣いていた。






ある日の夜。
僕は寝付けなくて、起き上がった。
いつも涙の跡を残しながら寝ている姉さんは、いなかった。
何故だろうかと首を傾げていると、メイドの叫び声が聞こえた。
遂に、ボンゴレからの奇襲が来たのだ。
僕は急いで、纏めておいた荷物を持つと、部屋を出た。
既に部屋の外は火の海で、僕は腕で煙を吸うのを出来るだけ防いだ。


姉さんは何処にいるのだろう?


僕の心の中を渦巻いていたのは、その感情だけだった。
階段を下りなければ僕は外へは逃げる事は出来ない為、僕は階段のある方に目を向けた。
目に入ったのは、涙を流す……姉さん。
手元には小さな包丁が握られており、姉さんの足元には母さんが腹を抱えた状況で蹲っていた。
返り血を浴び、悲しげな表情を浮かべる姉さん。



「……や、み……?」



姉さんは僕の存在に気付き、足元に蹲っている母さんを放って、僕の方に歩み寄って来た。
その姉さんを怖いと思い、僕は急いで姉さんに背を向けて走り出そうとした。
が、階段側から逃げられない以上、僕は窓から飛び降りる他外に逃げる方法は無かった。
行き止まりに追い詰められ、逃げ場は窓だけ。
じりじりと近付いて来る姉さん。
僕は意を決して、窓から飛び降りた。









痛いな……。
僕、死ぬのかな……。


打ち所が悪かったのか、僕の体は一切動かなかった。
体が一切動かない僕に近付いて来る、影。
足音が一歩、また一歩と僕に近付いて来る。
それは勿論姉さんの足音であり、姉さんは僕の目の前まで来ると、僕を仰向けにし、僕の上に跨った。
首に手をかけられ、息が出来なくなる。



「……姉さ、ん……ど、う……し……て……」



どうして僕を殺すの。
どうして、どうして。
姉さんは僕がやった事だと知ってるの?
違うよね。
姉さんは、僕がこれを起こした元凶なんだって、責めてるんだよね。
姉さん達の幸せを奪った、僕。
それは確かに、元凶だって言えちゃうんだろうね。

大好きな姉さんに殺されるのなら、僕は幸せ者なのかも知れないな。
皆に不幸を与えておいて、自分だけ幸せ者なんて……虫が良過ぎるって?
そうかもね。

そういえば、僕一つだけ言い忘れてた事があったな。
それだけ言えれば、後悔なんて何も無いんだけどな。





「姉……さ……」






それを言い残す前に、僕の意識は途切れてしまった。








僕、まだ姉さんに好きだって、言えてないのにな。

Re: 刹那の欠片 【REBORN!】 5/4up! ( No.145 )
日時: 2011/05/07 20:49
名前: 葵 (ID: w731Gq1j)
参照: 誰か……私を高校生活から脱出させてくれぇえええええぇええぇ

 特別番外編(本編連動)


私の事を……覚えてくれている人は、いるのだろうか?
父は随分と前に死に、母もつい先日亡くなってしまった。
縋る様にして、私は父より聞いていた私の“妹”のいる、日本へやって来た。



———————————




___お前には、本当は“妹”と、血の繋がっていない“弟”がいるんだ。
もし、お前が一人になってしまった時は……その妹に頼ると良い。


そう言い残し、父は私と母の前から姿を消した。
姿を見せなくなった父を探し、私は遂にある場所へと辿り着いた。

焼け去ってしまった、家。
それはつい先日、新聞に載っていた謎の放火事件。
家にいたメイドや、家族……全員が亡くなってしまったのではないかと言われている、家。
姉と弟の焼死体のみが無く……二人は行方不明とされている事件。
もしかしたら、この一家は何かの柵(しがらみ)に巻き込まれたのではと噂されていたのだ。

新聞に載っていた、顔写真。
其処には母も私もよく知っている顔が、載っていた。
私は最後に父と撮った写真を片手に、近所のおばさんに話を聞いた。



「この家の亭主さん? 嗚呼……正にこんな顔だったねぇ」

「一緒にいる奥さんの顔は違うけど……多分こんな顔だった筈だよ」



何という事実を、私は知ってしまったのだろう。
父は母と不倫して、私をこの世に産み落としていたんだ。
___なら、私の“妹”と“弟”は一体何処に行ってしまったんだろう?
姿を消した私の妹達。
……まぁ良いか。
私にはまだ、母がいる。
母がいてくれている。
だから、一人になってしまった時に、二人を探せば良い。




