二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- どうぶつの森フルーツ村だより〜貴方と私〜
- 日時: 2011/09/13 16:52
- 名前: 姫更 ◆kXRzHlyKb6 (ID: 19CtFRjf)
プロローグ
「あいら—————」
私を誰かが呼んでる。
「—————許さない———」
え・・・?
「絶対に————」
貴方は、私に何か用?
それとも————・・・
すみません。
ダッシュ多いですね←
しかも、プロロぐだぐだだし;
まあ、とりあえず姫更です。
面白くないし、オマケにすぐ挫折してしまうと思うので、ご勘弁を><
でわでわ^^
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- Re: どうぶつの森フルーツ村だより〜貴方と私〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/09/13 17:12
- 名前: 姫更 ◆kXRzHlyKb6 (ID: 19CtFRjf)
!!登場人物!!
あいら【さそり座、B型】
主人公。キレると乱暴になるので、相手を傷つけてしまった過去がある。普段、元気だが短気。茶髪のツインテールに星の髪飾りをつけている。
ミオン【おとめ座、AB型】
あいらの元親友。あいらに押され、車に轢かれて死んだ。元気っ子で、かなりの美少女・・・らしい。金髪のポニーテール。
ラネ【いて座、A型】
あいらの現親友。お嬢様口調。家がものすごいお金持ち。・・・が、時々言葉が荒くなる。小説家。水色のぱっつんの髪。
その他もろもろ・・・。
- Re: どうぶつの森フルーツ村だより〜貴方と私〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/12/28 12:48
- 名前: 想薫 ◆P2rg3ouW6M (ID: hqWYiecP)
自分が何になりたいのかわからない。
自分がどうしてこの高校に来たのかもわからない。
高校選びからやり直しがしたいのか、死にたいのかわからない。
死にたいというのも、いつものつらいことがあった時に思うのと同じ「死にたい」なのかもしれない。ただ、その場がつらいから言っているのだろうか。
自分がいけないのに。あいつらの何も考えていない笑顔に腹が立つ。壊してしまいたい。黙らせてしまいたい。虫唾が走るんだよ!
「おりかちゃーん!」
中学校三年生の織歌は、三年三組の教室で友だちに名前を呼ばれて振り返った。158センチほどの身長の雪が笑顔を浮かべてとことこと駆けてくる。目は細くなんだか細やかすぎる印象の顔立ちだが、その声は高くお人形がおしゃべりをするような聴き心地のよいものだ。話していると、ふんわりと癒しのような雰囲気が漂う、純情な少女。織歌も、雪のような人に好かれる雰囲気に憧れている。
雪は織歌のそばまで来ると、本当に嬉しそうにニコニコと笑いながら言った。
「ウチさ、この間の古典のテスト、学年一位だったんだよ」
あまりに晴れやかな表情で言うので意外に思いながらも、「よかったね」と表面上笑っておいた。
雪は、自分から自慢するような子ではない。おとなしく、常にふんわりとした子で、悪いテストについては「やばかったんだ〜」と話すけれど、順位についてそこまで大胆に言ったりしない。
だいたい、そんなふわふわした雰囲気で自慢されると、なんだか腹の底がむずむずしてくる。
そもそも、雪は織歌より順位や点数はよくなかったはずだ。中学校の時は織歌は学年で30位だとしたら、雪は80位くらい。雪が順位をこそっと言うたびに、ほんの少しだけ安心し、優越感に浸っている自分がいた。古典なんて、高校の教科のはずなのに、中学でそんなマヌケなことを言っているなんて……。
横でニコニコしている雪を見ながら、そっと心の中で思った。
もやもやした気分を振り払おうと、織歌は明るい話題を話しかけた。
「ねえねえ、今日の朝の3チャン(ここでは、NHK教育テレビがやっているテレビチャンネルのこと)見た?」
