二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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とある魔術の禁書目録〜2人の幻想殺し〜
日時: 2011/02/06 20:36
名前: 璃音 (ID: k0SCKDMV)

こんにちは、私は璃音です。1つ小説を書いています。両方ともよろしくお願いします。


次から本編です。

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Re: とある魔術の禁書目録〜2人の幻想殺し〜 ( No.1 )
日時: 2011/02/07 16:42
名前: 璃音 (ID: D1ySZU7X)

第1章〜幻想殺しの少年〜

とある学園都市の学生寮。そこの七階に住むとある学生、上条当麻はベッドから起き上がる。
今日は土曜日だ。とてつもなく、爽やかな土曜日。多分今日はインデックスが食欲旺盛な事以外は平和だろう。そう思っていた。

「よーし!久々にふとんでも干すか!」

上条はベッドの布団を持ち上げ、足でベランダの窓を開ける。そこには————————

見た目は約、小学5・6年生の少年がぶら下がっていた。

「は・・・・?なんですか?てかこの展開は前に見た気がするんですけど。」

上条はふとんをドサッと落とす。その衝撃で少年は目をさます。

「あ、こんにちは」

少年はにこやかな笑顔でこちらを見てくる。

「はい?」

上条は目をこする。

「あれ?オレ、間違ってた?あ、そっか。今起きたんだからおはようだよなぁ」

と少年は体を見て

「うっわ!こえぇなぁ・・・・あ!そこの人!そこに落ちてる布団をこっちによせやがってくれないですか?」

なんだか月詠小萌みたいな喋り方だ。

「は・・・はいはい」





そう。これが出会いだ。もう1人の幻想殺しの少年との・・・・・・

Re: とある魔術の禁書目録〜2人の幻想殺し〜 ( No.2 )
日時: 2011/02/08 17:18
名前: 璃音 (ID: j94.kxUq)

「でさ、アンタ誰?」

上条はぐったりしつつも聞いてみた。

「オレ・・・ですか?」

少年は牛乳をゴクリと飲み込んで驚いた顔をする。

「そう。お前」

上条もお茶を飲みながら、話を進める。

「オレは楔竜司って言います。」

楔はまた一口と、牛乳を飲む。そして

「んじゃ、いきなりですけど、アンタの能力は何ですか?」

「はい!?能力!?」

上条は思わず吹きそうになるが、こらえて飲み込んだ。

「えーーと、オレの能力は・・・幻想殺し(イマジンブレイカー)って言う能力で・・・・それが異能のチカラであるのなら、魔術だって超能力だって、神様の奇跡とかなんかも打ち消す能力・・なんだけど無能力者判定をされてて・・・」

上条はだんだんと険しくなってきた。どう説明したらいいのかが自分でも解らない。すると

「そうなんですか?オレもなんですよね。オレも幻想殺し(イマジンブレイカー)って能力なんですけど、効果は違うみたいですね」

楔はにっこりしながらまた牛乳を飲む。しかし、マグカップの中に牛乳はない。「おかわり!」と元気良くマグカップを突き出した。

「へいへい」と面倒な顔をしながら冷蔵庫へと向かう。
その間に、楔は喋りだした。

「オレの幻想殺しは、頭や心で思った事が自動的に現実化する能力なんです。だから例えば、おみくじで大吉きてーー!とか思ったら、どんな確率だろうと引き当てるんです。あと、テストで100点取りたいッ!とかも思っちゃうと自分でも解らない問題をスラスラ書いちゃって100点を取るんです。」

「じゃ、無敵じゃねーか」

とさらにげっそりしながら上条はキッチンの方でマグカップに牛乳を注いでいた。

「でも、全部が全部じゃないみたいで・・・能力関係になると、あまり発動しないんですよね」

楔はすくっと立ち上がり、「牛乳はまだですか?」と背伸びしながらのぞこうとする。

「まてよ」と上条は牛乳をさらに注ぎながら

「例えば、能力関係ってなんだよ」

と聞いてみる。心の中では能力育脳カイハツの点数とか?なんて思っていた。

「例えばですか?例えば、能力者に攻撃された時に防げーとか、ですかね?まぁ、そんな感じかも。全部を簡単に言うとオレは強運なんですよ」

それを聞いた上条は唖然として、マグカップからすでにこぼれている牛乳に気づかなかった。そして「あ」と気付くが、捨てるのもなんだか面倒だし、このまま出してやろう。とタプンタプンのマグカップを持って行く。

