二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- モンスターハンター
- 日時: 2012/04/08 16:22
- 名前: えびピラフ (ID: JryR3G2V)
初めまして! 超初投稿のえびピラフです。
モンスターハンター3G発売決定を祝して、今回はモンスターハンター2ndGの小説を書こうと思います!
え? なんで3rdじゃないかって?
…それは、やったことないからですよ! お金ないんですよ!
まあそれは置いといて、2ndGの本編とは違う表現があるかもしれません。すみません。
そうしないとストーリーが進まない場合はやむをえないという形で変えさせていただきます。
はい、ゴリ押しです。すみません。
※注 この小説には、グロテスクな表現が含まれております。それが苦手な方は、ブラウザバックをすることを強く勧めます
目次
プロローグ
>>1 >>7 >>10
———————————————————————
お客様
・ただの敷島クルル様
- Re: モンスターハンター ( No.7 )
- 日時: 2013/04/02 14:42
- 名前: えびピラフ (ID: JryR3G2V)
プロローグその2
「おい、誰だその子は」
試験会場である闘技場に着くと、さっそく入り口で仁王立ちしていた試験官であろう女性に呼び止められた。
「お前の言い訳次第では牢屋に入ってもらうこともありえるからな」
「いやいや待ってください。この子はこの近くで寝ていたから一緒に来ただけです」
もちろん牢屋になんか入りたくないので、必死に弁解する。それにしても、この試験官から発せられるものすごい殺気は何なのだろう。この少女がさっき放っていた殺気とは比べ物にならないのだが。
「ほう、こいつはそう言っているが、それは本当か?」
試験官は少女のほうを向くと、そう聞く。
「…だいたいあってる」
「そうか」
試験官はホッとして、殺気を引っ込めた。そして、俺を思い切り睨み付ける。
「この少女のことはまあいいとして、なぜこんな大事な日に遅刻した?」
「いや…遅刻したって言っても、たった5分じゃないですか…」
「たったの…5分だと?」
試験官は更に俺を睨み付ける。
「その5分の間に、今日行う試験内容が告げられた。その内容はなんだかわかるか?」
「…いや、わからない、です」
「ならば、その試験に必要な物や、試験に受かるコツは、分かるか?」
「…いいえ」
試験官は一気にそこまで言い切ると、わざと大きくため息をつく。
「…親がどれほど偉大であっても、お前がその親と並ぶわけではないのだぞ。そのことをよく覚えておけ」
「…はい」
試験官はそれだけ言うと、闘技場と反対側を向き、遠くを見て仁王立ちした。
「…あなたの両親って偉大だったの?」
「…ああ」
「ふうん」
少女は興味がなさそうな顔を俺に向けたと思うと、振り返ってさっさと闘技場へと入っていってしまった。それを俺はとぼとぼと追いかけるのであった。
あえてもう一度言っておこう。
この村の闘技場は小さい。
なぜそんなことを何度も言うのかというと、それには理由がある。
それは、闘技場が狭ければ狭いほど、大きいモンスターは入らないということ。小さいモンスターが相手と分かっていれば、少なからず自分の中に油断が生まれる。
それはつまり、闘技場が小さい=試験で使うモンスターも小さい。こういった偏見を生むということだ。
しかし、試験内容を聞いていなかった俺には、所詮予想しかできなかったのだ。
「うわぁぁぁぁぁ!」
闘技場中に響き渡る悲鳴。
闘技場に入るや否や、いきなりそんな声が聞こえてきた。多分、俺と同じ受験者だと思うのだが…
「何だよあれ…」
問題なのは、モンスターのほうだ。全体的に青っぽい体。鋭い爪と牙。頭の大きなトサカ。あいつは…まさか…
「…ドスランポス」
唐突に少女が口を開く。ひどく退屈そうでいて、その中にやっぱり殺気がこもっている様で。てか、どんだけ殺気放ってんの?どんだけ俺を殺したいの?
「鳥竜種。ランポスたちのボス。あのカギ爪で相手を捕獲し、牙で止めを刺す。その後獲物を巣へ持ち帰り…」
淡々とドスランポスのことを説明していく少女。なんというか、怖いね。かわいい女の子がこうも淡々とモンスターの捕食方法を説明する少女を見ると、ちょっと…アレだね。
「多分あの子、死んじゃうね。クスッ」
「…」
怖えええええええ!
