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薄桜鬼 Loyal —誠— 第七章 〜真実〜
日時: 2011/04/20 20:44
名前: mk (ID: PMHGkQdB)

辺りがやみに包まれた頃・・・・・・

私は千鶴ちゃんが完全に寝るのを待って、布団を抜け出した。

千鶴ちゃんを起こさないように、そっと部屋の戸を開ける

廊下に出て周囲に誰もいないか確認し、屋根に飛び乗る。

今の季節は冬。寒くないように上着を着ていく

屋根の上でなら見つかることもないし誰にも話が聞かれない。

「沖田さんに負けちゃったね・・・後もうちょっとだったんだけど・・・・・・」

『あそこで勝ってたら・・・お前がただの人間ではないことが分かってしまうだろう』

「へぇ、黎・・・心配してくれたんだー?」

私がからかうように言うと黎は少し慌てたように言った

『しっ・・・心配なんかしていない。別にお前のためなどではない』

「黎はツンデレ。さぁ、いつデレるのかね?』

口には出してやらないけど・・・ありがとう、黎・・・・・・。

『口にださなくったって丸聞こえだ。心の中で喋っても口に出しても聞こえるのを忘れてないか?』

すっかり忘れてました・・・

「べ・・・別に、それよりさーホント黎のおかげで助かったよ。黎と契約したおかげで傷の治りが早いんだから」

『・・・?何のことだ?』

私が無理やり話題を変えると黎がわけが分からないとでも言うように言った

「え?だから、黎のおかげで傷の治りが早いって・・・」

なんだか心がざわついた・・・。

嫌な予感がする・・・・・・。

『俺と契約してもお前の傷の治りは早くならない』

黎の言葉を理解するのにしばらくかかった

それを理解したときには頭の中が真っ白になった

「うそ・・・だよね?いつもの悪ふざけ?冗談やめてよ」

『冗談など言っていない。お前知らなかったのか?』

「・・・何が?」

『お前は鬼なんだよ』

・・・鬼・・・

「てゆーか、なんで黎がそんなこと知ってるの?」

『俺は契約する時にそいつの情報がすべて俺の中に流れるからだ』

「じゃあ、父と母も人間じゃないの?鬼なの?」

『いや、それは違う。お前の父と母はただの人間だ』

「じゃあ、なんで私は鬼なの?父と母が人間なら私だって人間だよね?」

最後の希望に縋りつくように私は言った

だが、あっけなくその希望は打ち砕かれた

『お前は何らかの理由で誰かにさらわれ、そしてお前の今の父と母の家の前に置き去りにされた』

黎が淡々と話す。まるで、映画のような話だ。

でも、つじつまが合う

鬼は傷の治りが早い

「私が学校で気味悪がられたのも、父と母が私を見捨てたのも・・・そのせい?」

『まあ、そうだな。だが、誰もお前を鬼だとは気付かなかった』

気付かない・・・それは、みんながその存在を信じないから

『気にしないほうがいい。別に、いまさらお前が鬼であろうと周囲にバレなければなんとかやっていけるだろう?やり直したかったんじゃ
ないのか?この地で』

「・・・そうだね・・・。バレなければ・・・大丈夫・・・」

いつまでも、そのことに関してくよくよしている場合ではない

どうせ、何をしたって私は化け物なんだから・・・・・・

『そうだ、それでいい』

「ねぇ、黎?」

『なんだ?』

「私、神経太くてよかった」

『そうだな・・・』

そういって黎は喋らなくなった

それから私は部屋に戻り布団に入った

でも、寝れなかった

【鬼】

その単語が一晩中私の頭の中をぐるぐると回っていた・・・

日が地平線の向こうから少し出た頃には、もう吹っ切れていた

化け物なんだから・・・別にバレなければ大丈夫だと・・・


どうも!mkです

ようやく七章に進みました!

これからも薄桜鬼 Loyal —誠—をよろしくお願いします(^−^)

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Re: 薄桜鬼 Loyal —誠— 第七章 〜真実〜 ( No.1 )
日時: 2011/08/12 16:23
名前: アニメ好き (ID: O72/xQMk)

楽しみにしてます!!マジで
…あの、ちなみに今、何章くらいですか?

あっ!私、第2章でかなりコメントしてるんで、
よければお返事ください! このサイトけっこう来ますよ〜w

Re: 薄桜鬼 Loyal —誠— 第七章 〜真実〜 ( No.2 )
日時: 2011/08/19 17:24
名前: mk (ID: PMHGkQdB)

ありがとう!
私、最初はこの小説かいてても誰も来ないから
きっと表現とかがおもしろくないのかな?とか思ってたけど
最近になってアニメ好きさんとか
後他にもいろいろな人が来てくれたからうれしいです
これからもよろしくお願いします


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