———————————




それから数十年。
私は大人になり、母は死んだ。
絶望している時に、父からの言葉を思い出したんだ。
私は必死で、あの日死んだとされていた“妹”の名前を探した。
弟の名前は分かったものの、何処にいるのか全く見当がつかなかった為、諦めた。


___黒山 夜。
“赤狐”の名前で裏世界に名を轟かせる、殺し屋。
ボンゴレを酷く憎んでおり___


書類に端的に書かれた文章を確かめ、別のページに移動する。


___現在は日本に留まっている___


その話が定かなら、この国の何処かに、私の妹……夜はいる筈。




「待っていて、夜……私が……必ず、貴女を見付け出す」



スカートを翻し、私は夜の道を歩いた。













___物語は、もう、始まっている。

Re: 刹那の欠片 【REBORN!】 5/5up! ( No.146 )
日時: 2011/05/18 14:30
名前: 葵 (ID: GSWgO850)

part1 オリキャラの皆さんにインタビュー


てな訳で始まったね。

夜「だな」
ツナ(以下ツ)「何でいきなり……」

いや、ネタが無いんだ((真顔

夜「見ろ、この駄目さ加減。こんなだから彼氏も出来ないし勉強も出来ないし友達も出来ないんだ」
ツ「流石に言い過ぎですよ、先生……」

高校始まってから憂鬱な日々。
それを少しでも紛らわそうと思って来たら、オリキャラに虐められるのか……。

夜「カキコは鬱の奴が来れる場所じゃないぞ」
ツ「先生、作者はまだギリギリ鬱じゃありません」

……もう良い。
夜はもう知らん。
今後夜の台詞は、戦闘まで一切無しです。

夜「……すいません」
ツ「(思いっきり不服そうな顔してる……)」

とりあえず、今日は実は夜の出番なんか無いんだよね。
実は何となくツナと会話してみてーなと思って来ただけなのに、何でいるの?

夜「嘘吐くな! つい先日、オリキャラに30の質問ってコーナーが別の小説でやってたから、やりたいなって呟いてたくせに」
ツ「だから俺と先生連れて来たんだから、まともにやろうよ……」

はいはい、分かったよ。
じゃあツナ君、これマニュアルね。
聞いちゃいけない事とか、夜が暴れた時の対処法とか載ってたりするから。
私はこれから、携帯触ってるから。

ツ「ならてめーがやれよ(黒」
夜「(沢田が黒く……)」




———




結局、ツナは帰ってしまったんで、私が夜に聞きます。

夜「……了解だ」


Q1 そう言えば、何気にプロフィールにありませんでしたが、年齢はいくつですか?
「年齢? そんなもの、女性に聞くものじゃない!」


Q2 今でも闇を愛していますか?
「そりゃあな……私が手で直接殺した人間だ。忘れられないさ……」


Q3 もし、闇を殺す寸前に時が戻るなら?
「闇と一緒に……その場から逃げるかも知れない」


Q4 もし、闇が来なかったらと思った事はありましたか?
「何度も思ったさ……だが、それは全て、現実から目を背けているだけなのだと気付く時に寂しくなるから、考えるのは止めたんだ」


Q5 母親達を何故殺したのですか?
「……父様が暴力に走り出して……母様も見てみぬ振りをしていたのが、とてつもなく腹立ったからだ。私が殴られても、母様は助けてくれなかった。だから、あの時……怒りが爆発したんだと思う」


Q6 あの事件が新聞で報道された事を知っていますか?
「知っていたが……それどころでは無かった。警察からの追手に隠れるので、精一杯で。警察に事情を聞かれてはいけない事を、私はしたからな」


Q7 それからどれだけの間、何処で隠れて過ごしていたのですか?
「ボンゴレにより火が放たれた時……私は父様を殺し、母様を殺した後に父様の部屋を漁って、金を探したんだ。結構な金があったから、私はそれで身を隠していたんだ。場所はあちらこちらを転々としながら……」


Q8 何故殺し屋になる事を決めたのですか?
「あの放火がボンゴレによる放火だと知ったからだ。ずっと、あの時何故放火されたのか気になっていたからな。その時初めてボンゴレに復讐を誓い、私は殺し屋に入った」