なんだよクスッて!何かおもしろい事でもあったのでしょうか!?あの無愛想な黒服の少女の初めて笑った顔を見れたという嬉しさとその理由があまりにも怖すぎるというギャップで俺の心はオーバーヒート寸前だよ!
「…あ、捕まった」
少女が俺を戦慄させている間に、勝負がついたらしい。勝者はドスランポス。決まり手は飛びかかり。一発でチャレンジャーは気絶してしまった。
と、そこで試験管たちが登場し、ボウガンの睡眠弾を次々と打ち込みドスランポスを眠らせる。
「…殺させないんだ」
と、露骨にがっくりしている黒服の少女。そこはがっかりするところじゃないよ、と、優しく言ってあげようと思ったが、今の状況はそれすらも許してくれないほどに重い空気が漂っていた。
「「「…」」」
固まる受験生たち。それをあざ笑うかのように眠りから覚めて動き始めるドスランポス。誰も動かずに、次に試験を受けるチャレンジャーが選ばれるのを待っていた。
…ただ一人、黒服の少女を除いては、ね。
「…つまらない」
唐突にそんなことを言っちゃう黒服の少女。
一斉にみんなの視線が黒服の少女と隣の俺に集まる…アレ?なにこのとばっちり。なんだかすっごい殺気のこもった視線を感じるよ?今日でもう何回目だろう?
「おいそこの受験生、そこの少女は何だ?」
「あ、あの…この娘は… 試験を見てみたいと言っていたので、連れて来てあげました!」
ふう…なんとか切り抜け…
「そうか、ではお前は村の牢屋にでも入っていてもらおうか」
られていなかった。
「ちょ、ちょっと待ってください!俺はこの娘の望みを叶えただけです!なんかサンタさん的な役割?」
「サンタさんは子供の夢を叶えても少女誘拐はしない。言い訳なら後で聞くから」
試験管がニコニコしながら近づいてくる。って、ってまだ捕まるわけにはいかないんだよ!なんとしても逃げなくては…!
「…私は自分の意思でここに着た。だからさっさとこの余興を続けろ」
ちっちゃいのに果てしなく上から目線で、黒服の少女は試験管に言い放つ。
「な、ん…え?」
試験管も何が言われたのかわからないように困惑中だった。まあ当たり前だが。
「…早くしてほしい。このままでは日が暮れてしまう」
「そ、そうだな…では、再開するとしよう。おい、そこのゆう…そこのお前、次はお前だ、出てこい」
「ちょ、今誘拐犯って言おうとしただろ!それはさすがに失礼だろ!」
「そうか、うん、ついて来い」
俺の悲痛な叫びなど完全に無視し、、半ば強引に引っ張られながらドスランポスが闊歩する闘技場へと放り込まれる。後ろを向くと、ギャラリーの受験者たちが心配そうな顔をしてこちらを見ていた。黒服の少女を見ると、やっぱり殺気を放ちながらこちらをみていた。…俺なにかしたかな…
- Re: モンスターハンター ( No.8 )
- 日時: 2012/04/05 17:25
- 名前: ただの敷島クルル (ID: VWN9kw8v)
ドスランポス戦ですね!
ノリが明るくて好きです。
でも切り替えって難しいですよね、モンスターとの命の駆け引きとかで明るくしちゃうと真剣味が伝わって来なかったり・・・。
応援してます!
頑張ってください!!
- Re: モンスターハンター ( No.9 )
- 日時: 2012/04/06 20:14
- 名前: えびピラフ (ID: JryR3G2V)
こんにちはくるるさん!
ほんとにごめんなさい、失踪してしまって。
でも、これからはがんばって書いていくつもりなので、よろしくお願いします!
- Re: モンスターハンター ( No.10 )
- 日時: 2013/04/02 14:43
- 名前: えびピラフ (ID: JryR3G2V)
プロローグその3
さて…どうしたものか。
俺は試験の合格目的であるドスランポスのほうに向き直り、考える。どう戦うか、どうやって勝つか…
「では、これより試験を開始する!!!」
ドォォォォォォォォォォォン!
