二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- とある無人の無能無知(イグノーランス)
- 日時: 2011/04/07 00:01
- 名前: 黒石 (ID: 4Rd9dPNz)
どうも初めまして、黒石と申します。
小説を書く事は好きですが、どちらかと言えば下手です故、
暖かい目で見ていただくと有り難いです。
二次制作は『とある魔術の禁書目録』です。
・主な登場人物
*無井知架*
この小説オリジナルの主人公です。
*トウ作品の人物一通り*
様々なキャラを出します。
出来る限り関係を持って出したいです。
こんな簡単な説明で大丈夫なのか不安ですが、
見て頂くと幸いです。
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- あらすじ ( No.1 )
- 日時: 2011/04/07 00:33
- 名前: 黒石 (ID: 4Rd9dPNz)
- 参照: http://pksp.jp/tateuti1120/
超能力が科学によって開発された世界。
そんな事はここ学園都市では100人聞いて100人の人間が知っていると答えるのが妥当、常識である事は知っている。
ここ数年間、私無井知架はとある一件マンションの部屋から空を眺めるのが習慣的に行い、毎日多忙というレベルで遠くを眺めていた。
そこに見えたのは学園都市、土地が低いこの場から空を見れば次第に目線は学園都市全体が見渡せる風景が見える。
不思議な形にも見え、これが楽しくて夕方4時唯一俺一人の習慣であった。
そんなどう使用もない老人の如く、時を楽しむ俺に、ついに緊急事態が起こるのであった。
無井知架、年齢は16歳 能力は無能力—つまりレベル0
何の取り柄もなく得意も不得意もなく、強いて言えば視力が良い俺は急遽学園都市から連絡を受け、家の前に居た科学者に掴まり強制的に車の中へと連れて行かれるのであった。
一体、何なんだ……何故俺が……
疑問が頭の中を何度も迂回巡回し、辿り着いた先に見えたのは、紛れも無く偽者のゴールしかなかったのだ。
分からないのアンコール、腕を完全に束縛されたまま連行された俺は、ついに学園都市に到着した。
お次に目隠しをされ、俺は完全に人生が終わったと解釈し、頭からは嫌な臭いを放す汗がダラと流れ、呼吸が荒くなった。
思わず苦笑、苦笑から微笑、微笑から爆笑へと階段を昇って声の音量が増えて行くのであった。
そんな事も気に止めず足を持ってかれ、急にみなの足が止まった。
目隠しを取られて着いた先に見えたのは、総勢数十人と言う数の科学者、能力が見えた。
既に何かに汚染された生徒が白目を剥いて舌から唾液をタレ流しているのが見えた。
鳥肌が全身を伝って渡り、目が動揺、膝は笑い始めた。
「無井知架、お前には我々科学者のために実験を受けて貰う」
何故俺なのだと、目の前の生徒を見れば一目で分かった。
これは単に学園で名の知れない弱気弱者の五十音順なのだと。
俺はまさに人生の崖ッ淵の更に端、これ以上通れない最上端の絶壁にいる事に気が付いた途端、周りの備兵が強制的に腕を掴み、麻酔を打ち込んだ。
これで身体は微動すら出来ず、ただ神頼みに天井を眺めているのだった。
……これが俺が最後に覚えていた最後の記憶の一頁なのだった。
- 目を開けた先に ( No.2 )
- 日時: 2011/04/07 17:42
- 名前: 黒石 (ID: 4Rd9dPNz)
- 参照: http://pksp.jp/tateuti1120/
——目を薄っすらと開け、気が付けば見知らぬ天井が真っ先に見えた。
ここは何処なのか、今までの経路を辿ると自分は科学者の連中に拉致され、実験に犯されたはずであった。