Q9 殺し屋になる事を裏社会は認めてくれましたか?
「私は警察の追手から逃れる為、動きの俊敏さが忍者並みだったんだ。それを見せたら、裏社会は簡単に認めてくれた」


Q10 あの事件から一度も日本に帰った事は無かったのですか?
「あの事件から数年は日本にいたよ。常々心の休まる時など無かったが……パスポートを取りに行けるまで、日本にいた」


Q11 行ってみたい国は何処ですか?
「殆どの国は行った気がするが……今はメキシコかハワイに行きたいな。ハワイでのんびり海で泳ぎたい。メキシコでUFOを見たい」


Q12 過去に苦戦を強いられた殺し屋はいましたか?
「そりゃあ両手に数え切れない程いたさ。九死に一生を得た事もある」


Q13 好きな食べ物は?
「好きな食べ物か……そうだな……散らし寿司とか、日本料理が好きだな」


Q14 生まれ変わるなら何になりたい?
「私は、空を飛んでみたいからな……鳥とか、飛行機とか?」


Q15 ツナ達の事はどう思う?
「偽善者気取りの集団……まぁ、今現在ではそれぐらいか」


Q16 今でも、ボンゴレを憎んでいますか?
「勿論だ」


Q17 何故リボーンと親しいのですか?
「昔、幼い頃に一度世話になったんだ。それ以来の付き合いだな」


Q18 というか、先生という位置づけはどう? 満足?
「満足はしている。まぁ、生徒では流石に辛いだろうからな……」


Q19 何故武器に手裏剣を使うのですか?
「私は大の忍者好きでな。それで手裏剣の使い方を学んだら、使える様になったんだ」


Q20 少年漫画と少女漫画、強いて言うならどっちのほうが好き?
「少年漫画みたいに生温い友情は嫌いだからな……それなら少女漫画かも知れないな」


Q21 体重は?
「……非公開だ」


Q22 誕生日は何故忘れてしまったのですか?
「生きるのに精一杯だった時期があるからじゃないか?」


Q23 酒には強いんですか? それとも弱い?
「私は普通だと思う。だが、飲み過ぎると意識が無くなるんだ」


Q24 飲み過ぎた時の貴女はキス魔になると専らの噂ですが?
「……そうなのか?」


Q25 そういえば、何処に住んでいるんですか?
「並森中の近くに住んでいる。余り遠いと、通勤に時間がかかるからな」


Q26 教師生活は楽しいですか?
「まぁ……楽しんではいる。生徒達に先生と呼ばれるのは至極の極みだな」


Q27 キュリアには入らないんですか?
「キュリアに? 今はさらさら入るつもりは無いが……」


Q28 子供の頃はどんな少女でしたか?
「皆曰く、可愛らしくて言う事を聞く従順な少女だったらしい」


Q29 何故オッドアイなのですか?
「両親がオッドアイだからだと思うが……私も謎だった」


Q30 闇以外に姉や妹や兄や弟はいませんか?
「いないな。黒山家は私と闇しかいない筈だ」



ありがとうございましたっ!!!!

Re: 刹那の欠片 【REBORN!】 5/18up! ( No.147 )
日時: 2011/05/28 22:36
名前: 葵 (ID: w731Gq1j)
参照: あっははははははは〜ぁ……

 29話 六道 骸来る!


「……これで終わり、なら随分とロキの修行は生温かった様だな?」


 ロキを見て、ほくそ笑む明日香。
 それに対し、ロキも笑顔のままだ。
 まるで、まだまだ自信がある、とでも言いたげに。


「まぁ俺が鍛えたのは其処の子じゃないしね? 実質、彼女を鍛えたのは数日だ。彼女の主……六道 骸と戦ってみたんだ♪」
「…………クフフフフ……随分と喧嘩を売ってくる女性の様だ」


 いつの間にか辺りは霧で包まれ、怪しげな笑みが辺りにこだまする。
 ゾクリと皆の背筋が凍りそうな程、恐ろしい笑い声。
 明日香は先程までクロームがいた筈の場所を見て、驚嘆する。
 クロームなど何処にもいない。
 いるのは___。


___六道 骸だけ。


「ほら、ね。だから油断はしちゃいけないんだよ、明日香」


 ロキが少し楽しげに笑った。



———————————(???視点)



 ……どうして。
 どうして、見付からないの?
 これだけ探してる。
 もう、日本に来てから数ヶ月は少なくとも経ってる筈なのに。
 手掛かりはおろか、目撃情報すら無い。
 何故?


