二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ボカロソングで小説!
日時: 2011/04/24 16:03
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

**********WELL COME**********


こんにちは、初めまして。
DRRR!!小説やオリキャラ小説を書いている、ダレンです。
今回は『ボカロソングで小説を書いてみよう!』という、
変な意気込みで書いてみます。

初めは『家出少年と迷子少女』という曲で書きます。
リクエストも受け付けます。分からない曲?聴きます!!




!あてんしょん ぷりーず!
・この小説は、ダレンの妄そ・・・想像で書いています。
・グロはあるかもしれないけれど、エロは無いです。
・けんか、荒らし、その他他人に迷惑のかかる行為はやめましょう。
・ダレンが暴走したら、スルーするか削除依頼をしてください。


*〜心優しいお客様〜*

*鏡菜潤さん*
*白狐さん*
*ニャンころ太さん*
*ミズキュウラ・ドラッテさん*
*裂也さん*



*〜リクエスト〜*
「心拍数#0822」(白狐さん)【完結】
「二息歩行」(裂也さん)




*〜目次〜*
1.『家出少年と迷子少女』
  >>1 >>2 >>3 >>7 >>8 >>9 >>10
  >>11 >>12 >>13

2.『心拍数#0822』
  >>14 >>19 >>21 >>22




・・・あ、言い忘れた。
基本、オリキャラですすめます。
たま〜にミクとかグミちゃんとか出てきますが、オリキャラです。
気長に書きますので^^


でわ、ドウゾ!!

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Re: ボカロソングで小説! ( No.9 )
日時: 2011/03/22 14:54
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

いつの間にか夕暮れ—————

いろんな影が伸びている。

建物、電柱、植木・・・
動いているのはワタシだけ。
ワタシの影だけ動いてる。


君がいない日なんて忘れたいなぁ・・・。




・・・?アレ・・・私、今何を思ったんだっけ?



この記憶は捏造かな?浩太、君は・・・家出したんだよ・・・ね?




大切なことのハズなのに・・・思い出しちゃいけない気がして・・・。








街は過保護なくらい彼女の願いに忠実だった・・・—————


でもね、それが幸せをもたらすかは・・・分からなかったけどね・・・—————














Re: ボカロソングで小説! ( No.10 )
日時: 2011/03/30 14:32
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

私はバラバラ剥がれ落ちた記憶の欠片を拾い集めながら歩いた。


もしかしたら、浩太は家に居たのかもしれない。
私の記憶で浩太の居場所が分かるのかも。



私は、一度目を背けた真実に向き合おうと思った。
思い出したいと願ったんだ。
君のことを・・・—————


いろんなとこを探す。
くるくると・・・君を探して。
ビルの隙間を探して。



名付けるならそれは・・・そう、『迷子旅』


その旅の終点(ゴール)が見えてきた。




浩太・・・君は本当は・・・—————




Re: ボカロソングで小説! ( No.11 )
日時: 2011/03/22 15:13
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

君を探して歩く。

顔を上げるとそこには踏み切りが。
なんの変哲もない踏み切り。どこにでもある踏み切り。
そこで私は、君の全てを思い出した。
頭の中で、過去が巡る・・・。





『遊羽ちゃん、来てくれてありがとう』
おばさんが泣いている。
私は泣きはらした目でおばさんを見ている。
多分、虚ろな目をしているのだろう。
『おばさん、泣かないでください。彼を・・・浩太を笑って見送りましょう』
私はそう言って、おばさんを慰めた。
浩太が運ばれる。
昇る浩太の煙は、そこらへんで昇っている煙と大差なかった。
・・・サヨナラ、浩太。
昇る君の煙に、私はカラの手を振って見送ったんだ。


覚えてる・・・なにもかも。





その日から、君は居なかった。
私はそんな君を探して・・・迷子になったんだ。




ばかばかしい思いと悲しい思いとが混ざり、私はその場にしゃがみこんだ。




私は・・・ポツリと呟く。












「キミの元へ・・・行きたい」





Re: ボカロソングで小説! ( No.12 )
日時: 2011/03/22 15:24
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

私はしばらくしゃがみこんでいた。

そして立ち上がり、フラフラと踏み切りへ・・・。
最後に君を見た場所に立った。

もう戻れない。
でも君の元へ行きたいんだ。
これでいい・・・そう、決めたんだ。



いままでを振り返る。
フラフラ君を探して学校で不快な言葉を浴びて。
いつの間にか知らない街へ来て。
迷子になって。かっこ悪くて。



遠くに二つの点滅、照らされた。
もうすぐ・・・もうすぐ君に会える・・・。


そのとき、ポロリと涙がこぼれた。
なんでだろう?悲しくて?怖くて?
違う・・・きっと、安堵からだ。
君に会えるからだ。
点滅が私に迫り来る。
しゃべれる内に言っておこう。



「キミの居ない世界のほうが・・・間違いだから・・・」














涙が地面に落ちると同時に、私の体は地面から離れた。



Re: ボカロソングで小説! ( No.13 )
日時: 2011/03/22 15:32
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

・・・やっとここに帰ってこれた。
ここでキミを探すんだ。



『遊羽っ!!』

浩太の声が聞こえる。
目を開けると浩太の笑顔。


ほら、見つけた。
自然に顔がほころぶ。
涙がポロポロと落ちる。
浩太はあわてて私に駆け寄る。
頬も叩かない。拗ねたりもしない。
心からキミと会えたことを喜ぼう。



『やっと会えたね・・・浩太・・・っ!」










はら、これでハッピエン・・・—————









カンカンカンカン———




?なんで踏み切りの音が・・・?




アレ・・・?









キミは・・・どこへ行ったの?









     『家出少年と迷子少女』   fin.



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