二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼——監察方少女の憂鬱
- 日時: 2011/01/24 21:12
- 名前: 初 (ID: slitpE5G)
初めまして。
初、と申すものです。
初めて此処で小説を書く、所謂初心者です。
もし宜しければコメント、アドバイス等宜しくお願いします!
注意(補足?)
+主人公視点多めです
+主人公は転生してるので、心の中では三十路行ってるかも←
+最強設定、美化設定。大好き←
+原作?アニメ?何それおいしーの(オリジナルです)
では、これから宜しくお願いします。
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- Re: 薄桜鬼——監察方少女の憂鬱 ( No.1 )
- 日時: 2011/01/24 21:16
- 名前: 初 (ID: slitpE5G)
主人公設定
名前/高梨 奏(タカナシ ソウ)
詳細/新選組最年少の10歳(実際はピー歳←)一度病気で死んで転生。
薄桜鬼の世界に転生トリップした。
10歳で新選組なのは前世の記憶、経験があるから。
これについては、近藤さんのみ知っている事実。
※増えることもあります
※年齢が年齢なので、恋愛は無しという事になります(ほのぼの、シリアス)
- Re: 薄桜鬼——監察方少女の憂鬱 ( No.2 )
- 日時: 2011/01/24 21:37
- 名前: 初 (ID: slitpE5G)
—壱—
私は新選組だ。それで居て10歳。
これはきっと前世の記憶の所為だろう。だから近藤さんも私を許した。
その新選組の中で、私は監察方、と呼ばれるものに所属している。山崎さんや島田さん、監察方の皆さんの事が私は大好きだ。
昔から—嗚呼、前世から、だ—私は親友や姉に対しての独占欲は人一倍強かった。独占欲は人間の性なのかもしれないけれど。
だから、少し“雪村千鶴”という女の子の存在に嫉妬してしまったのかもしれない。
今思えば下らないことだったと自分を恥じる。ごめんね、千鶴ちゃん。
けど、私は監察方と近藤さん以外の人間を拒む。
怖い。正体が知られて、離れていってしまうのが。
前世持ちという事は知られても構わない事実。だが、私には異端な能力がある。
それを他の人たちは知らない。それが、怖い。
「———あ、奏ちゃん! どうしたの?」
「あ、うん、何でもない」
笑顔の千鶴ちゃんを見ていると何だか自分が惨めな人間に思えてくる。
結局、私は二度と完璧になれない、欠落した人間なんだと。
だけど、だけど。
それでも生きたいと願う私は、所詮は人間というもので。
「そっか、何かあったら言ってね?」
「有難う、千鶴ちゃん!」
私は隠す。
冷たい本性を、あどけないという仮面に。
もう、独りにはなりたくないから。
だから私は全てを隠して、皆と笑っていくんだ。ずっと、ずっと。
そんな事を考えれば視界に映る桃色。
ふわり、舞い降りた桜に目を細めて。
「もう春だね」
と小さく笑う。
それは、向こう(前世)に居る人と此処に居る人に向けてでも無い、誰かに向けての笑み。
それは死者なのか、妖怪なのか、はたまた人間なのかは自分でもわからなかった。
その理由は、わからないけど。
多分、誰に向けたわけでもないんだろうなあと誤魔化すように笑う、嗤う。
何時から自分はこんなに弱くなってしまったのだろうか。
「そうだね」
と返してくれた千鶴ちゃんにそっと笑みを向け、私はその場を去る。
桜を見ていると、様々な思い出が蘇って来るから。
——悲シイ物語ニハ、シタクナイカラ。
「そうだ!」
「?」
振り向いて、もう一度笑う。
「また今度遊ぼーね!」
「……うん!」
ぽかん、とした様子の千鶴ちゃんだけど、すぐに笑い返してくれる。
嗚呼、やっぱり私は、
此処が大好きだ!
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