二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- テイルズオブワールド 彷徨う渡り鳥 キャラ&コメント募集
- 日時: 2011/08/02 16:50
- 名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)
はい、皆さまはじまして!黒猫参謀っていいます。
まずはクリックありがとうございます。黒猫はここでとある〜のオリジナル小説を書いております。そのためこちらは亀更新なのは目に見えております!が、黒猫は頑張ります!一話でもいいから必ず更新を…。放棄はない…多分。
因みにこれは友人がここで途中放棄したらしいテイルズの小説の主人公を借りております(当然許可取っております)。
そしてワールドの名前は取ってますがマイソロとか関係ありません。完全オリジナルです(参考にはしてますが)
んで、始める際に色々投稿していただきたいと思い、ヒロインとオリジナルの味方&敵を募集。
条件がありますが、それでもいいぜこの野郎!と没上等!とかいう方、黒猫に神様が降臨なされました…。
で、条件がこれです。
ヒロインの場合、名前に必ず『カノンノ』と入れてください。非常に重要なので。(結局彼女は好きなので…)性格に関しては何でもいいです。原作ぶっ壊しでも。
仲間の場合、主人公と戦います。(事情により)それでもよければ。(死ぬことはありません)
敵はもういうまでもなく。他のテイルズシリーズのキャラと因縁をつけてくれれば更に大歓迎。最低限、主人公を怨ませてください。
え〜と、募集表はこちらです。(コピーしてください)
名前 重要
性別 書き忘れたらカオスに…。
性格 これも重要
クラス 簡単にいえば職業。もうオリジナル歓迎。その場合詳細求む。何がどういう風に戦える、使える技の種類など。チートは緩和する場合あり。
過去 過去に何をしていたか。
現在は 舞台はとある街のギルドです。
容姿 特徴的なものを。まあ何でもいいです。
武器 オリジナルの場合、詳細求む。
得意技 これがあるとかっこよく決める。詳細求む。
年齢 不詳でも大丈夫。
陣営 てき、みかた、ヒロイン、どれか
因縁 てきのみ、主人公との因縁。あとテイルズシリーズの誰かとの因縁あったら
台詞
いくつかバージョン用意。
自己紹介「」
対峙「」
口癖(無しでも可能)「」
本気出したとき「」
技名とか叫ぶ感じ(無しでも可能)「」
こんな感じです!それでは、開始します!それでは。
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- Re: テイルズオブワールド 彷徨う渡り鳥 キャラ募集 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/02 14:47
- 名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)
2話 質屋にて
「ほれシア、換金したぞ」
「——」
軽い会釈だけして彼女————シアリーフィング=フォルテストラは足早にその場を後にし、近くの机に座ってちびちびと酒を飲み始める。相変わらず濡れ鼠である。
彼女はこの質屋に何年になるだろう。いつもフラリといなくなり、一週間位したら大量の物を持って帰ってくる。ここの主人は、彼女のことをシア、と呼ぶ。本人がそう望んだから。
主人は彼女を実の娘のように可愛がっている。彼女が、自分の妻を戦場から連れ帰ったのが切っ掛けだった。彼女は質屋を捜しているといっていたから、うちで引き取るといったらなんでも持ってくるようになった。おかげで儲かっているから何とも言えないが。
ロングソード、ナイフ、重火器、貴金属、宝石。何でもありだ。彼女の持ってくる物品は状態がいいものが多いが、手入れされている上物ばかりで怪しいと常々主人は思う。
不自然なのだ。あんな少女が持ってくるにはいい物過ぎる。
一度、問い詰めてみたが、一旦ぱったりと来なくなってしまった。
それ以来、何処で何をしているかは一切聞かない。彼女が拒んでいるのが理解したから。
主人はシアに手招きで呼ばれた。
「———」
「どうしたシア?」
「————この酒、味が変わった。あたしの好きな酒。ありがとう」
彼女は自発的には喋らない。最低限か、気まぐれで喋る。しかも心を開いている相手だけ、喋ると主人は考える。その観点からすれば、主人は好かれている。
そして彼女が無表情でお礼を言うのは稀中の稀だ。
