二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 〜愛を求めし者〜リボーン!*コメント求む!*
- 日時: 2011/10/30 20:56
- 名前: アリア (ID: z1wpqE.E)
どもども、こんにちは。
アリアと申します。
…アリアっていうか、最近はココアに改名してリボーンの
「ボンゴレⅠ世と夜空」っていう小説も書いてます^^
…まだ終わってないけど(笑)
良いじゃないですか、リボーン好きなんですからww
ここもそのうち、ココアで投稿しますので、よろしくお願いします。
舞台は、未来編からです。
ツナ達が、未来へ来てからのお話になると思います。
オリジナル属性など勝手に作ったりして嫌!っていう人は帰られた方が良いですよ^^
- Re: 〜愛を求めし者〜リボーン! ( No.10 )
- 日時: 2011/06/16 20:52
- 名前: アリア (ID: DQ6CtGsj)
第三話〝夜空発見〟
「将来を…誓った…っすか…?」
「そうだ。お前と弥生はそういう関係だったそうだぞ」
驚愕の表情が獄寺の顔に浮かぶ。
「そんな…俺…アイツ……?」
「まあ、混乱するかもしれねーがな、この時代のお前は一応大人なんだぞ」
「…そう…っす…けど…」
途切れ途切れの言葉を返す獄寺。リボーンは少し呆れながらため息をつく。
「まあ、今はそんなことはどーでも良いってことにしろ。他にも考えることは山のようにあるんだぞ」
「…はい…」
うなずき返す獄寺。そして、再びリボーンが口を開き掛けたとき。
ジリリリリリン
聞き慣れぬ音が響き、放送の声が聞こえる。
『〝夜空〟発見。繰り返します。〝夜空〟発見。至急作戦室までお集まりください』
「夜空…?どういう意味っすか?」
「俺もわからねえ。とりあえず行くぞ。ついてこい」
「はい!」
軋む体をなんとか立たせ、リボーンの後をついて行く獄寺。
一歩一歩、ゆっくりと踏みしめながら。
〜作戦室〜
ようやく獄寺とリボーンが作戦室へたどり着いた時には部屋に既に、
弥生、ツナ、山本、ラル、雲雀、草壁、フウ太、ビアンキ、ジャンニーニがいた。
ハッとしたように弥生が顔を上げる。そこには微かに誰かに助けを求めるような視線。それに獄寺が気付いた頃にはもう弥生はいつものポーカーフェイスになっていた。
「…で、全員を集めてどういうつもだい?美月弥生。くだらない用なら僕は帰るよ」
ギラリ、と鋭い眼光で睨む雲雀。
そんな雲雀に対して弥生は一息ついてから答える。
「帰られては困ります、雲雀様。___これは、貴方にとっても重要な情報だと思いますので」
「………」
「まずは、この資料を見てください」
全員に配られた資料には、数枚の文章と、一枚の写真。
その写真に写っていたのは一人の男と一人の女性。
雲雀の顔が歪んだ。
「そこに写っている男が、我々の敵である白蘭。そしてその隣にいるのは___」
ぐしゃり。
雲雀が紙を握りつぶし弥生の首元を掴み持ち上げる。
「…どういう、冗談だい?僕は冗談が大っ嫌いなんだよ。美月弥生」
「冗談、だと思われ、る、の、ですか…?」