あの時俺は死ぬ覚悟もあった、あの僅か数分と唐突な出来事に遭遇した以上、もう寿命などある訳がないのだから。
……まぁ生きてる以上最後まで生きる資格はあるのだからな。
今は取り敢えず状況を確認する。
俺は無能力のレベル0、そんな俺が何のために実験材料になったのか、それは俺が学園都市で希少種なほど無能無知だからだ。
0を1にするのは簡単、だが0を掛けて1にする事は出来ないのは、数学を習っていれば誰だって分かる常識問題だ。
それを科学者は0を掛けて1以上の何かにするのが狙いだろうよ。
上等だよ、これはレベル0に対して敵視する戦争の前兆なのかも知れないな。
そうと分かればこの状況の分からない場所を逸早く抜け出すのが、
最前線の策だろう。
「お、おいお前!昨日学園都市でボロボロになって帰って来た人だよな!?」
ベットから降り部屋てを抜け出そうとしていると、同じ部屋の男が俺を知っている様な口ぶりで足を止めた。
ここにはベットが複数存在している。
恐らくここは病院、
そして同じ病室なら状況を知る人物も居ても可笑しくは無い、か。
勝手に抜け出すと、また厄介になる可能性を考えた俺は、
無言でベットへと戻って看護婦呼び出しボタン、
即ちナースコールで医者を呼んだ。
兎に角今は些細な情報でも必要不可欠、俺を通報した科学者を捕まえ殺さない限り俺の堪忍袋の緒は切っても斬りきれない。
「なぁ、アンタも俺と同じ学園都市の生徒、だよな?」
区切りを付けて放し掛けて来る少年、恐らく歳は同じだろうけどな。
俺は一般的な答えで返答した。
「そうだよ。ってか同じクラス……だよな?」
よく見れば奴の顔は上条当麻、俺と同じ小萌先生のクラスの生徒じゃねぇかよ。
良く何かに偽善に行動をしている姿を俺は少しながら見ていた。
「あぁ、お前は無井か!」
今頃思い出した口かよ、まったく同じクラスメイトならば顔と名前は全員覚えておくのが妥当だと俺は念日頃から思っているのによ。
でも可笑しいぜ。
前にも言ったと思うが、前の一件以外の記憶がほとんど欠けてしまっているのに、クラスや周りの人物の名前だけは覚えている。
それ意外は、余りモノの記憶だけみたいだしな。
後はあれだ、そうそう、感じな事を忘れていたわ。
「上条、お前俺は誰に助けて貰ったか知っているか?」
あの異空間みたいな場所から助け出せるのは、精々大能力者、つまりはレベル4以上の人物しかいないだろうよ。
そう考えると風紀委員の存在しか考えられないのよね。
——ガラガラガラ……
尿室のドアの開く音が聞こえた。
そこからはカエル顔の医者が部屋へと入って来たのだった。
どうやら看護士長様から態々お出迎えしてくれるとは
思いもしなかったんだがな。
つまりそれほど、
俺が汚染された実験薬物は危険度が高いと言う事なのか。
「無井君だったかな?先ほど君の体内を所々調べた結果、君は実験成功者として生き残ってしまったらしいね」
実験の、成功者?
「……君は汚染された時はかなり暴れたとジャッチメントから聞いたよ。君はもう直ぐ退院だから退院後、必ず挨拶に行く様にしておいてくれよ。彼女らは隣の病室だからね」
「は、はぁ……」
渋々承諾をした。
あんなお偉いさん方に会いに行くのは真っ平なんですけどねぇ。
それよりも先生の話しでは、俺は暴れたって聞いたらしいが、余程危ないな存在になったのか。
「それでここからが本題、君の力が何時爆発しても可笑しくない。だから君にはその成分を制御する薬を飲んでもらうよ」
「ま、待って下さい!そんな都合の良い薬あるんですか?あるって事はそう言った例が過去にも俺みたいな人が居たって事ですよね?」
「そうだ。君以上に地獄で苦しんで来た患者を、僕は少なくとも君以上に見てきているよ」
……それはそうだろうよ。
それにそんな重い言葉圧し掛かれても、俺にどうしろと?
