二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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イナイレ〜忍たち〜
日時: 2011/03/14 16:25
名前: 朝駒 (ID: nvLkUcGh)


 
 忍 それは戦争する道具として扱われてきた。
   彼らは戦い、殺し、そして生きた。
   なんのために、何の目的で、すべては里のためそして自分のため
   彼らは戦い続ける。
   それが忍だ。


          2011 3,14

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Re: イナイレ〜忍たち〜 ( No.1 )
日時: 2011/03/14 17:07
名前: 朝駒 (ID: nvLkUcGh)


 空は雲ひとつない青空。ゆったりとした風が流れている。

ここは木の葉がくれ。多くの忍たちがいる5大国のひとつ。
 そしてここにアカデミーを卒業し、はや一年がたとうとしている忍たちがいた。忍というには似つかないかもしれない。

 「みんなっ今日こそ任務うけようぜ!」
 そういって元気に広場にやってきたのは下忍の円堂守。木の葉マークの額あてを縫いこんだ妙なバンダナをしている。格好はバンダナ以外に特徴はない。広場には、守と同世代の忍が集まっている。だがだれも守の言葉に乗るものはいない。広場といっても広くないのでただの遊び場と化している。
 「なぁ!みんな!」
 広場に入り、そこにいるみんなに片っ端から話しかける。
 「今日こそもらおうぜ!大丈夫だって!もらえるさ!それに修行すれば強くなれるってなあ?歩!真一!」
 「スリーマンセルが決まってないのにどうやって任務うけるんでヤンスか?」
 そんなやる気満々の守に水をさすのは鉄平こと栗松鉄平である。名のとおり栗のような頭が特徴の守と同じく下忍。一応額あてはつけてはいるが、忍としては見てもらえないだろう。
 「それに修行場だっていつも満員だろ?」
 うっと詰まった守に今度は真一こと半田真一が追い討ちをかける。見た目の性格も普通。悪くいえば中途半端。額あてをつけても普通な少年なことには変わりない。
 「そ、それはお願いしてみるよっまだわかんないだろう?」
 あたふたという守に彼らは首を振ってみせる。
 「ムリムリ、どうせまた中忍と上忍の独占だよ」
 「それでいいんだよ、こうしてた方がトラブらなくていいよ」
 「だよな・・あははは」
 それを聞いていた守はどんどん顔が真っ赤になっていく。
 「俺たちは忍なのー!!忍は普通任務を受けるもんだろぉお!!」
 ふんっと鼻を鳴らすと広場から大またで出て行ってしまう。
 「なにあいついらついているんだ?」
 「さあな」
 真一と竜吾は顔を見合わせるばかりである。
 
 「守くーん」
 大股で広場から出た守は自分を呼ぶ声で足をとめ振り返った。
 「秋」
 秋と呼ばれた少女は黒髪で肩の辺りではねている。彼女もまた守と同級生の忍である。
 「ごめん、やっぱり修行場満員で借りられないって」
 「そうか、いいんだ!」
 守はそばに落ちていたクナイを足を操って手にとると、秋の方をみた。
 「んじゃいってくるよ」
 「もしかしてアカデミーにいくの?忍じゃないのに相手になるの?」
 秋の直球の質問に少し困惑しながら答える。
 「あいつら結構やるしな・・あはは」
 「そう、じゃあいこうか」
 

Re: イナイレ〜忍たち〜 ( No.2 )
日時: 2011/03/16 12:18
名前: 朝駒 (ID: nvLkUcGh)



 「よしっいいぞ!クナイをそこで投げるんだ!」
 アカデミーの生徒の一人は丸太に向かってクナイを投げる。
 「えいっ」
 クナイは丸太を少しかすって地面に落ちる。
 「うん!いい感じだ」
 「でもあたってないじゃないか」
 守は少年に笑いかける。少年は少し不服そうだ。
 「もう少しがんばれば当てられるようになるって!」
 守は空を見上げる。空は真っ赤に染まり、日は山に落ちていく。秋はアカデミー校庭の横でその様子に見ている。
 今日の練習もここまでかな?そんな風に思い始めた直後、近くで子供の悲鳴が上がった。
 「きゃあ!やめて放して!」
 「なんだぁ!」
守が視界に捕らえたのは、アカデミーの子供が忍と思われる人に捕まってる姿だった。傷があるから蹴られたか何かされたことはたしかだ。その後ろに2人忍らしき人がいる。3人ずれか。額あてをしているからわかる。
 「その子をはなしてくれ!」
守は言ってからはっとした。彼らは中忍ベストを着ている。つまり中忍。守はやってかなう相手ではないのだ。
 「こいつはなあとおりかかった俺たちに向かってクナイなんて投げやがった。ちょっと痛めつけないとなぁ〜。なにこれも忍になる訓練さ。あははは!」
 「そんなことしていないじゃない!丸太をはじいたクナイなのに・・」
校庭の横で見ていた秋も講義する。そんなのをちらっと横目でみると
「ねぇちゃん、威勢がいいなぁ!俺とやんのか?」
そういうといきなり体術を繰り出す。秋はひるんで動けない。
 「ぐっ」
 「守君!」
 瞬時に守は秋をかばった。顔にはあざができている。
 「あ〜あ。かっこわりぃな。」
 中忍は挑発するが、守は何もできない。つかまった女の子はなき続けている。守の頭に彼らも笑い声となき声が響く。
 俺は何もできないのか・・・
中忍はさらに技を繰り出そうとする。
 「ほんとよえ〜まっ俺にやろうとしたのが・・・」
 『火遁鳳仙花の術!』
 中忍の人が何を次言おうとしたのかわからない。そしてこの先も彼の言葉の続きは聴けないだろう。目をつぶって身を縮めていたから何が起こったかわからない。ただ目を開けたら、彼らは倒れていて、その真ん中に金髪の少年が立っていたことしか・・・わからなかった。


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