二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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《銀魂》アルバイト剣士、月詠壱里参上! 七夕騒動篇
日時: 2011/02/25 19:46
名前: ポルタ (ID: MMm5P7cR)

 ポルタと申します。
 二次小説を書くのは初めての初心者です。

 さて今回は「銀魂」の二次創作小説となります。
 
 文章っていうか、文才が死ぬほどない奴なので、どうか手加減をお願いします……。

 この小説を見て下さったあなたは偉人です。
 コメントを下さった方はマジ神様です。

 どうぞ、ごゆっくりしていってください!
 

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Re: 《銀魂》アルバイト剣士、月詠壱里参上! 七夕騒動篇 ( No.115 )
日時: 2011/02/27 10:27
名前: ポルタ (ID: MMm5P7cR)

>あまなっちゃん

 おはようです!
 万斉、ちょっとギャグっぽくしてみました。
 勿論、空知先生の許可は得ておりません……。

 次は壱里の過去にしようかな。

Re: 《銀魂》アルバイト剣士、月詠壱里参上! 七夕騒動篇 ( No.116 )
日時: 2011/02/27 10:41
名前: 甘夏 (ID: a.ADsdli)

おはよ〜!

空知の許可?許可よりサイン…!

壱里ちゃんの過去?楽しみに待ってるよ!

Re: 《銀魂》アルバイト剣士、月詠壱里参上! 七夕騒動篇 ( No.117 )
日時: 2011/02/27 10:47
名前: ポルタ (ID: MMm5P7cR)

(零 side)

 『虚獣(きょじゅう)』。

 その妖刀は、そう呼ばれていた。
 刀に合う鞘が作られていない刀として、かなり有名な妖刀だ。

 僕の昔の愛刀でもあった。
 詳しいことは伏せておくが、まだ十にもならない頃に出会った刀だ。

 しかし、妖刀の意志を加減して制御するのは、大変だった。
 そのため、僕はもう一つの『幽月』を相棒にし、『虚獣』をお蔵入りさせたのである。

 そして、壱里を拾ってしばらく経った頃、事件は起こった。

 壱里に初めて留守番をさせた頃のことだ。

「壱里。僕は仕事に行きますから、しっかり留守番していてくださいね。あ、倉庫とか行っちゃ駄目ですよ。危ないもの入ってるので」
「はーい」

 生返事をした壱里を信じて、僕は出かけた。

 そして、帰ってきたとき。


 住んでいた街に、死体の山ができていた。


 犯人は、壱里だった。
 死体の山をぼんやりと見つめていた。
 壱里が斬ったのだと、すぐに悟った。

 その小さい手に『虚獣』が握られていたからだ。

「壱里、その刀——」

 と、言ったところで、壱里は、いや——、

 『虚獣』は動いた。

 目にも留まらぬ速さ。
 昔、自分がこれを使っていたことが信じられなかった。

 その攻撃で、僕も瀕死の重傷を負った。

 目が覚めて一番に視界に入ったのは、壱里の泣き叫ぶ顔だった。

 壱里は、それを覚えていない。
 ただ、たまにフラッシュバックはあるようで、急に泣き出したりする。

 それから『虚獣』は僕が厳重に保管していた。
 あの刀は、誰でも怪物へと変えてしまう。

 何故、あの刀が?

 僕は、重い身体を引きずって走り出した。
 
 

 

 

 
 

Re: 《銀魂》アルバイト剣士、月詠壱里参上! 七夕騒動篇 ( No.118 )
日時: 2011/02/28 19:13
名前: カンナ (ID: dHglFbzp)

久しぶりに来ました!

面白くなってきました(えらっそうにすみません)

更新頑張ってくださいね!

Re: 《銀魂》アルバイト剣士、月詠壱里参上! 七夕騒動篇 ( No.119 )
日時: 2012/03/31 18:57
名前: ポルタ (ID: fMHQuj5n)

『呼び覚まされた獣』

戦いは、筋書き通りに進む。
少なくとも、月詠壱里と来島また子の場合はそうだった。
『だった』。
まさしく、それは過去形にするべき状況である。
今から数分前に遡る。

壱里は苦戦していた。

また、それは当然のことだろう。
また子は鬼兵隊の一員として、修羅場をくぐり抜けてきた、プロの銃士。
壱里が足を踏み入れた戦場など、片手で数えられるほどである。
いくら才能があろうと、経験の差を埋めるのは容易なことではない。

「大口叩いてた割には、大したことないっすね」
「……っ」

また子は、緊張感の欠片もなく言う。
それに言い返す余裕すら、壱里にはなかった。
また子の戦法は、壱里にとって厄介なものだった。
拳銃で上手く壱里を引きつけながら、油断を誘い、そこを撃つ。
実際に撃ってきたのは、まだ三回ほどだ。
弾が切れたところを狙って、という戦法は、また子の前では無意味。

(これが、経験の差……!)

あっという間に壱里の体力は切れ、戦える状況ではなくなった。
また子は、勝ち誇ることもなく、屋根の上に倒れ伏した壱里を見下ろして、

「素人以下だったっすね。……お嬢ちゃんは、早く帰って宿題でもしてればいいんじゃないっすか?」

と、笑った。
壱里は、敗北感の中で、ぼんやりとそれを聞く。
また子は、つまらなさそうに、

「じゃあ、あたしは行くっすよ。チャイナ娘のとこにでも……」

壱里に背を向けたまま、また子は「いや」と首を振った。

「何だかあの黄色の目の兄ちゃんは、危なそうなオーラ出てたっすね。今や虫の息らしいっすから、ここで潰して……」

そこまで、また子は言った。
そこまで、言ったことを覚えている。
言えたのは、そこまでだった。

「 」

叫びとも大声とも取れない、獣のような咆哮が夜の闇に響く。
その咆哮を聞いた瞬間、

「……え?」

また子は、屋根ごと吹っ飛ばされていた。
突然の事態に、また子は崩壊した屋根の残骸に塗れながら、辺りを見回した。

そして、屋根を崩壊させた者は、すぐに見つかった。

倒れたまた子の正面。

そこには、一人の鬼が立っていた。


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