力を制御するって事はそれなりの力を手に入れたと言っても過言じゃないって事なのだろうな。
「気付いてると思うけど、あまり機会を無理に引っ張らない方が良いからね!感電するかも知れないから!」
……あっ。
なるほど……実験で行ったのは能力を人体に貼り付ける事だったのか。
恐らく薬もやって機械も装着して何もかも100%にしようとしたのか。
へへっ、もう笑う力なんざ残っちゃいねぇよ!
機会は俺の心臓部に減り込まれて正直動く度に軋む音が聞こえていた。
「なぁ、無井。その機会、俺なら外せるかも知れないな」
「……そうか。噂の幻想殺し(イマジンブレイカー)、か」
上条当麻、奴の右腕には能力を打ち消す強大な力が秘められている。それは今の科学でも所載不明なのだからな。
直ぐ様機会に触れて貰ったのだが、どうやら何一つ変化が無かった。
「だ、駄目か……」
「そう気を堕とすな。この問題は俺の問題だからな、俺が自分で解決して見せるさ」
「そう、か……」
もし本当に駄目ならば、この怪物を飼って生きていかなきゃいけないのだろうか……それは最悪の結果として考えて置かなければいけない事だ。
- 社交辞令 ( No.3 )
- 日時: 2011/04/13 23:32
- 名前: 黒石 (ID: 4Rd9dPNz)
- 参照: http://pksp.jp/tateuti1120/
その後の午後4時過ぎの紅に染まる夕日が見えるその日に俺は、ジャッチメントにお礼をすべく、
取りあえずコンビニから『カスタードプリン風味パスタ』と言う反吐が出るほど美味いと評判のを買い、
更にこれだけでは失礼かと気を使い花束まで買い、俺の残金予算は明日の朝ご飯が塩しか残らないほど
貧しくなってしまったのだった。
仕送り金が無ければ飢え死にだ。
しかし人間三日間ぐらい食べなくても生きていける生命保険は既に持っているのだ。
頑張ればそこら辺のタンポポでも食べていればいいと思い込んでます。こういう精神が大事なのよ。
何にせよ、常盤台中学校に戻られたジャッチメントを追い求め、俺もここまで来たのだ。
嫌だねぇ、またあいつ等が来るんじゃないかと冷や冷やの汗が流れ出るよ。
家に帰るのも怖いぐらいだし、もしヤバかったら上条君の家にでもいけばいいのかな?
彼もお金無さそうだけどね。まぁ「お構いなく」の一声で解決すれば良いだけなんだけどね。
さっきから言葉に「だけど」が多いんだけど、ねぇ。
(さぁジャッチメントに花束とクソ美味いパスタ置いて帰るとするか)
ッシュッ!!!
と何かが空間移動した瞬間的な音を嗅ぎ付け、後ろを振り向くと一人の女性が見えた。
茶髪のツインテール、確かこの人がジャッチ……メントの人だった気がしたんだけど。
それにしては弱そうに見えると言うか、俺のイメージと違う気がした。
学園都市守れるほどの人なんだから、もっと男気溢れる人なんじゃないかって、一瞬思ってしまったのだ。
まぁ聞いた方が手っ取り早いかな。
「アンタ、ジャッチメントだよな?」
「……確かにアナタは、先日の事件の被害者ですわね。何か用でもありまして」
用が無きゃ来ねぇよ、こんな所までよ。
このお嬢様口調の女子は、確か白井黒子とか名乗っているレベル4だったな。
取りあえず今は精神を一定面にして、心からお礼をしなきゃいけないな。
「先日の一件のお礼をしに着ました。これ、詰らないモノですが、どうぞ」
「まぁご丁寧に——って!何故にあの評判の悪いパスタを……嫌がらせですの!?」
「美味しいですよ、俺個人には。嫌なら俺引き取りますけど」
「え、えぇ。気持ちだけお受け取りしますわ」
「あと花束です。ホント、能力者は羨ましいッスわ。正当防衛する力があってね」
