二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼 Loyal −誠ー  第一章 〜出発の時〜
日時: 2011/02/27 09:52
名前: mk (ID: PMHGkQdB)

「・・・これで全部必要なものはそろったかなー?」

私は部屋の中にある必要になりそうなものをカバンやリュックなどに詰め込んだ・・・。

別に私は家出をするわけではないんだよ?

そう。トリップするんだ!!

いつからかは知らないが私には時を超える力がある。

その力は、自分の間違った選択を正したりするのに使う。

まぁ、たまにだけどね・・・

今回トリップするのは、「薄桜鬼の世界」新選組の存在した時代・・・江戸時代に飛ぶのだ。

何故行くのかって言うと、新選組のみんなの姿をこの目で見てみたいと思ったからだ・・・・・・。

そういう訳で、私はありったけの荷物を詰めているのだ。

荷物の中には護身用の拳銃が二丁と弾・・・そして立派な日本刀が入っている

この日本刀は私がお世話になっている近所の道場の主から借りてきたものだ。

夜は羅刹達が歩き回っているから危険だと判断した。

それから一昨年の春から先月末までずーっと刀を使って練習をしてきた。

おかげで私は体力も上がったし多少の痛みにも慣れた。

「さぁ・・・!!やることも終わったし、必要なものも全部詰めたから準備はOK!よし、行くぞー!」

そして、私は過去へとトリップした・・・・・・。

トリップ中はずっと目を閉じている。閉じていないよってしまう。

前に一度だけ目を開けていたせいでしばらくの間動けなかったことがある。

しばらくすると、足が地を踏みしめる感じがした。着いたなと思い目をあけた。

だが、今日は運が悪いようだ・・・いや絶対に運が悪い!!

ただいまの時刻午前0時。

夜中は羅刹たちのエンジョイパラダイス(・・・?)なのだ

しかし、ここで羅刹たちに見つかって殺されてしまっては意味がないので近くの家の屋根にのぼることにした

—————— ギュルルルル、グー・・・ —————

おっと・・・夜ご飯食べてなかったんだっけ・・・・・・。

私はカバンの中から非常食用に持ってきたおにぎりを二つ取り出した

これぐらい食べれば大丈夫だろうと思い無言でおにぎりを食べる

「ふーっ・・・くったくった」

まるでオヤジのようだからやめてくれといわれたことのあるこの言葉。

どーでもいいことだけど・・・・・・。

しばらく満足感に浸っていると遠くのほうで足音が聞こえた

その方向に目をやると私の予想通り、浅葱色の羽織を着て歩き回っている羅刹たちがいた

羅刹たちはどうやら私がいることには気づいていないらしい。

私は屋根の上からそっと羅刹たちの様子を伺っていた・・・。

見つからないようにそっと・・・・・・

だが、そう思ってたのもつかのま。

   カタン

かわらに足をぶつけてしまった

本当に運が悪い・・・・・・

気がつくと羅刹たちはもうそこまで来ていた。

羅刹たちは私を捕まえようと屋根にのぼってくる

相手は三人しかいない・・・。

ただ、普通の人間の相手をするのとは違う・・・・・・

相手は羅刹という化け物・・・

「かわいそうな人達」

私は日本刀を構える・・・・・・

刀の扱い方は道場の主に何度も教えてもらったから分かっている

羅刹を倒すには心臓を止めるか首を斬り落とすしかない・・・。

私は刀を握りなおし一息ついてから羅刹との間合いをいっきにつめる。

         ドスッ

鈍い音が辺りに響く

私の顔に生温かいものが飛んできた・・・

辺りには鮮血が飛び散っている

刀についた血が月明かりに照らされた

刀が月の明かりによって怪しく輝く・・・・・・

まるで、血を欲している羅刹のように・・・

残りは二人

一人の羅刹が刀を振り上げた・・・・・・。

その瞬間太ももに鋭い痛みが走った

「・・・・・・いったー・・・・・・」

気を抜いたのがいけなかったか・・・

私は残り2体の羅刹たちの心臓を刀で突き刺していく

心臓が止まってしまった羅刹たちは地に伏せるように倒れていった。

刀に付いた血を丁寧に拭き取る

そして鞘に収めた・・・。

刀はカバンにしまっていると取り出すのが面倒なので、ズボンの紐に引っ掛けておいた

ついでにいうと、さっきの戦闘のせいでリュックの中に詰め込んでおいたものがあたりに散らばってしまっていた

私は手早くそれらを拾うとリュックに詰めた

すると背中に視線を感じた

振り返ると複数の影がかけあしでこちらに迫っていた

月明かりに照らされて羽織がゆれる

それは羅刹たちと同じ浅葱色の羽織・・・・・・

そして、顔が見えた

そこにいたのは土方さん、斎藤さん、沖田さんの三人だった

さすが、みんなイケメンだなと心の中で思っていると

首筋に冷たいものが当たる

首に目をやるとそこには刀があった。

土方さんが口を開いた

「逃げるなよ、逃げたら斬る」

敵意を含んだ視線を私に向ける

横では斎藤さんが羅刹たちから浅葱色の羽織を脱がせていた

沖田さんは、土方さんの横でニヤニヤと笑っている。だが、目が笑っていない

私は手を出し首に突きつけられているものを握る

指先から血が滴り落ちる

土方さんは驚いたようにこちらを見て言った

「・・・!なにしてやがる!!」

私は刀に顔を近づける

刀に映った私の瞳は漆黒の色だった

大丈夫・・・バレてない・・・・・・

「すみません、ごめんなさい」

握っていた手を放し手の平を見てみた

裂けた部分から血が溢れ出ている・・・。

私はハンカチで手の血を拭う

「君ってヘンな子だね」

沖田さんはあいかわらず目が笑っていない状態でこちらに視線をやった

「おい、お前。あいつらを殺したのはお前か?」

「はい、そうです」

それを聞いた瞬間三人とも驚きの表情を浮かべていた。

「お前、何者だ・・・長州の間者か?」

「間者・・・違います・・・私は長州藩の者ではない」

「・・・とりあえず、詳しい話は屯所で聞く。妙なまねしたら即斬り殺す。殺されたくないんだったらおとなしくしてろ」

「・・・・・・はあ」

大袈裟にため息をついたが完全に無視された

「あーあ、残念だなー。殺せって言ってくれればすぐに殺せるのに」

沖田さんは邪気のある笑顔をこちらに向けた

軽く沖田さんにひいてしまった・・・。

作り笑いを顔に浮かべているといきなり腕を掴まれて立ち上がらされた

見上げると沖田さんが私の腕を掴んでいる

そして私は引きずられるように屯所まで連れて行かれた。

痛みと戦いながら屯所まで連れて行かれた・・・・・・。








薄桜鬼夢小説です
これから、オリキャラもだしてがんばって書こうと思います
感想よろしくお願いします

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