二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ゆめにっき
- 日時: 2011/01/07 14:10
- 名前: シャープ ◆s3O0XyFisw (ID: MLajaLHR)
ニコ動の実況動画で有名になった「ゆめにっき」の小説です。
主な登場人物を上げると、主人公として窓付き、セコムマサダ先生、モノ姉妹、ポニ子(ウボァとは別人)、などなど。エキストラとして、キュッキュ君、鳥人間、マフラー子、かまくら子などなど。
感動系の話に仕上げるつもりで頑張ります^^
なお、この小説の大きな設定として次の事項が挙げられます。
御理解の下、ご了承くださいませ。
この小説においての小説設定
・窓付きは人間不信、そして記憶喪失です。原因は小説内で触れていきたいと思います
・夢の住人(窓付き以外)は現実世界には存在できない(やや曖昧)
・キャラクターの性格等は、あくまで私が想像して書いたものです
初期設定はこんな感じで^^
あ、挨拶が遅れてしましましたね…初めまして、シャープです。
名前かぶってたらすいません。
原作が鬱ゲーなので皆さん鬱にならぬようお気を付け下され←
でも私は知ってるゲームの中で一番深いゲームだと思いますがね…
ゆめにっきを知ってる人にコメントいただけたら嬉しいです。
ではゆめにっきの世界へどうぞ。
なお、原作独特の世界観はあまり表現されなかと思われます。
あと、少々暴力表現(グロ?)あるかもしれないので、嫌いな方はお逃げください
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- Re: ゆめにっき ( No.1 )
- 日時: 2011/01/06 11:44
- 名前: シャープ ◆s3O0XyFisw (ID: MLajaLHR)
序章
空を見上げると、月が夜の闇に神々しく輝き、マンジョンのベランダで遠くの街を眺める私をくっきりと照らし上げていた。
私には、思い出がない。
単に私が覚えていないだけかもしれないけど、正確に言えば…“思いだせない”。
私が唯一覚えている事は、学校で受けた虐めの“苦しさ”と、そんな人間の“恐ろしさ”だけだった。
友達はいたのかいなかったのかさえ覚えていない。相談相手もいたのかいなかったのか分らない。
そして私は…自分自信の名前さえ思い出せないのだ。
『本当…生きるって何だろう……』
学校には行ってない。この部屋から出る事すらしない、できない。
全ては、怖いから。
全ては、自分を苦しめるから。
そんな私にも、たった一つだけ趣味がある。
———“日記をつづる事”だ。
小さい頃から、何でも絵に描いてみたりするのが好きだった。
小さい時なんかは、今日あった楽しい出来事を書いたりしてたけど…今は違う。
今は、「夢」の日記を書いている。
私は部屋に戻り、ベッドの側にあるB4のノートを手に取った。
その表紙には黒いペンで「ゆめにっき」と丁寧な字で書かれてある。
これが私の「夢」の日記…“ゆめにっき”。
夢は現実なんかよりもスリルがあって面白い。
何が起こるか分らない、何でもアリな私だけの世界。
『何か…眠くなってきたなぁ』
今日もまた、そんな「夢」が始まる。
私は“ゆめにっき”を勉強机に放り投げて、ベッドに倒れ込んだ。
そして、今日もまた夢の世界へと落ちていった————————…
今から見る長い長い夢が全ての始まりで、全ての終わりだという事を知らぬまま…
- Re: ゆめにっき ( No.2 )
- 日時: 2011/01/07 15:40
- 名前: シャープ ◆s3O0XyFisw (ID: MLajaLHR)
一ノ夢「 All starts are “doors” 」
『…あれ?』
気が付けば私は、そこに…ベランダに立っていた。
意識が少しずつ覚醒し、私は自分の状況をようやく理解する。
『おかしいな…さっき寝たばかりだと思ったんだけど……』
私は、首をかしげながらそう思った。
そう、寝たのはついさっきの真夜中。でも、気が付けばもう夜明けだった。地平線の先が少し明るくなっている。
朝の冷たい風が、容赦なく私に吹きつけた。
「———ッくしゅっ…。寒…、中に入ろ…」
軽く身震いをしてくしゃみをすると、私はベランダから自分の部屋の中へ入った。
今日、私はどんな夢を見たか覚えていない。
気が付けば、何故かベランダに立っていたのだから。
…これでは、「ゆめにっき」が書けないじゃないか、と、私は溜息をついた。
「…目、完全に覚めちゃった…」
こうなれば、日記を付けられないし…やる事がない。
『あ、そうだ。眠くなるまでNASUでもしよっと』
と、私はそこで自分にある提案をした。———NASUである。
NASUは私の部屋に唯一置かれているファミリーゲームで、落ちてくるナスビをジャンプして取り、点を稼いでいくというシンプルなゲームだ。意外と難しかったりするけど、最高得点は4720点。
タイトルで←←→→↑↓↑↓というコマンドを入力すればの話だけど…。
…少し前までは、友達とこのゲームで遊んでた———気がする。
私は、どうやら軽い記憶喪失をしてるらしい。
なので、私は「ゆめにっき」を書き始めてからの記憶しかはっきりしていない。
以前の記憶は曖昧であったり、ゴッソリ抜けてたりする。
なので、私はその友人の名前を思い出せない。その友人の顔を思い出せない。
どんな子だったのか、そもそも私に何人友人がいたのか…それに、私は自分の名前すら思い出せないのだ。
『でも…そんなの思い出せなくてもいい』
私は、一生この部屋から出たくない。
唯一はっきりと覚えてる事は———この部屋を出ると、待っているのは恐怖だけだという事のみだ。
…、
なんて気の重くなるような事を考えるのは止めて、早くNASUでもしよっと。
私は、ふっと溜息をついて、テレビの側に寄った。しかし———
「…あれ?」
無い。
テレビの側に置いてある筈のテレビがないのだ。
…じゃあ、明け方くらいなら何かテレビ番組でもやってるだろうし…そっちを見よう。
そう思い、私はパチリとテレビのスイッチを押した。
そしてかかった番組を見て、私は思わず目を点にした。
———ズンジャカジャカジャンズンジャカジャカジャン…———
躍動的なリズムと共に、何か得体の知れない羅列したものが左右に流れている。
ただ、それだけの番組。
『な…何これ』
思わず気味が悪くなり、すぐさまテレビのスイッチを消した。
再び、静けさが部屋を支配する。
「……?」
そう言えば、今日はやけに静かすぎる。何だか————胸騒ぎがする!
私は、異変を感じ、ベランダへ出た。
「え————————————」
その時、私は絶句した。
そこには、地平線の先まで続く砂漠がそこにあったのだ。
『…あぁ、そうか』
そこで、私は気が付いた。
夢、ではない。これはおそらく…
—————悪夢なのではないか、と。
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