ホント、羨ましいわ。
皆がみな、力を持っている訳でも欲してる訳でもないけど、俺は逆だわ。
どう足掻いても、頑張っても辿り着いたのは力、筋力的な力だけだからな。
いくら筋肉があっても、槍や刀で刺されたらそこでジ・エンド。
それを防ぐモノなど所詮相手と同じ武器武具を頼らないと無理なのさ。
だからと言って俺は科学者などに手を借りる気は更々ないがな。
「ま、能力が欲しいのあれば、科学者なり術式なり考えれば良い事だけですのよ。それが本当に必要な力ならばですけどね」
「そう、すか。何か、有難う御座いますね!そんじゃ俺、お礼も終えたのでそろそろ帰りますわ!」
……さぁ警戒される前に家に戻らないと、ヤバイ事になりそうだわ。
あの連中は何を仕出かすか分からないし、再び掴まるのは絶対に嫌だしなぁ。
腹に減り込んでるコイツの能力も、レベルも、分からないし。
くぅ〜!取り敢えず当麻さんの家に逃げますかね。
- 力の解放 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/15 20:29
- 名前: 黒石 (ID: 4Rd9dPNz)
- 参照: http://pksp.jp/tateuti1120/
「んで?上条さん家は何処だろうか?」
無井さんは今、町のど真ん中で思った言葉がそのまま零れ落ちた。
そう言えば上条当麻の家は何処にあるのだろうか。
今まで人の家に言った事があるのは、ある人物しか居ないしな。
まぁその人物は野暮過ぎるから言えないけど、それはそれとして俺は今、何処に行けば良いんだ?
(……確か、俺の習慣目録から推測すると、学生寮に居るんだったな。
俺ん家の真下かよ、くっそ〜!只でさえ家に近寄れないのによォ!!)
怒りを壁にぶつけてから数秒後、街中に同じクラスの奴がいるのを見かけた。
あの面は、土御門元春、か。
だがしかし、彼との関係がアマリにも認識が薄いから何話しても無意味、皆無だろうし、
今考えると廻りを巻き込むのは良くない。
……これ以上睨むと気付かれそうだから、俺は取り敢えず野宿するための場所を確保しないと不味いな。
「おぅ!!!おぉぉおおいたいたぁぁぁあああ!!!見つけたにゃぁ〜」
とか考えた瞬間にぃぃ……あぁ、何故ばれたんだよ。
俺にGPS機能かカーナビでも付いてるのかよ。
ってか探していたって事は、こいつ科学者との繋がりでもあるのか。
でも同じクラスメイトの奴が裏切る訳でもなしな、ここは大人しく面識するか。
「おいおい、何複雑そうな表情してるんだにゃ?まぁいいけど、お前は無井知架だな」
「なんだよ、AKB.SCY.さん?」
つまりは、秋葉原シスターコンディショナル野郎の略である。
まぁ手短に土御門って呼んだ方が愛着あるだろうけどな。
「今から、ちょいと付き合って貰うけど、いいですたい?」
「……後でアイス奢ってくれるなら、いいけど?」
俺は今、猛烈にアイスクリームが食べたい気分なのだよ、誰にもこの気持ちなど分かるまい。
ま、科学者の気持ちを比較にすると、それこそもっと嫌だろうけどな。
——現在地不明のコンテナ置き場
……ここは一体なんなのだ。
ドッッ!!!
土御門は俺を前へ押し出し、家一件分の広さほどの結界で閉じ込めた。
「一体何の真似?監禁補足ッスかぁ?」
悪ふざけに答えてみたが、最早冗談で通用する人間ではなくなっていた。
「悪いが、……ここで死んで貰いますわ」
俺を殺すのかよ、って殺すのかよ!昨日から今日まで何なんだよ。
すると結界の外から二、三体ほどのゴーグルを付けた女性が入り込んで来た。
あれは確か、学園都市のジャッチメント、しかもレベル5の女では?