「………彼女が、向こうにいるわけが、ないだろう」
怒りに満ちた声で途切れ途切れに言う。全員がその雲雀の怒りようには動けなかった。
そんな雲雀を目の前にしても弥生は目を離さずに静かに言った。
「彼女、の名は、沢田、夏美様」
「我々、ボスの姉上であり、3年前から、行方不明に、なっていた」
「現、在は、ミルフィオーレに、所属、していることが、わかりました」
- Re: 〜愛を求めし者〜リボーン! ( No.11 )
- 日時: 2011/06/17 12:31
- 名前: アリア (ID: DQ6CtGsj)
第四話〝敵〟
〜ミルフィオーレ本部〜
「あ、ちょっと正ちゃん…もう、相変わらず冷たいなあ」
広い部屋に一人きりの白い男__白蘭は、連絡の切れたパソコンの画面を見ながらため息をつく。
「…まあ、いっか。別に…正ちゃんもそろそろだしね………」
ニタリ、と残虐な笑みが浮かぶ。
「君も、そう思うだろ?……夏君」
白蘭の視界にいるのは部屋の片隅で眠る一人の女。
彼女が目覚めることはないと知りながら___
「ゲホッゲホッ………ハァ…」
弥生を掴んでいた指から力が抜け、床に倒れ込む。
息がまともに出来ていなかったからか弥生の目にはうっすらとした涙が浮かんでいた。一方、雲雀は珍しくも顔には怒りに満ち困惑した表情が浮かんでいた。
弥生の配った資料の写真に写っていた男女。
一人は全員の敵でもある白蘭。
もう一人は、短い髪で右端の一房だけ伸ばしている女性。瞳は澱んで無表情。しかしその顔立ちは、誰かとどことなく似ている。
「姉さん……?」
ぽつりと呟かれたツナの言葉。その一言には全てがあった。
「……僕は、帰るよ。哲、頼んだよ」
「へい」
ぺこりと頭を下げ雲雀を見送った草壁。そして立ち去ったのを確認して、弥生へとも頭を下げる。
「美月さん、すいません。恭さんが…」
「…構いませんよ。こういった状況になるだろうとは予想していましたから」
喉元を押さえながらも返す弥生。彼女はそのまま言葉を続ける。
「でも、まさか…あそこまで、怒れるとは思いませんでしたね…」
「当たり前だろうが。冷静な雲雀とはいえ、夏美の事が関わるといつもああなるのはわかってた筈だぞ。美月」
腕組みをして無言を保っていた黒髪の美女_ラル・ミルチが口を開いた。
「夏美と雲雀の事はお前も知っていただろう。…だから、オレは止めたんだぜ?アイツに伝えるのはやめろ、と」
「…ですが、この情報は全て伝えねばならないと思いまして。…それに、まだあります」
「二枚目の資料に記載しているのですが、先日のイタリア本部での事件に関してでして」
「本部の残っていたカメラ映像により、主に彼女による行動であった事が判明しました」
「嘘だ…」
ツナの顔が青ざめてゆく。
「あの優しい姉さんが、そんな…そんな…そんな………?」
「…ボス。お気持ちは辛いでしょうが、受け止めてください」
「沢田 夏美様はもう、我々の敵なのです」
- Re: 〜愛を求めし者〜リボーン! ( No.12 )
- 日時: 2011/07/02 23:25
- 名前: アリア (ID: DQ6CtGsj)
