二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 鋼の錬金術師
- 日時: 2011/03/26 20:10
- 名前: riza hawkeye (ID: fmJgdgg4)
初めて投稿するものです。このような投稿は他の掲示板などには投稿させていただいているんですが((汗
それでもまだまだ未熟なので、書かせていただけるのは嬉しいです。とても勉強になります(一礼)
題名に鋼の錬金術師、とあるようにここではそれの二次小説を書かせていただくわけなのですが、主に?というか殆ど軍部の二次小説を書かせていただきます。原作の主人公であるエルリック兄弟はあまり…というか殆ど出てきませんので、あしからず。
では!
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- Re: 鋼の錬金術師 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/29 11:59
- 名前: riza hawkeye (ID: XMOub5JC)
あの日見た空。茜色の空を。嗚呼、君は覚えているだろうか。血色に染まった紅い街と、ともに紅く茜色に輝いた太陽を、覚えているだろうか。空虚と、言葉では言い表せない何かに犯されたその瞳で見たあの残酷なモノを、それもまた茜色に染まった滴を一滴頬に伝わらせたことを。「全て終わった。全て始まった。全て変わってしまった」と静かに呟いたことを「君も」また。
ー覚えて、いるのだろうかー
- Re: 鋼の錬金術師 ( No.2 )
- 日時: 2011/03/29 12:00
- 名前: riza hawkeye (ID: XMOub5JC)
夕暮れの執務室。ほかの部下たちはすでに帰路に就き、居有のは自分とその副官である、リザ・ホークアイ大尉だった。
……あの、こちらにも大勢の犠牲者を出しすぎた惨い戦いが終わった後に自分は准将となり、彼女は大尉となった。後に「未来軍」と名付けられた自分たちの味方の方も殆どが階級があがっている。
余談だが、彼女はその位を受け取ったとき、いつもと変わらず微動だにしない表情で、ただ一言礼を述べていただけだそうだ。
少尉から中尉にあがったときなども見てきた自分は、そのときは少しだけだが微笑を浮かべていたので、なにやらありそうだったが、幾度尋ねても微塵も教えてはくれなかったのでもう聞いてはいない。多分彼女も自分がそう思っていることも気づいてはいるだろうが、おそらくこうだろう、と感づいてはいるし。どちらにしろ、無理に聞かない方がよいだろうと判断した。
- Re: 鋼の錬金術師 ( No.3 )
- 日時: 2011/03/29 11:59
- 名前: riza hawkeye (ID: XMOub5JC)
さて、話は大幅にずれてしまったのだが。何故この時間……部下たちも帰ってしまったこの時間に手元に溜まりに溜まった書類をこなしているかという理由は誰しも分かると思う。
……しかし、大尉と……大尉と二人きりなのに会話もなしに黙々と仕事だけをこなしているというこの現状、端から見るととても悲しいものではないだろうか。主観的に見ても言葉で言い表せないほど悲しい、というより痛いモノがある。
……彼女が自分のことをどう思っているかは分からないが、少なくとも、ただの上司という肩書きだけで見ているわけではあるまい(と信じたい)し、こちらは絶対にただの部下という肩書きで見ているわけではない。勿論それもあるが、絶対に違うと断言もできる。……全く、この難攻不落な自分の副官をオトすには、あの元大総統、キング・ブラッドレイを倒すほど難しいのではないだろうか、と思わなくもない。
- Re: 鋼の錬金術師 ( No.4 )
- 日時: 2011/03/29 12:01
- 名前: riza hawkeye (ID: XMOub5JC)
そう思って暫く(と言っても30秒ほど)彼女に視線を当てていると、彼女もそれに気づいたようで、こちらを向いた。夕日に照らされたその鳶色の目には、何故だか……なんというか、ベタな言葉でしか表現できていない、と思うが、吸い込まれそうなほど魅力を感じた。この目があの時。目が見えていない自分に協力し、救ってくれたかと思うと……。
「何を人の目を見て慈愛な表情をしているんですか。さっさと終わらせてくれないと帰りたくとも帰れないのですが」
……撃沈。本当に彼女は自分のことを上司としかおもってないのだろうか、という不吉な考えも再発する。そんな恐ろしい考えを少し首を振って取り払うと(あまり消えなかったのだが)、自分は彼女の方を向き、少しだけ陽気げに謝ると、彼女はあきれた表情をして、「まぁいいですが」と静かに呟くと書類の消化作業に戻った。……このような反応は自分に非があるだけに、「無能」と呼ばれる以上に悲しくなる。
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