状況がまったく読めない、何故無能無知の俺を生け捕りにして尚且つ殺されなきゃいけない。
第一に考えられるのは俺に減り込まれたレベル不明の能力、それを試すつもりか。
でも生憎使い方分からないし、薬で多少抑えてるから意味ないのにな。
「絶対能力だろうが無敵だろうが!!!俺にだって最小限多少の武器ぐらいあるんだよ!」
腕の袖から隠していた正当防衛用のスタンガン、それに学校備品であるデカイ三角定規がある。
馬鹿に出来ないほどの硬さがある事に気が付けばいいのになぁ、無理だろう。
あんな虚ろのレイプ目野郎は絶対俺を馬鹿にしてるだろうな、流石は学園都市最強の二位だ。
こちらが負けるはずが、ないだろうな!
「行くぞ御坂美琴ォォオ!!」
「目標接近、これより戦闘に入ります、って御坂はライフルを構えます」
遠距離武器か、だからって身を引くほど愚かじゃない。
銃弾は銃の発射口の向きを見れば避けられるし、攻撃のチャンスも出来る。
だが相手は三人、集中力はそうそう続くはずもねぇだろうがよ。
「女だろうが容赦しねぇ!接近接近!」
第一に真ん中の御坂美琴に嫣然蹴りをぶつけ、着地と同時にスタンガンで左腕へ攻撃した。
銃を落とし、隙が出来たとばかりに逆足で延髄蹴りを頭の上から落とし入れた。
それと同時に第二の御坂美琴が銃を発砲して来る。
人数が居る分抜かりない攻撃戦法に打つ手無く受け、腕に弾が減り込んでいる。
一旦距離置いて、爪を立てて弾を抜くが血も抜けてしまう。
一度血が流れ出たら長期戦へ持ち込むことは出来ないし、激しく動くのも効率が悪い。
初めから、勝てるはずがないのだから、効率もクソもないんだ……。
そうだよ、何で身の危機を知っているから早く帰ろうとしたのにこんま目に合うんだと、ふと思った。
それは俺が無能無知だから、その分運もないからだと、未熟さが怒りになろうとした。
「あいてて……くそっ、無能力者がこいつらに勝てる見込みねぇだろうがよォ!
くっそォ、クソォォォオオオオオ!!!ラ"ァァァァア"ア"ア"ア"ア"!!!!!!!!」
怒りは最上級、身体から溢れる血吹雪が繊細に細く激しく流れ出た。
血はやがて身体に凍り付き、まるで血が生きている様に張り付いてきた。
こ、これは……!?一体何が……起きているんだ……!?
「これが噂の血を操る獣『血縁の魔』ですたい!御坂隊、もういいぞ」
『土御門ォオ!!!何の真似だゴラァ!!!何が狙いだァア!!!』
奴当たりに御坂部隊一人が血に巻き込まれ、コンテナまで吹き飛ばされ、軽い軽症を負った。
「科学者が開発したその未公開の力を発揮させただけですたい。これからは自由に使えるはずだにゃ」
自由に!?力を!?何を言ってるンだよォ!
「管理組の連中が学園都市開発の連中にも未公開の品物、名前すらまだ無い出来たばかりの品ですな」
『何で俺にこんなモン使いやがった!!何で……俺なんだァよ!!』
「それはな……お前みたいな、いくらレベル0でも無能力者なんざ逆に珍しいんですわな。
この装置は空っぽの人間にしか扱えない特別な装置なんだよ」
……何もない人間なのに、何もない脳の無い人間なのに。
俺は……不幸な人間だ……なぁ。
この後、俺は血の流し過ぎで貧血で気絶し、土御門が病院まで運んだと、先生は言っていた。
あいつ、良い奴なのか悪い奴なのか分からない奴だ。
何のために力を解放させたのかも分からないし、あの装置は急に身体から消えたし。
多分、身体の中にあるのだと、触った途端に腹に重みを感じていた。
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