第五話〝コワレタニンギョウ〟
〜ミルフィオーレ本部・とある部屋〜
「このっこのっ…!!何よ、アンタなんか…!!」
ボグリ、と人を殴る音が響いていた。
「アンタさえ…アンタさえ、いなきゃ……!!」
殴っている方は怒りに満ちた表情で呟きながら殴り続ける。
一方、殴られている人___沢田 夏美は何も言うこともなく、大人しく殴られ続けている。
まるで壊れた人形のようにぴくりとも動かない。
「はっ…はっ………はっ…」
「落ち着いた?リラ♪」
「びゃく、びゃく…。びゃく…ダメ、私、この子こわ、こ、壊しちゃう」
「良いんだよ、リラ。その女は所詮道具に過ぎない。精神も僕がもうとっくに壊しちゃってるしね」
__だから、もう泣かないで?
怒りを瞳に宿しつつ、泣きながら夏美を殴り続けていたリラ=ウィーリベルをそっと抱きしめる白蘭。
その姿はまるで恋人同士の様_いや、そうなのだ。
確かに白蘭とリラは恋人同士でもあり、仕事の上司と部下でもある。
「…びゃく、良いの?本当?この子、壊しちゃうとびゃく困るんでしょ?正一よりもずっとずっと役に立つ子なんでしょ?」
「確かにアレは役に立つよ。でもね、リラ。僕はリラの事が一番大事なんだよ。リラがいてくれれば、他はどうだって良い。だからリラがアレを壊したいなら壊してしまえば良いんだよ」
いつものニコニコとした胡散臭い笑顔ではなく、優しさに溢れた笑顔。
彼女だけに見せる本物の、でもどこか歪んでしまった笑顔。
リラはふっと笑った。
「びゃく、私もびゃくが居てくれればそれで良いよ。…でも、私はずっといたら、びゃくを壊しちゃうでしょ?だから、良いよ。無理はしないでね」
「リラといることが無理なもんか…。リラ、愛しいリラ。…大好きだよ
」
「私も、びゃく、大好きだよ…愛してる…」
そう言って、二人は唇を重ねた。
それを、夏美は殴られ倒れたまま見詰めていた。
なんの感情もなく_____
「……恭…弥……愛、して…る…?…」
その一言を小さく小さく、なんの感情もなく呟いたのだった。
『夏美、愛してるよ…この世の誰よりも…』
靄の掛かった記憶が蘇る。
名前も顔も覚えていないけれど彼は一体誰なのだろうか…。
そんな事をひっそりと思いながら、それでもどこか壊された夏美は意識を失った。
- Re: 〜愛を求めし者〜リボーン! ( No.13 )
- 日時: 2011/10/30 20:48
- 名前: アリア (ID: z1wpqE.E)
第六話〝弥生と隼人〟
『 弥生 』
誰かに、呼ばれた気がした。
(ああ…、なんて懐かしい夢だろうか)
弥生は静かに〝夢〟だと理解する。
(あの頃は、よく隼人に怒られたっけ)
それは、自分がボンゴレに入りたての頃。
『だーから!何でテメーはそうやって傷をたくさん作って相手を殲滅するんだ!今回の任務はそうじゃねーだろ!?』
『ったくよ…。手当する方の身にもなれよな』
『……それに、テメーはせっかく、き、綺麗な顔してんだしよ』
『もうちょっと、その…気ぃ使えよ』
隼人は、ちょっと(いやかなり?)言葉が悪かったけど、優しかった。
せっかくの口説き文句の時も顔を真っ赤にして言うし。こう言ったらもの凄く怒られたけど、隼人のそういう所、可愛いと思う。
だから私は隼人に惹かれた。
真面目で、まっすぐで、まるで中学生が悪ぶっているような隼人に。
「……………ん」
ゆっくりと目蓋を開けると、そこには白いベッドと、シーツ。
「…あ、そっか。私…」
___入れ替わった隼人を、病室で看護してたんだっけ。いつのまにか寝ちゃったのかな。
ふと何時かと思って体を起こす。すると、毛布が一枚肩から滑り落ちる。
「………隼人、ね」
ベッドの上で寝ている、今は中学生の恋人を見る。
よく見ると、ベッドの上にあるはずの毛布が一枚、足りない。
寝ている私を気遣ってくれたのかな、と思うとつい頬が緩んだ。
「隼人、過去のあなたもやっぱりあなたなのね」
フフ、と笑みがこぼれる。
『おいコラ弥生!寝るんならちゃんとベッドで寝ろよ!』
『…う、うるせー!ちょっと昨日は暑くて毛布がいらなかったんだよ!』
あの時も、うっかりそのまま疲れで寝てしまった時も、毛布をかけてくれた。
「私は、いつの時代のあなたも、大好きだよ…」
「だから、強く…強くなってね」
弥生は軽く獄寺の額に口づけると、病室から出て行った。
彼女が出て行ってから数分後、がばりと獄寺はベッドから起き上がる。
当然のごとく、彼は起きていたわけで。その顔、いや耳までもが赤く染まっていた。
「……………っ…」
ぽん、と額に手を当ててみる。まるで、そこに彼女の熱が残っていたのかのように、ひんやりと冷えた手を冷やすにはちょうど良い感じだった。
- Re: 〜愛を求めし者〜リボーン! ( No.14 )
- 日時: 2011/10/30 20:52
- 名前: アリア (ID: z1wpqE.E)
はい皆さんマジ久しぶりー\(^p^)/
とりあえず書きたかったのは、弥生と獄寺で軽くいちゃついてる、です←
やっぱり、久しぶりってこともはあったのですが、この小説には「愛」をテーマで書いている(つもり)なので、こーんな感じになるわけです。いや、そろそろまた原作沿いでのストーリーをちゃんと書こうと思います←
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