二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【レイトン教授】 英国紳士の書斎へようこそ
- 日時: 2011/04/05 22:29
- 名前: 琴猫 ◆gLggJxEO.E (ID: Wx.cjsE7)
- 参照: http://incomplete.hanabie.com/index.html
初めまして! 琴猫(ことねこ)と申します!
なんか英国紳士の書斎とか言ってますがただの短編置き場です。
※注意
・レイトン教授の世界ではありますが妄想激しいというかキャラ崩壊
・ギャグだったりシリアス風味だったり?
・ネタバレが飛び出します
・荒らしお断り!
・更新……半端なく遅いです←
レイトン知ってるよーって方もそうでない方も、
声かけて頂けると飛び上がって喜びます。
あと、URLはお世話になってるお題配布サイト様(『不完全燃焼中』)です
時々使わせていただくことがあります(^^)
☆小説☆…どうか広い心で読んでください
【来訪者は誰?】(前編)>>1 (後編) >>2
★お客様★
ポテト様
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- Re: 【レイトン教授】英国紳士の書斎へようこそ ( No.1 )
- 日時: 2011/04/03 17:10
- 名前: 琴猫 ◆gLggJxEO.E (ID: Wx.cjsE7)
- 参照: http://incomplete.hanabie.com/index.html
※レイトン+デスコール。
教授の部屋には時々科学者がやってくる設定。
キャラ崩壊にご注意!
OK?
++++++
時刻は午前一時。
辺りはしんと静まり返っている。
研究室のドアを開けようとドアノブに手を伸ばしたところで、彼は部屋の中から聞こえてくる奇妙な音楽に気がついた。伸ばしかけていた手が止まる。
身動きせずにじっと耳をすましていると、聞こえてくるのはどうやら歌のようだ。恐らく中で誰かが歌っているのだろうが、部屋にはしっかりと鍵がかけてあったはず。誰かを入れた覚えは無い。
となると、中にいる人物が侵入したのは窓からということになるが、この時点で誰がいるのか判明してしまうあたりが非常に悲しいことだと思う。
ためらいながらドアノブに手をかけたレイトンは、窓にもきちんと施錠しておくべきかなとぼんやり思いつつドアを開けた。
【来訪者は誰?】(前編)
「そう何度も人の部屋に侵入されては私も困るのだけれどね」
レイトンは苛立ちを含んだ声で言い放った。しかし問題の相手はというと、悠然とソファにもたれて新聞を読み、ご機嫌に鼻歌を歌っている。
部屋の主が帰ってきたことなど、彼にとってはどうでもいいことなのかもしれない。
冷ややかな目で男を見据えながら後ろ手にドアを閉めた時、それまで顔も上げずにいた科学者——デスコールは、そこでようやくこちらを向いた。
「実にこの部屋は快適だな、と言いたいところだが、非常に残念な点がある」
「私の部屋の残念な箇所を指摘する前に、まず君の頭の中に『常識』という言葉を入れてくれるかな。それといい加減にしないと通報するよ」
デスコールは『通報』というところでくすりと笑った。
「ずいぶんと酷なことを言うものだな。来客は手厚くもてなすのが英国紳士だろう」
「窓から不法侵入する客をもてなしたくはないけどね」
デスコールは口元に手を当て、くつくつと喉で笑う。なんだか不気味な男だ。
レイトンは小さくため息を吐いて作業机まで向かった。
椅子に腰をおろしかけたところで、窓に鍵をかけしっかり閉まったことを確認する。
「何をしている?」
「ここが君の玄関なんだろう? それならここを閉めておかないと」
「ふん、まぁ玄関とも言えるな。ドアから入るのは変装の手間がかかる。窓から入るのが一番手っ取り早い」
否定ではなく肯定をするところに改めて彼の異常さを感じ取ったところで、ふとレイトンはあることを思い出した。
「そういえばデスコール、私の部屋の残念な点とは一体なんだい?」
さっきは聞き流したが後になって気になってきた。
とはいえこの男のことだから、ろくな答えが返ってくるはずもないのだが。
レイトンが机の上に古代遺跡からの出土品(奇妙な文様の入った壷のようなもの)をのせて観察していると、
しばらく間をおいてからポツリと一言。
「この部屋にはもう一人いるぞ」
……え?
(next→)
- Re: 【レイトン教授】英国紳士の書斎へようこそ (一話目前編up) ( No.2 )
- 日時: 2011/04/03 17:59
- 名前: 琴猫 ◆gLggJxEO.E (ID: Wx.cjsE7)
- 参照: http://incomplete.hanabie.com/index.html
「この部屋にはもう一人いるぞ」
……え?
