二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ヒーロー(supercellの歌詞より)
- 日時: 2011/04/27 21:44
- 名前: coinu (ID: sDy6h4RF)
supercellのToday Is A Beautiful Dayに収録されている『ヒーロー』という曲に影響されての初カキコです。
もともとこの曲はアオハルの漫画募集のために書き下ろされたものですが、自分は絵が書きたくても書けずとりあえずストーリだけでも考えてみようと、カキコしながらまとめてみることにしました。
日ごろ小説もノベルも読まないのでどう書くかも、ここのルールもほとんど(というより全く)理解していませんがご了承を…
内容はちょっとしらけているかもしれません
名前は最近決まりました(汗
とりあえず途中までヒロインは「彼女」で通していきます。
まぁ そんな感じで未熟者なので、ご指摘等あればお願いします。
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- Re: ヒーロー ( No.1 )
- 日時: 2011/04/25 21:40
- 名前: coinu (ID: sDy6h4RF)
春の始業式、ふと目に入った転校生が今でも忘れない…
「それじゃー授業始めるぞー」
と先生が言うと久しぶりに教室の黒板に難しい数式が書かれていく。
授業が始まったところで僕はノートを開く。
板書をするためじゃない
絵を描くために。
こんな何に使うか分からない数式を書くぐらいなら絵を描く方がよっぽどましなのだ。
何を描くかははっきりとしている。
悪役や化物から人々を守り、ヒーローと呼ばれる存在だ。
昔からそんな物語が好きだった。
人を助け、守り、「ありがとう」と呼ばれるヒーロー…
どんな相手でも、最後には勝つというヒーロー
日本で言うウル●ラマン、仮●ライダー
アメリカで言うス●イダーマンやスー●ーマンだろうか?
小さい頃は恥じることなく将来の夢はウル●ラマンや仮●ライダーと言っていたものだ。
そんなヒーローを今では自作しているというわけだ。
今ではお気に入りのノートにさまざまなヒーローが描かれている。
もちろんこのノートは誰にも見せたことはない。見せたところで退かれるし、
というかすでに退かれてるし、友達と言う友達もいないからだ…
- Re: ヒーロー ( No.2 )
- 日時: 2011/04/25 21:43
- 名前: coinu (ID: sDy6h4RF)
『キーンコーンカーンコーン』
とチャイムが鳴り授業が終る。
10分休み、授業と授業の間の小休憩である。
クラスのみんなはトイレに行ったり、ケータイをいじり始めたり
友達と雑談を始める…そう、あの転校生も友達と雑談をはじめている…
あの始業式以来、あのノートに書かれているヒロインは彼女の姿が虚ろ虚ろに写っている。
『キーンコーンカーンコーン』
とチャイムが鳴り3時間目が始まった。
僕はまた、あのノートを開く。
授業で習う英語なんてどうでもいいのだ。
外国の漫画が少し読める程度の英語力さえあれば十分だから。
さて、ノートの続きを描こうとペンを握ったところで
「それじゃ久しぶりの英語の授業だ、簡単に英語で自己紹介でもやってもらうか」
とわけのわからない粋なことを先生が言いだした…
最悪なことに僕の出席番号は1番…
最初に自己紹介をすることになってしまった。
ブツブツ愚痴を言いつつしぶしぶと教壇に上る…
それだけで、教室がザワザワと音を立てる。(まったく嫌な雰囲気だ…)
「マイネイムイズ シンゴ アイダ マイ フェイヴァリッ×※△○□」
……噛んでしまった…それだけでみんなは笑いだす、彼女もクスクスと笑っている…
(いいんだ そんなのにはもう慣れてる…)
一息ついて…
見返すようにスラスラと英語で自己紹介をする。
まわりは少ししらけ
僕は自分の席に戻る。
- Re: ヒーロー ( No.3 )
- 日時: 2011/04/25 21:45
- 名前: coinu (ID: sDy6h4RF)
3時間目は英語での自己紹介だけで終ることになった。
しかし、意外なことにも分かったことがあった。
それは、彼女は英語が苦手ということ。
僕みたいに噛みはしなかったものタジタジと一つ一つ確認しつつ自己紹介をしていたのだ。
それでもみんなに笑われることは無く、友達からサポートされながらも言い終えるのだが。
そんな彼女を見て、不意にも可愛いなと思ってしまう僕が居た
その時は珍しくペンは動いてなかった…
時間が止まっていたのだろうか?
そんなわけで気がつけば3時間目は終わり、昼休みに入っていた。
昼休みは4時間目が始まるまでの40分間をどう有効活用するかが大事だ。
とりあえず売店にパンを買いに行かなければと、急ぎ気味で教室を出る。
迂闊にもノートを机の上に置いたまま教室を出ていることには気づいていなかった。
- Re: ヒーロー(supercellの歌詞より) ( No.4 )
- 日時: 2011/04/26 22:00
- 名前: coinu (ID: sDy6h4RF)
ちょっと出遅れたせいだろう、売店の前には行列が出来ていた。
パンを買うまでいつもより長く待つことになったが
無事にお気に入りのレモンパンは買うことが出来た。
教室へ戻り自分の席へと行くと
机の上にあのノートを置きっぱなしにしていたことに気がつく
幸い誰かに見られているような雰囲気は教室からは出ていない。
そそくさとノートをしまい、買ってきたレモンパンに手につける。
酸っぱいようで甘いこの味がたまらない。
っと思うのはこの僕ぐらいのようなもので,実際はあまり人気がないようである。
辛いものは好きでも、酸っぱいものが好きという人は少ないのだろうか?
- Re: ヒーロー(supercellの歌詞より) ( No.5 )
- 日時: 2011/04/27 21:43
- 名前: coinu (ID: sDy6h4RF)
レモンパンの袋をゴミ袋を捨てようとゴミ箱へ行く途中
「うわ…この梅干しいらないのに」
「そうなの? ならちょうだいよ」
「え? いいの?」
「うん! わたし酸っぱいもの好きだから」
「酸っぱいものが好きってのも変わってるよねー」
「そうかな?」
なんて会話が耳に入ってくる
自分と同じことを考えているのか。
と その会話の方を見てみると…
その話は彼女が話しているものだった。
ちょっとした驚きとともに彼女を見ていると
「ねぇ この人さっきからこっち見てない?」
「なんなのアレ 気味悪いよね」
「近づかないでネ・ク・ラさん」
と彼女の友達たちがヒソヒソと話しているのが聞こえてくる。
あぁ…またか…
なんて思っていると。
「私この人知ってるよ!?」
周りの彼女の友達は「ぇ?」と唖然…
僕も呆然と立ち尽くしていた。
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