だから主人も気前良く答えた。
「気にするなよシア。家族みたいなもんだ」
「———」
彼女は軽く頷き、また酒を飲む。
主人は豪快に笑って店番に戻った。彼女、今日は機嫌がいいらしい。
- Re: テイルズオブワールド 彷徨う渡り鳥 キャラ募集 ( No.7 )
- 日時: 2011/08/02 15:23
- 名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)
3話 興味なんてない
彼女。通称、シアは街を歩いていた。街の街灯が放つ明るい光で彼女の空色の髪が輝く。シアは人の少ない裏通りに入っていく。ここは廃棄された建物がある。ここなら戦っても大丈夫だろう。
先程から、誰かにつけられている。しかも人数が多い。4人。気配だけだけど、確実にいる。だからこの場所に来た。早足で駆け出す。すぐに気配も追ってくる。その建物に一気に駆け上がる。
シアはこちらを殺すつもりだ、と悟った。気配と一緒に武器の動く音が微かに聞こえる。
屋上までノンストップで上がり、そして扉の影に隠れる。
ばたばたと足音。そして怒声。
「おい!何処にいった!?」
「消えた!?まさか、飛び降りたのか!?おい、あいつに下に行けって言っとけ!」
「ああ!」
一人が去っていく。残った一人が警戒しながら付近を見回す。この暗がりの中、マトモな視界なんて確保できない。
シアはスラリ、とクーを抜く。
その時、鈴が微かに音を奏でる。
その音に気付き、後ろを向いた瞬間。
「———魔人剣」
シアの放った強烈な衝撃波により、一撃で彼は塵になった。
そして、シアの殺戮が始まる。
「———紅蓮剣」
「があ!」
一人、後ろから剣に纏った紅蓮の煌きにて焼き払う。
「———瞬迅剣」
「ぎ!?」
一人、真正面。首にクーを突き刺し、無慈悲に突き殺す。
「———風神剣」
「!」
最後の獲物を、上から襲い掛かり、黒い風を纏った剣で斬り捨てた。
そして溜め息。
「————」
弱すぎる。話にならない。
あたしは、一体何をしているのだろう…?
- Re: テイルズオブワールド 彷徨う渡り鳥 キャラ募集 ( No.8 )
- 日時: 2011/08/02 16:34
- 名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)
4話 ただ彷徨う
シアは、邪魔者を始末した後、すぐにその場を後にした。誰かが通報したらしい。警官たちが集まり始めたので、野次馬に紛れ込む。
そして郊外に向かって歩き出す。どうせ、今夜は休むつもりはない。この街にある闘技場。
そこで適当にぶちのめすつもりだった。今夜は暇だ。金もある。時間もある。酒が入っているからかすごく気分がいい。今夜は、片っ端から打ち殺したい気分だった。
戦意高揚とはこのことか。彼女は無表情で、内部では嫌な笑みを宿らせて闘技場に向かう。
「———」
円形の客席からは歓声。シアは残酷な思いを宿らせ、クーを振るう。
新たに入ってきたモンスターを、一撃で葬る。
その圧倒的実力に、観客の熱気は最高潮に達した。
さぁ、次は誰?あたしは今最高に気分がいい。だから相手する。
「おうおうおう!おめえか!今夜勝ちまくってる嬢ちゃんってのは!?」
「——」
何だか暑苦しい奴が出てきた。なんていうか、上半身の筋肉凄い。裸。
いい感じに日焼けしている。しかもハゲ。暑苦しい。汗臭い。シアは顔を顰める。
「おうおう!このチャンピオン!マイティー=コングマンに挑もうっつう無謀なチャレンジャーは嬢ちゃんか?!やれやれ、俺様は女でも容赦しねえぞ?」
「——」
強そう。酒の入った頭で彼女は思った。強そう。暑苦しいのは嫌いだ。
「ボルトスラスト!」
コングマンの電気を纏った右ストレートをシアは難なく回避。その勢いのまま、腹を蹴飛ばす。が、蹴りをして痛みで顔をゆがめる。
「甘いな嬢ちゃん!」
動きが止まった所に、豪腕が弾丸のように襲い掛かる。が、シアはそれを真正面から拳を拳で殴る。まただ。痛い。岩を殴っているような感覚。腕も筋肉が固まって鎧のような硬さを誇っていた。
一歩後ろに飛び去り、相手を見る。強い。さすがチャンピオン。筋肉を気で硬化しているのだろうが、それが何時までも続くあたり、トレーニングを積んだ結果だろう。しかも体温が異常に熱い。あれは熱暴走とかそんなレベルだ。やっぱり強い。
格闘家とかそんなレベルじゃない。石畳のフィールドを殴って壊したり、空中降下ケツアタックなど、意味不明な技の割りにすごい破壊力だった。
シアが走る。目指すは、懐。