「……一人で探すという方法が悪いのかも知れないわね」


 だからといって、私には仲間なんていない。
 どうすれば……。


「もしかして、日本にはいないのかしら……」


 矢張り、自分自身で見付ける以外の方法は無いという事なのだろうか。
 私は深い深い溜め息を漏らし、項垂れた。
 月が、凄く綺麗な夜だった。



———————————



「六道 骸、か」
「そうです。貴女は……由良 明日香と察しますが?」
「お察しの通りだ……お前に知れる程とは、私も意外に捨てたものじゃないな……」


 楽しげに口角を上げ、明日香は笑う。
 これから始まるであろう戦いを楽しみだと言うのだろうか。

————骸……。
明日香って人は、一発でクロームを倒したに近いのに……。
流石の骸だって……勝てる訳無いんじゃ……。

 不安げに見つめるツナと、周りの守護者。
 クロームですら簡単にやられてしまった相手に対し、骸は勝つ事が出来るのか。
 守護者全員がそれを気にして……それだけを考えていた。


「さて……貴女にはとりあえず……」





「————凍って貰いましょうか?」



 冷淡な声が、体育館に響いた。
 その声にゾクリと明日香の背筋が凍り、守護者ですら背筋を凍らせた。


「確かに……クロームと貴女は相性が悪い。ですが……私と貴女は相性が宜しい様だ」
「くっ……!」


 明日香が手を天高く掲げ、いきなり先程より激しく雪が降り出した。
 最早雪山で遭難しているのではないかと思う程の吹雪であり、“寒い”という感覚すら超越し、むしろ寒過ぎて温かく感じ始めるのではないかという程。
 ごぉぉおぉ……と音を立てて降り続けている雪に、明日香は多少の安堵を覚えた。

 いつもの通り、明日香に寒さは感じない。
 つまり、この降り積もりつつある雪は、全て明日香の能力により降り積もった雪であるという事実だ。
 万が一明日香が寒さを感じた場合には、それは……。

___骸の幻術に、自らが負けたという事を意味するのだ。




————六道 骸の気配は感じない……。
完全に死んだか……?


 明日香は辺りを見回すも、吹雪で周りが見えない。
 敵が辺りの状況把握を出来ないのに、此方も状況など分かる筈も無い。
 明日香が少しだけ吹雪の力を緩めると、数メートル先の視界だけは効く様になった。
 だが、視界に骸は映らない。
 銀世界が広がるのみで、人っ子一人見当たらない。
 どうやら、これ以上体育館内にいるのは危険だと認識したチェルベッロが、緊急退避させたらしい。
 ボンゴレ側も、キュリア側もいない。


「何処だ……何処に!?」
「貴女の、直ぐ後ろです」


 直ぐ後ろで骸の声が聞こえ、明日香は自身の武器である二つの刀の内一つを片手に、勢い良く振り向き、振り向き様に骸の顔に突き刺した。
 血を流し倒れる骸を見て、明日香は安堵の息を漏らす。
 肩で息をし、呼吸を整える。
 もう一度死んだ骸に目を向けると、其処にある筈の死体は綺麗さっぱり無くなっていた。


「!? そんな……まさか!?」
「その、まさかですね」


 また直ぐ後ろで声がして、明日香は振り向いてから其処にいた骸を刀で薙ぎ払う。
 だが、それは幻覚。
 砂の様にさらさらと消えてしまう骸。

————何が……。
何が起こってる……!?
まさか……まさか、私が六道 骸の術中に嵌められたとでも言うのか……!?


「ご名答です」
「……っまた……!」


 明日香の目の前に現れる骸は、全て全て幻覚。
 殺しても、殺しても、幾ら倒しても、現れる。
 完全に、明日香は骸の術中に嵌ってしまっていた。


「まぁ、そんな強情な貴女には悪夢をプレゼントしようじゃありませんか」
「……っ! 必要無い! 私はまだ……まだ、術中に嵌ってなど!」
「——————手遅れですよ。私が出て来て直ぐ……貴女に語り掛けた時。あの時……既に、貴女は私の術中に嵌っていたのですから」


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