【来訪者は誰?】(後編)
レイトンは壷の表面をなぞる手を止めた。何を言ったのだこの男は。
振り返ると、デスコールはソファの背もたれに頬杖をついて、こちらの反応を楽しむかのように微笑をたたえていた。
ゆるやかに弧を描く彼の唇から紡がれた言葉を、レイトンは苦笑しながら否定する。
「デスコール、科学者の君が幽霊の存在を認めるのかい?」
「誰が幽霊だと言った?」
彼はゆるゆると首を振り、乱雑に辞書や出土品が積み重ねられた部屋の一角を指差した。
「私が言っているのはあいつのことだ」
その瞬間、彼の指差した辺りから誰かが飛び出した。
「うわっ!?」
痩せた男だとレイトンが認識した時には、既にその男はドアめがけて走っていた。
あっと思う間もなく男がドアノブに手を伸ばしたまさにその時、脇から飛び出したデスコールが渾身の体当りで男をはじき飛ばす。
男は悲鳴を上げながら出土品の山へ激突した。派手な音を立てて壷や置物が崩れ落ちる。
長い間積もってきたのであろう埃が黄土色に立ちのぼる中、優雅な手つきで衣服の汚れをはらう科学者を見ながら、
レイトンは口をぽかんと開けてその場に突っ立っていた。
そんな彼の視線に気づいたデスコールは、口角を吊り上げてにやりと笑う。
「いかがでしたかな、教授」
レイトンは何も言い返す事ができなかった。
++++++
「……私が入ってきたとき、こいつが部屋の隅に隠れるのがちらりと見えた。この部屋には歴史的価値のある物がいくつも転がっているから、恐らく盗みに来たのだろう。
気づいたときに締め上げてもよかったのだが、君の目の前であぶりだすのもなかなかに魅力的だったのでね」
気絶した男を放ったらかしのまま、デスコールは再びソファでゆったりとくつろいでいる。
レイトンはというと、男の傍らにしゃがみこみ、ポケットの中に銀貨や水晶が詰まっているのを見て衝撃を受けているところだった。盗まれていたら大変な損害を受けていたところだ。流れる額の汗を拭った。
ふと、後ろで衣擦れの音がしたので振り向くと、デスコールが窓に近づいて鍵をはずしている。
「デスコール?」
「私がヤードに突き出してもいいが、まぁそこは任せるとしよう」
そう呟いたかと思うと、彼は勢いよく窓を開け放った。
研究室に冷たい風が吹き込み、思わずレイトンは身震いする。
「それでは退場させてもらおう。今夜はそれなりに刺激的だった。礼を言うぞ、レイトン」
ドアからは絶対に退出しないと決めているのか、彼はすでに机に乗り、窓から出ようとしている。
しかし彼がどこから出ようが、今となっては関係無い。
レイトンは彼を引き止める言葉を探したが、急には出てこず、かわりに拳をぎゅっと握りしめた。
「礼だなんて、私のほうが——」
するとデスコールは彼の言葉をさえぎるようにいたずらっぽく微笑む。
「今度来たときには紅茶を存分にいただこう。それでいいな?」
レイトンが次の言葉を言う前に、彼はするりと消えてしまった。
慌てて窓に駆け寄り彼の姿を探したが、漆黒の世界が広がるばかりで、彼の姿はどこにもなかった。
END
(カッコイイ彼が書きたかった話)
- Re: 【レイトン教授】英国紳士の書斎へようこそ (後編up!) ( No.3 )
- 日時: 2011/04/04 09:34
- 名前: ポテト ◆ymbs7pfL2w (ID: zHdJFj8Z)
初めまして、ポテトと申します(´∀`)
ゆったりとした大人の雰囲気があって、読んでてとても楽しかったです
昔ゲームでやってたけどやっぱりレイトンいいですよね!(不思議の町しかやったことないんですけどね;)
キャラ崩壊? なんでもOK! 構いませんぜ! ばんばんカモーン!(゜Д゜)屮
とまあおふざけはこのぐらいにして……; また読みにきまーすノシ
- Re: 【レイトン教授】英国紳士の書斎へようこそ (後編up!) ( No.4 )
- 日時: 2011/04/05 22:25
- 名前: 琴猫 ◆gLggJxEO.E (ID: Wx.cjsE7)
- 参照: http://incomplete.hanabie.com/index.html
>>ポテト様
初お客様!! ありがとうございます(^^)
大人の雰囲気とか自分にはもったいないお言葉です
自分がレイトンを書くとどうにも
公式の頼もしくて穏やかな(?)感じが出せなくて頭パーンです
なのでキャラ崩壊OKって言われてほっとしました。
不思議な町は旧シリーズの中で一番好きです('v')
謎解きも楽しかったし(狼と小鳥とか(笑))
- Re: 【レイトン教授】 英国紳士の書斎へようこそ ( No.5 )
- 日時: 2011/04/23 11:42
- 名前: ポテト ◆ymbs7pfL2w (ID: .O7WJzbr)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
ちょっと戸惑い気味のレイトンもいいと思いますよ。それにとてもしっくりしてたと思いますし(^‐^)
他の作品をやってみたいなーとは思うんですが、時間がなくてなかなか(´∀`;)
いつも応援してますですノシ
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