二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ふしぎ遊戯〜造られた神子〜
- 日時: 2011/01/04 14:51
- 名前: 真紅 ◆Z2xPTAHUDY (ID: quLGBrBH)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
初めまして。真紅と申します。
ふしぎ遊戯、オリジナル&原作沿いです。
真城 由奈(朱雀により造られし神子。)
本来は朱雀の巫女(美朱)と七星を守るために造られた。
記憶も親との写真も全て造られたもの。
……感情を持ってはいけないが、本人は持っている。
巫女が朱雀呼び出したとき、朱雀の体の一部になり還る。
容姿:紅い瞳に赤茶のミディアムヘアー。
スタイルはいいほう。
備考:
神子として生きることを決意してから、美朱を「巫女様」
など仲間を様付で呼んでいる。
(物語は最初からではありません。大極山から始まります)
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- Re: ふしぎ遊戯〜造られた神子〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/01/04 15:05
- 名前: 真紅 ◆Z2xPTAHUDY (ID: quLGBrBH)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
—神子、由奈。目覚めよ!!—
私を包んでいる泡の中で目覚めると、目の前に皆がいた。
ぼろぼろの美朱。そして七星達。
『太一君。これは…?』
数ヶ月前、私は美朱と共にこの世界へ来た。
「お主は何の役目でここにおるのじゃ」
『…そ、それは…。神子として…』
既に周りはぽかんとしている。
そりゃ今まで人間と思っていたからだと思う。
だけど私は……
「神子とはなんじゃ?」
『はい。巫女様をお守りし、同時に七星様もお守りする、朱雀により造られた者です。長い年月を経て徐々に神力を得て……。』
「そうじゃ。だがなんじゃ?このありさまは!!」
『申し訳ありません…私の注意が届かなかったばかりか、巫女様を傷つけてしまい…。』
「お主は自覚がちぃと足らぬ。」
『心得て……おります…。』
柳宿が口を開いた。
「ちょ、ちょっと待って!!神子ってなに?」
今まで優しくしてくれた柳宿。
だけど、もう。
『柳宿様。私は神子、朱雀により造られた貴方がたの守り人…。
そして巫女様が朱雀を呼び出したとき、私は朱雀に還る。
…消えるのです。そして今までの記憶も、巫女様と居た元の世界での記憶も物も何もかもが造られた…。』
「嘘よ!!」
『お受け止めください、柳宿様。ウソだと言い張っても真実は何一つ変わらぬままです』
「嫌よ、あたし達と過ごしたあんたは確かに本物だったわ!!!」
『本物……?いいえ、そんなものは…。』
バチッ!!
頬に鋭い痛みが走った。
「バカ!!」
『柳宿…様…?』
「様じゃないわよ、なーに仲間に敬語使ってんの?」
『わ、私は造られし者!!そして神子。あなた方のように……。』
「バカ!還るわよ、太一君送って。」
太一君が呪文を唱えると、全員が宮殿に移動した。
柳宿…様、が下敷きになっている。
『………神子、か……。』
—朱雀の者どもに告ぐ。
これ以上戦火を増やしたくなければ、朱雀七星が一鬼宿と—
—造られし者、神子を献上せよ—
- Re: ふしぎ遊戯〜造られた神子〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/01/04 15:28
- 名前: 真紅 ◆Z2xPTAHUDY (ID: quLGBrBH)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
『……そこかぁ!!』
バチチッ。
放電が起きると、ばたっと刺客が落ちてきた。
どうやら天井にはっていたようだ。
『献上せよ、ね……。
皆様、今日はもう夜分遅い。体を休め、明日話し合いましょう。』
「私も賛成だ」
それぞれ自室に戻る。
私は柳宿様の部屋。
寝静まった頃、外に行こうとする気を感じそこに移動する。
『おとまりください鬼宿様。私が参ります。』
「けどっ…」
パァアア
鬼宿を眠らせ、手に握らせたメッセージ。
—唯達のいる宮殿にて。
「鬼宿はどうしたのだ?神子よ」
「あ、由奈!!」
『唯…。心宿、鬼宿はきません。私が代りに参りました』
「まぁいい。唯様。」
「うん!!行こう、由奈」
唯……どうして美朱を……。
そんな質問はのみこんだ。
(続く)
- Re: ふしぎ遊戯〜造られた神子〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/01/04 18:27
- 名前: 真紅 ◆Z2xPTAHUDY (ID: quLGBrBH)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
—唯の部屋
「食べなよ、毒なんて盛ってないからさ!!」
『……唯…。』
ごく、とお酒を飲んでいる唯に話しかけた。
美朱のことは…聞ける雰囲気じゃあない。
『ねぇ唯、私の事もう……聞いてるよね…?』
「うん。神子だか何だか知らないけど、消させない。
あたしの大事な親友だから……!!」
『唯…。』
抱きしめられている温もりを、突き放すなんてできない。
—美朱は傷ついている 唯も傷ついている
どちらかを選ぶなんてできないの……。
『私は……朱雀に造られてしまった。
逆らえば、きっと……』
「青龍を呼び出せればっ……お願いできる!!」
『———ッ、唯…。』
ガシャアアアン!!
ガラスの割れる音。
「な、何!?」
ドクン—
胸がずきずきと痛む。…覚醒まであと少しッて言いたいの?
私の中の、人形のような神子(みこ)。
本来……感情は持たないまま超人的な力を持つ神子。
だけど私は違った。私の中に、本当の神子がいる。
そう、私は私じゃなくなる。
「ゆ、由奈、逃げて!」
『え?』
パリィン……
『ま、待って井宿。
…唯、私はもうじき私じゃなくなる。貴方を敵と認識してしまえばきっと殺すことさえしてしまう。だから、だからせめて太一君に頼んで貴方だけでも向こう側の世界へ……』
「も、もう結界が持たないのだ!行くのだ!」
ズプッ
結界の中に入り、宮殿についた(自国の)
出たところは宮殿の鏡の外。
『あうぅ〜……。』
「あー危なかったのだ。」
「やだ、大丈夫ぅ?由奈」
『うん、へーき。』
えへへっ、と平気なふりをする笑顔。
……待って。もう少しだけ。
覚醒するのは、待ってよ。私の中の神子。
“何故だ。もう待てない…!!”
—分かってる。今までワガママ聞いてもらってた。
せめて……後1週間の期間を頂戴…?
“……ふん”
『ぬっりっこ〜!!』
「あら?……うふふ」
『??』
「だってあんた、今アタシの事様付しなかったでしょ?
嬉しかったのよ。」
『あ…』
すみません、と頭を下げた。
ゴッ—
『いたぁ!?』
「バーカ。敬語はナシなのよっ。」
『……で、でも…』
「いい?確かにアタシ達は朱雀七星よ。でもそれ以前に人間なの」
—人間。
そっか。そうだよね。
『柳宿』
「ん?」
『好きです』
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