とてつもなく大きな銅鑼の音が闘技場に鳴り響き、俺の一世一代の試験が始まる。
「…っらあ!」
先手必勝、思い切り地面をけり、一気に跳躍してドスランポスとの距離を詰める。腰から剣を抜き、思い切り振りかぶり、振り落とす。もちろん、狙うは首元。いくら切れ味の悪いこの剣でも、切り落とすまではいかなくても少なくともだめージを与えられるだろう。
「ギェェェェ!」
しかし、そこはドスランポス。簡単に首を切らせてくれるわけがない。
ドスランポスは攻撃があたる直前で、後ろに下がりかわす。そして、体を半回転させながら、大振りが外れて無防備になっている俺の横腹に尻尾を叩きつけた。
ものすごい衝撃が俺を襲い、後方へと吹き飛ばされる。レザー装備しかつけていなかった俺には、その衝撃を耐え切ることなどできるわけがなく、なす術もなく吹き飛ばされてしまう。
「…がぁ!」
受身を取るのに失敗し、呼吸をすることすら危ういほどのダメージを負ってしまった。ここまでになると、もう勝機はないと見て間違いはないのかもしれない。
試験管たちもそれを悟ったらしく、睡眠弾を打つべくボウガンを構える。
対するドスランポスは、獲物を捕食しようとゆっくりと俺に近づいてくる。…くそぅ、俺はなんて無力なんだよ…こんなんなら親父にしっかり剣術を習っとけば…
ドン!ドン!ドン!
発砲音が三回ほど鳴り、ドスランポスに睡眠弾が打ち込まれる。そして、ゆっくりと地面に倒れ…
こまない。
ギリギリのところでドスランポスは態勢を立て直し、こちらに走りこんでくる。
「うそ…だろ…」
ギャラリーを見ると、試験管が慌しく弾を再装填している。ダメだ、間に合わない。
受験生がざわめく。安全なはずの試験で、このようなことなど誰も想像していなかったのだ。もちろん、俺も。
ためしに、体を動かそうとしてみる。が、尻尾を叩きつけられた横腹や、吹っ飛ばされたときの打撲症が痛むだけだ。指一つ動かない。
そういっている間にも、どんどんドスランポスが近づいてくる。あと、3m…近づかれるにつれて、相手の顔もはっきりと見えてくる。鋭い牙、爪、トサカ…モンスター図鑑でよく見ていた姿だが、実際に近くで見たのはこれが初だ。こんな状況ではなければ、発狂していたレベルだろう。いや、実際にはこの状況でも発狂しそうなのだが…親父、俺…もうダメっぽい…いまそっちに———
ドォン…
死を覚悟しかけたそのとき、一つの砲撃音とともに、ドスランポスが大きく仰け反る。
さらに二発、三発と連続して打ち込まれる。足、首、頭、と、的確に、正確にボウガンの弾が打ち込まれ、ドスランポスは確実に弱っていく。
突然の事態に驚いたドスランポスは、たまらず逃げ出そうと後ろを向く。しかし、それを許さずに、追い討ちをかけるようにさらに弾が撃たれる。
やがて、周りに血だまりを作りながら、ドスランポスは動かなくなった。
あたりに値の臭いが充満し、静寂が訪れる。みな、思わぬ乱入に混乱しているのだ。
俺もみなと同じくなにがなにやら意味がわからない。死にかけて力が解放されたとか?…あまりにも中二病すぎる。
「…こんなものか」
これは、聞き覚えのあるよく透き通った無愛想な声。殺気は篭っています。
俺は、痛みを我慢しながら、ギャラリーのほうを向く。
するとそこには、煙を立たせているボウガンを構えた———黒服の少女がいた。
…オイオイ。これはどういうことだ?
ちらり、ドスランポスを見てみる。やっぱり死んでいる。
ボウガンを持った黒服の少女。ボウガンからは煙が出ている。そして今少女が言った言葉…
理解した。ドスランポスは少女が倒した。
ってオイィィィィィィィィィ!
マジか!?マジなのか!?