一気に間合いを詰めて。
「!」
コングマンの反応速度以上の速度で。
勢いのまま、あごに向かってサマーソルトをぶちかました。
- Re: テイルズオブワールド 彷徨う渡り鳥 キャラ&コメント募集 ( No.9 )
- 日時: 2011/08/03 14:28
- 名前: 黒猫参謀 ◆ZbkM/voH5Y (ID: Y8BZzrzX)
5話 強敵
「やるなお嬢ちゃん…」
「———」
やはり、耐えた。人体急所のはずの顎を一撃をぶち込んだのに。
力加減はした。でも、普通の人間なら倒れているレベルなのに。
チャンピオンは立っていた。不敵な笑みと、強者特有のオーラを纏って。シアは思う。コングマンとかいったか。あれは強いみたいだ。
だったら容赦はいらなそうだ。シアはクーをスラリと右腰から抜いた。彼女は左利きだ。そして鈴の奏でる澄んだ音を聞きながら小さく言った。
「————本気を出す」
「ほぉ…この俺様相手に手加減してたってのか?」
「————別に。手加減じゃない。貴方は魔法に、弱そう。だから、魔法を使う」
シアは構える。クーの鈴を鳴らし、小さく詠唱を始めた。
『破滅なる風。あたしの声に答えて顕現しろ。ぶっ壊せ、吹っ飛ばせ』
「!?」
コングマンの顔が驚愕に染まる。シアの周りに土属性の魔法陣が展開され、一気に解放。コングマンの足元に爆発させる。
『———フィアフルストーム』
破壊的な威力を持つ突風を巻き起こした。
コングマンは抵抗できず風に巻き上げられた。
「————」
終わった。一応、手加減したから死んでいないと思う。
でも、念のためクーは構えている。ばったりと大の字に倒れた王者は地に沈んだ。勝った。観衆はみんな黙ってしまって空気の悪い沈黙が場を支配する。何だ、あたしは負けた方がよかったのか?
まあ、なんでもいい。
勝ちは勝ちだから。
- Re: テイルズオブワールド 彷徨う渡り鳥 キャラ&コメント募集 ( No.10 )
- 日時: 2011/08/07 13:36
- 名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)
6話 雇われのシア
「———」
シアは闘技場から逃げ出した。簡単だ。新たなるチャンピオンの誕生に、皆がみな暴走し、かかわりを持ちたくないシアには好ましくない状況になってしまった。
なので人気のない場所から脱走して、表通りに紛れた。
ああ、最悪だ。とシアは思った。酔っ払っていたせいで、余計なことをしてしまった。本当はあんなふうに目立つつもりなんてなかった。
そのまま行く先なくぶらぶらとする。どうせ今夜は眠るつもりもない。
「嬢ちゃん…」
「?」
一時間ほど歩いて時間を潰し、一晩中やっている店で夜食を購入し、食べていたら身汚い小柄の男が近付いてきた。フードを被っていて顔が見えない。
「嬢ちゃんの話は聞いてるぜ——金さえ貰えれば何でもするんだろ?」
「————仕事の話?」
「そうさぁ。いい話があるんでぇ」
シアがこういう生活をしていることを知るものは少ない。知っているのは質屋の主人と、あと少数の仲介人だけだ。ということはこいつは仲介から紹介された依頼人か。
「何?何の仕事?」
「とある駐屯所を襲うんでさ。そういうわけで手伝って欲しいんでさぁ」
フードの下では多分ニタニタと笑っているのだろう。下品な笑い声を上げる相手に、シアは僅かに顰め面になった。
男は気付かず続ける。
「旦那が待ってるぁ。拒否された場合は——」
「お前を殺してあたしは自由の身。それだけ」
サラリと殺人予告をし、シアは連れて行けと命令した。
男は下品な笑い声を上げながらシアをとある場所につれていった。
「——」
「ここでさぁ」
シアが連れて来られたのは壊れた家屋の中。
どっかりと箱の上に座り、隻眼の大男がシアを睨む。猛禽類を思わせる鋭すぎる眼光だ。依頼人は何か言って部屋を出て行った。
「貴様があの傭兵か?」
「———」
シアは表情一つ変えずクーを構え、刃先を男に向ける。
隻眼が更に険しくなる。
「報酬は30万ガルド。それでいい。これ以上もこれ以下も認めない。それだけくれたらなんでもスル。殺しでも陽動でも強盗でも」
「……ほぅ。たった30万でいいのか?」
「あたしが欲しいのは自由」
とだけいい、シアは投げられた金の袋をキャッチし、手で遊ばせながら続ける。
「邪魔になったら殺すつもりだから」
「……好きにしろ」
隻眼が僅かに笑ったのに、シアは気付いた。
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