二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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『GALLOWS BELL —絞首台の鐘—』
日時: 2011/02/06 11:02
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: AKehFwYl)

 はじめましての方、久しぶりの方、或いはご機嫌ようの方。 
 ミズキです。はい、或るものに目覚めました。
 オリキャラ描くの楽しすぐるwww
 …ごめんなさい。
 またもや恒例の、ミクちゃんの歌を小説化です。
 今回は更新が遅い事は目に見えているものですが、どうか暇があれば見に来てください。

 最初は英語の意味が判らず、歌に感情移入が出来ませんでした。
 ですが辞典で調べると、この歌の題名が「絞首台の鐘」になる事が判明。
 私はシリアスな曲名にただ驚くばかりで。
 言われてみれば『震える心身と引き換えに』は、彼が絞首台の前に立ち、死の恐怖で戦慄しているのが聴いて取れました。
 『祝福の鐘が鳴り、足元が軽くなり、今会いに行く』は、彼が絞首を決意し、台に立ち、乗り出すところを彼の心境で覆い隠した、ということになるわけです。
 
 作者が言いたいことは、これを知った上で、読者様がどう感じるか知りたい、ということです。
 なので、最後まで彼と彼女の生を見届けてやってください。

 では、本編で会いましょう。


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Re: 『GALLOWS BELL —絞首台の鐘—』 ( No.2 )
日時: 2011/02/06 11:41
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: AKehFwYl)

 刃が、彼女の胸を滑って埋まった瞬間、彼は幾億の後悔を一身に受け、泣いた。
 震える両の手が、鮮血で染まっていく。
 「…な、んで…?」
 気付けば自問の渦。どうして自分はこんな事をしたのだろう。
 別に彼女に嫌気がさしたわけじゃない。
 不満が在った訳でもない。
 ただ…刺していた。
 無意識?自分は無意識で彼女を刺した?
 ——刃を握り、無防備で佇む彼女を、刺し貫いた。
 それは紛れもない事実で、闇に葬ることのできない現実だった。

Re: 『GALLOWS BELL —絞首台の鐘—』 ( No.3 )
日時: 2011/02/06 11:52
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: AKehFwYl)

 彼女のしなやかで滑らかな掌が、鮮血に染まった彼の手をそっと包み込んだ。 
 「…泣かないで…」
 口の端から伝う血を拭う事もせず、彼女は柔らかく微笑んで、言った。
 「…泣かないで…。私はきっと…彼方にこうされたいと望んだの…。
 …悔やまないで…直ぐに会えるから…」
 段々と彼女の体重を支える足腰の力が失われていき、崩れた。
 「!」
 彼は咄嗟に手を差し伸べ、倒れる寸前で彼女を受け止めた。
 重くもなければ軽くもない彼女の体重が、両腕に伝わってくるのは、温かい温もりが伝わってくるのは、彼にとっての心の拠り所であった。
 だが、それは徐々に失われていくものだ。
 彼女の呼気が浅いモノへと変わっていくのは、命の灯が消えかけている事を告知しているのか…。

Re: 『GALLOWS BELL —絞首台の鐘—』 ( No.4 )
日時: 2011/02/06 12:20
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: AKehFwYl)

 彼は血で染まった指に力を込め、彼女を抱きしめた。
 止めていた泪が流れだす。
 「——ごっ…ごめん…っ!本当は…こんな心算じゃ…っなかったのに…!
 如何しよう…どうしたら君は生き返る? この傷を治せる?! 
 俺は狂ってるんだ! 君を…大切な君を! 俺は…刺してしまった…! こんな…血…。ごめ…んっごめん…っ!!!」
 謝って済む問題では無いという事ぐらい、彼は痛いほど知っている。
 それで彼女が生き返るという事が虚実である事も、彼は痛いほど知っている。
 だが、〃知る〃と〃納得する〃とでは意味が異なってしまう。
 大きく…違うのだ。
 「…ねぇ」
 泣く彼の耳元で、彼女の呼ぶ声が耳朶を打った。
 彼は顔を上げる。其処には、先ほどよりも青い顔の彼女が笑っていた。
 「もう…一度、言うよ…? 泣かないで…。悔やまないで…。彼方はきっと…来るって何か無いと…思うの…。
 それに…私はきっと…彼方にこうされたいと…望んだの…。
 大丈夫…。少しだけ…現実的じゃなかった…それだけの事…」
 浅い呼吸。
 青い顔。
 弱々しい声音。
 言葉の意味など、それらを前にすると、凡て霧散していく。
 嘘であってほしかった。この現実が。
 「…直ぐに…会えるから…—————」
 嘘であってほしかった…。
 「——…え?」
 彼は目を見開いた。
 彼女が…動かない。
 浅い呼吸が。
 青い顔が。
 弱々しい声音が。
 彼女の時間と一緒に…止まった。
 「…ぅ…え…?」
 言葉が出なかった。
 彼女の肢体を前にして。
 彼女の死体を前にして。
 彼女の屍体を…前にして。
 言の葉は失われた。
 開いた口からは、瞳からは…彼の想いが叫びとなり、漏れ出した。
 「…ぅ…ああぁ…っ…! ああぁぁあっ…! 
  うああっぁぁぁぁッぁああぁぁああぁぁッぁあああ!!!!」
 声を枯らすまで泣き叫んでいた。
 その声は無情に反響するだけで誰の耳にも止まらない。 
 外は…冷たい空の下を白銀が彩る冬の世界だ。
 その中を、パトカーと救急車が走っていくのは…時間の問題だった…。
 

Re: 『GALLOWS BELL —絞首台の鐘—』 ( No.5 )
日時: 2011/02/06 12:22
名前: 右左 (ID: 8hgpVngW)

おおーっ!!
……いかん、放置してたw
右左もう、だめだなw 人間として終わってるわw

右左は曲の題名とか英語だったら直ぐ調べちゃう人間だよ!!
つか色々調べちゃう人間だよ!! 知的好奇心満載だよ!!←うるさいよ
よくカマキリ見かけたら水につけてハリガネ虫(何かこんな名前だった気がする)出したりw

どうでもいい話だな!!
まあ、更新楽しみにしてるよ!!
鎖の少女にコメ返しといた!!

Re: 『GALLOWS BELL —絞首台の鐘—』 ( No.6 )
日時: 2011/02/06 12:37
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: AKehFwYl)

 わあーい!ムーだ!
 この歌聞いたとき私は速攻でカラオケに行ったwww
 小説に書こうって決めたのは昨日の4時くらいだから…その時に英語の辞典引っ張り出して調べたんです!
 そういう好奇心って後々役に立つんだよね! 
 私は漢字や言語になると調べる!だから要らん情報よく知ってるww
 英語は苦手だからな…トイレットペーパーって英語表記やっと書けるようになったぐらいだから…(苦笑)
 放置は…私もいろんな小説放置してるな…書かないと…。
 え…っ?其れは何?ハリガネ虫?…頭悪い先輩でごめんなさい。
 解った!
 


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