二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 守と冬花 〜ずっと、いっしょ〜
- 日時: 2011/07/28 16:37
- 名前: ニョキニョキ (ID: ikrpTGuK)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel3/index.cgi?mode=form
〜プロローグ〜
『俺、ずっとそばにいるよ!』
泣きそうだけど、精一杯気張った笑顔で、私の手を握ってくれた。
どうしてあの時、君の笑顔を思い出せなかったんだろう。
どうしてあの時、君の言葉を思い出せなかったんだろう。
どうしてあの時・・・
『いつまでも、一緒にいるから!』
あの日の約束、君は覚えてますか?
- Re: 守と冬花 〜ずっと、いっしょ〜 ( No.11 )
- 日時: 2011/07/30 11:16
- 名前: ニョキニョキ (ID: ikrpTGuK)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel3/index.cgi?mode
〜サッカー部へ!Part1〜
それから放課後になって、マネージャーとして、正式にサッカー部へ入部届を出した私は、みんなと一緒にグラウンドへ行った。
グラウンドでは、30人ぐらいの部員が、ストレッチをしたり、スパイクの靴ひもを結び直したりしていた。わー、名前覚えるの大変そう・・・。部員たちは、守くんの存在に気が付くと、
「よお、円堂!」
「お疲れ様です、キャプテン!」
などと挨拶をした。すごいな、守くん・・・。キャプテンとして、ちゃんとみんなのことをまとめられてるから、挨拶もしっかりしてるんだろうな・・・。一人ひとりに、「よお、お疲れ!」「ああ!しっかりストレッチしとけよ!」と、返している。偉いな・・・。
「みんな、集まってるか?」
守くんが部員全員に声をかけた。
「キャプテン!町山と川野が休みです!」
う、知らない名前・・・。半田くや宍戸くんは、守くん達から話を聞かされたから、わかるけど・・・。
町山くんと、川野くん。心にしっかりメモをした。
「よし、わかった。みんな、聞いてくれ!転校生で、今日からマネージャーをやる、」
「3年の、久遠冬花です。みなさん、よろしくお願いします。」
守くんの言葉を受けて、お辞儀をする。こんな風に挨拶ができると、守くんと息が合っているみたいでうれしい。
「みなさーん!今日の練習メニューを発表します!今日は・・・。」
春奈さんが、みんなに練習メニューを話していると、
「冬花さん。」
秋さんが肩をたたいたので、振り向くと、
「ちょっと来て♪」
笑顔で手招きされた。なんだろう?後をついていくと、「サッカー部」という看板がついた場所に連れてこられた。どうやら、サッカー部の部室らしい。中に入る。
「なんですか?」
声をかけると、今まで背を向けていた秋さんが振り返って、
「ジャーン!」
と、私にみせたのは空色のジャージ。
「え?」
「雷門中サッカー部のマネージャーになったお祝い。予備に自分用に買ったものだから、サイズが合うかわからないけど。」
「そ、そんな!いいですよ!」
あわててそう言ったけど、
「いいの!こういう贈り物は、しっかり受け取らなきゃ!」
ズイッと差し出されて、受け取らざるおえなくなる。手にとってみて、秋さんが今着ているジャージと、同じデザインだと気付いた。
「音無さんと夏未さんも、同じデザインのジャージを持ってるの。夏未さんは、時々しか着ないけど・・・。」
秋さんが困ったように笑う。あ、夏未さんにも着てほしいんだ、きっと。
「ありがとうございます、秋さん。」
「いいのよ、お礼なんて。さあ、早速着替えましょう!」
5分後・・・
「冬花さん、可愛い!似合ってるわ!」
秋さんが黄色い声をあげる。着替えるついでに髪もポニーテールに結い直したんだけど、そうしたらすごく似合うらしい。
「制服は、部室の裏にあるロッカーに入れてね。」
「あ、はい。」
部室を出て、ロッカーに向かう。空いてるところに適当に入れちゃおう。あ、ネームプレートに名前を書かなきゃ。そう思って、ドキッとした。だって、隣のロッカーに「円堂 守」と書かれていたのだから。
右上がりで、ちょっと下手くそな字。守くんらしいな、と思った。自然と笑みがこぼれる。
「その、円堂くんのロッカーね。」
いつの間にか背後に回っていた秋さんが、口を開いた。
「鍵が壊れてたから、最初は誰も使わなかったんだけど、新学期が始まるって言って、春休み中に場所を変えちゃったの。『新1年生の誰かがこのロッカーになったら可哀そうだ』って。まあ、事情を知った理事長が、業者の人に頼んで、今は直ってるんだけど。」
そう言って、秋さんが愛おしそうに、守くんのロッカーを見つめる。その熱い視線から、私は気付いた。
秋さんも・・・守くんのことが好きなんだ。
そう思って、急に胸が苦しくなった。なんだろう、この感じ。パパとママが亡くなった、あの事故を思い出した時とは違う。心の中で、黒くてドロドロしたものが流れているような・・・。嫉妬・・・じゃないよね。やだ、私、秋さんに嫉妬してる・・・?
「冬花さん、冬花さん!」
肩を揺すられて、ハッと我に返る。
「大丈夫?顔色悪いけど・・・。」
秋さんが心配そうに顔を覗きこむ。いけない、いけない。秋さんに心配かけちゃダメじゃない。
「ええ、大丈夫。ちょっと疲れちゃったみたい。もう大丈夫だから、心配しないで。」
笑顔で立ち上がる。本当は違う。私、秋さんに嫉妬してたかもしれない。私は知らない守くんを、彼女は知ってたから。私には無い守くんの思い出を、彼女は持ってたから。
「本当?・・・ならいいけど。また気分が悪くなったら、言ってね。」
「はい。」
ダメよ、私。こんなにやさしい秋さんに嫉妬なんて・・・。ホント、私ってバカ・・・。
- Re: 守と冬花 〜ずっと、いっしょ〜 ( No.12 )
- 日時: 2011/07/30 11:18
- 名前: ニョキニョキ (ID: ikrpTGuK)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel3/index.cgi?mode
なんだか今回がすごく長くなっちゃった・・・
しかもPart1って・・・。どんだけ長いんだ・・・。
桜、読むの大変だったら、ごめんね!
- Re: 守と冬花 〜ずっと、いっしょ〜 ( No.13 )
- 日時: 2011/07/30 11:25
- 名前: 桜花火◇16jxasov7 (ID: /HyWNmZ0)
- 参照: 夏休みの宿題とか……(泣)
>ニョキニョキ
全然OKだよ〜
てか、面白いから、大変も何もない!!
そうだよね〜
冬花ちゃんは秋ちゃんに嫉妬しちゃうよね…
まぁ、それも人生経験(?)だよね
更新頑張って♪
- Re: 守と冬花 〜ずっと、いっしょ〜 ( No.14 )
- 日時: 2011/07/30 20:49
- 名前: ニョキニョキ (ID: ikrpTGuK)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel3/index.cgi?mode
ありがとう!わたし、更新がんばるよ!
じ、人生経験・・・。なんだか難しい感じになっちゃってる。。。
まあ、確かに必要っちゃ、必要だね。
次回!!冬花にハプニング?!その時、円堂は?!そして、円堂による冬花のジャージ評価は?!
なんか「?!」マーク多し・・・。
- Re: 守と冬花 〜ずっと、いっしょ〜 ( No.15 )
- 日時: 2011/07/30 21:34
- 名前: みかん (ID: BuoUCzPG)
楽しみにしてます!更新ファイト!!
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