未だに3チャンをなんとなく面白がって見ている織歌だが、同じように3チャン話で気が合うのは、この三年三組の中では雪しかいない。
「3チャン? 見たよ!」
「ほんとっ? じゃあさ、にほんごであそぼ見た?」
「見たよ見たよ!」
「ねえ、今日『論語』やってたよねっ! 雪ちゃん!」
話が合うので、嬉しくて織歌はきゃっきゃと跳びはねてしまった。
そして、雪と一緒になんとなく歌いだす。
「ろーんごろんごーろんご♪ ろーんごろんごろんごー、ろんごー♪ 我、じゅう〜ごにして学にこころざす〜♪ 十五で志学♪ 十五で志学♪ さんじゅうに〜してたーつ♪ 三十で而立♪ 三十で而立♪」
教室の端に座っていた先生に、「大声で歌っていないで、勉強しなさい!と怒られて、スッと黙るけれどなんだかおかいしくて苦笑いしながら顔を見合わせあった。
- Re: どうぶつの森フルーツ村だより〜貴方と私〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/12/30 11:18
- 名前: 想薫 ◆P2rg3ouW6M (ID: CG4DItxk)
体が真から冷えてきたような気がして身震いし、織歌はぼんやりと目を開けた。厚着をしすぎて夜中、自分で布団を蹴ったのだろう、薄いタオルケットが一枚しか体にかかっていなかった。まだ眠いのであまり頭が回らず、手探りで毛布を探してパサッと体にかけると、もう一度丸くなった。
しばらくしてようやくうつらうつらしてきたが、なんとなくそろそろ母ちゃんが起こしにくるような気がした。毎年毎年、冬の朝は寒くて自分から起きてしまい、もう一度寝ようとすると起こされることが多い。そういった朝は、大抵寝不足のような気がしてだるいのだ。
「はぅ……さむ……」
さらに丸くなりながら、夢のことを考えてみた。
12月に入ってもう21日……明日は終業式だというのに、まだ中学校の時の夢を見ている。最後に中学校の夢を見たのは11月だというのに、また気持ちが高校から離れていってしまったのか。あの子と友だちになりたいと思った10月から、やっと高校の夢を見るようになったのに。
「あーちゃん……」
- Re: どうぶつの森フルーツ村だより〜貴方と私〜 ( No.4 )
- 日時: 2011/12/30 21:41
- 名前: 想薫 ◆P2rg3ouW6M (ID: jdXY8NL1)
体が真から冷えてきたような気がして身震いし、織歌はぼんやりと目を開けた。厚着をしすぎて夜中、自分で布団を蹴ったのだろう、薄いタオルケットが一枚しか体にかかっていなかった。まだ眠いのであまり頭が回らず、手探りで毛布を探してパサッと体にかけると、もう一度丸くなった。
しばらくしてようやくうつらうつらしてきたが、なんとなくそろそろ母ちゃんが起こしにくるような気がした。毎年毎年、冬の朝は寒くて自分から起きてしまい、もう一度寝ようとすると起こされることが多い。そういった朝は、大抵寝不足のような気がしてだるいのだ。
「はぅ……さむ……」
さらに丸くなりながら、夢のことを考えてみた。
12月に入ってもう21日……明日は終業式だというのに、まだ中学校の時の夢を見ている。最後に中学校の夢を見たのは11月だというのに、また気持ちが高校から離れていってしまったのか。あの子と友だちになりたいと思った10月から、やっと高校の夢を見るようになったのに。
「あーちゃん……」
こんなに誰かと友だちになりたいなんて、思ったことがあっただろうか。町田愛結実……ちゃん……。あーちゃん。
短いショートカットの黒髪に、ソフトボール部らしい焼けた肌。164センチほどの身長なのにも関わらず、織歌と同じひょろひょろに痩せている。しかしこれは織歌と違って筋肉があるのでさほど弱々しく見えない。目がくりくりとした、スポーツ万能で元気のよい少女。
最初は大嫌いだった。一学期の頃は、大嫌いで、大嫌いで、なんとなく気になる存在だった。
「おいちゃーん! もう6時半だよ」
母ちゃんの声が一階から部屋まで聞こえてきた。
その声を聞くと、体が勝手に起き出すぐらい習慣になっている。
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