この少年はとある事件を巻き起こした人であるが・・・・今の上条には解らない。いや、解るはずなんてないのだ・・・・・・

Re:とある魔術の禁書目録〜2人の幻想殺し〜 ( No.3 )
日時: 2011/02/09 19:57
名前: 璃音 (ID: m/WW0M6t)

〜あらすじ〜
このオレ、上条当麻はベランダでオレという一人称の似合わない小5・6年の牛乳大好き少年、楔竜司くさびりゅうじと出会う。しかもコイツ、幻想殺しって能力の超幸運少年だった・・・・———————。




「で、なんで干されてたわけ?こーんなに平和な土曜日の朝に限って」

上条はサンサンと光が降り注ぐ窓を見る。眩しすぎて、思わず目を細めてしまう。

「バンジージャンプに失敗したからですよ」

楔はサラリと言う。しかも真顔だ。このセリフを聞いたら誰だって吹いてしまいそうだ。

「っはぁぁぁぁ!?バンジージャンプぅぅ!?」

その言葉に吹いた上に立ち上がってしまったほど驚いた上条。
その衝撃でベッドがもぞっと不気味に動く。

「もぉ・・・朝からうるさいんだよぉ。とうまのバーカ」

そう声がして可愛らしい碧色の瞳の銀髪少女が現れた。

「いっ・・・インデックス・・・・」

上条は少し慌てている。

「あ!牛乳!」

インデックスと呼ばれる少女は楔の前に置かれているマグカップを横取りしてゴクゴクの飲み干した。

「あ!オレの牛乳がぁ!なにするんだよ!」

楔は少し言葉を乱してインデックスを攻める。

「誰よぉアナタ!とうま?誰?」

2人はなぜだか対立している。

Re:とある魔術の禁書目録〜2人の幻想殺し〜 ( No.4 )
日時: 2011/02/10 18:18
名前: 璃音 (ID: c1Cj7oJq)


「んと・・・・ベランダに居た少年」

上条はインデックスから目を反らす。なんだか寝起きだからかインデックスは恐ろしい目つきだった。

「とぼけちゃダメなんだよ!」

と口の回りに牛乳の白いヒゲを生やしたインデックス。

「誰が惚けるかよ!こんなバカバカしい出来事に!」

「そうだぞ!外国人!」

そう反論する2人にインデックスは負け、ベッドに腰掛ける。

「・・・じゃあ、なんでベランダにいたのかな?」

インデックスは楔を見下ろしてデカい態度をとっている。

「だ〜か〜ら〜!バンジージャンプに失敗ってんだろ!聞きやがれよ少しは!」

楔は牛乳をインデックスに盗られてしまったため、インデックスをとてつもなく敵視しているようだ。上条とインデックスでの口調があまりにも違いすぎる。

「バカバカしい!バンジージャンプなんかを何でココでするんだよぉ!」

インデックスと楔はとてつもなく対立していてこれ以上やっていると話の先が見えないので、上条が割って入る。

「そうだよ。何でこんな学園都市の中でバンジージャンプなんか・・・・」

その質問を聞いた楔は黙ってしまった。

「・・・・ま、色々ですよ」

ようやく口を開いた楔の言葉に疑問を持つ上条。するとフッと頭の中で声がした。

『これ以上は疑問に思わない』

その声が聞こえてすぐに「ま、いっか」と考えてしまった。一体何が起こってしまったのか、更に上条は疑問に思うがそれ以上は考えるのが面倒になってきたので忘れようと話を変えようとすると

「あ!オレ、行く宛が無いんでここに居候させて頂きます!」

楔はにっこりと爽やかな笑顔で上条に訴える。

「はぁぁ!?居候だと!?・・・・やめてくれよぉ・・・・・食費がマジで赤字なんだぞ?それにお前が加わったら余計な事にぃ・・・・!」

そんな事を考え始めたらなんだか今月の食費も怖くなってきてしまった。

「・・・・・・いいんですか?可哀相にベランダに引っかかっていたオレを放っておいて」

楔はわざとらしく上条をうるうるした目で見つめる。そしたら、上条はなんだか「こーゆー展開になったらもう居候させるしか・・・・」と思ってしまった。

しかもまたフッと頭に声が聞こえて

『居候させる』

と頭の中をこだまする。もうこうなったらさせると言う選択肢しかない。

「あぁ!もうどーぞどーぞ!好きなだけ居候しなさいッ!」

もはやこうするしかないじゃないか。と上条の顔が語っている。


この幻想殺しの少年、楔竜司はこの上条当麻の寮に強制的に居候する事になった・・・・。


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