「う…おおお!」
傷む体を無理やり起こすと、少女の元へとダッシュする。
「おい!もしかして、このドスランポスは君がやったのか!?」
「…あなたが死にかけてたから、助けてあげた」
「そっか〜ありがとう。って、そういうわけにはいかないよ!なんでボウガン使えんの!?てかそれどこにあったんだよ!?」
「…うるさい」
一蹴されてしまった。ショボン。
だって気になるもん。…いてて、ツッコミしてたら傷が…端っこで座っていよう。
「…そこの試験管」
「……」
さっき睡眠弾を打って失敗していた試験管は、何が起きたのか理解できないという風に、口をパクパクしている。
「…この、ボウガン?というのか。なかなかおもしろいものだな。お前は全く使いこなせていないようだったが…それにしても、我が助けなければあいつは死んでいたぞ」
「…な、何を言うか!お前の助けなどなくても、ドスランポスぐらい俺が一人で倒せたわ!」
虚空を見つめていた試験管が、我に返ってなんとか言い返す。うん、言っちゃ悪いかもしれないけど、俺も死を覚悟してたけどね。
「…そうか」
ふぅ。と、少女は一息をつく。そして、今まで俺に向けていたのとは比べ物にならないほどの殺気を試験官に放ちながら言い放った。
「…お前は、今そこでうずくまっている男、あいつにも劣る下衆と言うわけだ」
「な、何だと!?」
…ん?そこにいる男って俺のことじゃないか?
うーん、さすがに試験官って言ったらお偉いさんだし、そこまでじゃないと思うんだけど…でも、あの少女が俺を褒めるなんて珍しい。初めてかもしれないな。
「…あいつは自分が死の危険に晒されている時、覚悟を決めていたな。お前のように無様にパニックに陥ることなく。ふん、もし試験者があいつではなくお前だったなら助けることはなかっただろうな」
「あ…う…」
おおう…少女怖い。少女の中では俺が死を受け入れられるだけの覚悟がある人間だと思われているらしい。
なんて言うか、パニックになれるだけの力がなかっただけなんだけどね。
「そこまで!両者はけんかをするでない!離れろ!」
そこで闘技場に響き渡る怒号。その声の主を見ると、闘技場の入り口にいたあの試験管だった。
「さて…様子を見に来てみれば、試験管と見学の生徒が言い合いをしているではないか。どう説明してくれるのだ?」
「こ、これは…」
「…」
む、少女はもう何も言う気はないらしい。試験官はパニックだし…仕方ない。
「あー…俺が試験をしていたんですけど、失敗してしまいましてね。それで、そこの試験官さんが眠らせようとしたんですがこれまた失敗して、そこの少女がとどめを刺したんです」
「ほう、これを一人で、か。これはこの村のハンターが4人がかりで捕獲してきたのだが…弱っていたとはいえ、すごいな」
少女へと賞賛の声を連ねる試験管。俺だってがんばったのにね。
「ふむ…試験者の皆!聞いてくれ!」
すこしザワついていた闘技場内が一気に静まり返り、試験官に前視線が集中する。
「近頃、モンスターの行動領域が広がり、図鑑には載っていないような新種の凶暴なモンスターの目撃情報も多数報告されている。だから、生半可な試験を行なって中途半端なハンターを戦場に送り、犬死させないよう、今年の試験は内容を難しくした。試験官もつけているから安全だと思い込んでいた…しかし、実際に死者が出るところだった。これは私達試験官の怠慢だ。本当にすまなかった!!!」
試験官はそこまで言い切ると、深く深く頭を下げた。
…たしかに、さっきは少女が助けてくれたから良かったようなものの、本当なら俺は死んでいたんだ。さっきしっぽを食らった横腹がズキリと痛む。それが妙に生々しく、震えが止まらなくなってしまう。
「…しかし、忘れないでほしい。一度このむらを出ればそこは戦場。大自然という名の脅威だ。誰も守ってくれるものなどいない。自分の身は、自分で守るしか無いんだ」
- Re: モンスターハンター ( No.11 )
- 日時: 2013/04/01 12:12
- 名前: えびピラフ (ID: JryR3G2V)
は、はは!
一年ぶりの登場です。
はい、ぼちぼちやって行きましょう。もう定期的に更新するなんて事は言いません。
ですが、不定期でも更新は続けられるようになりたいですね。
…あまり嘘は言いたくない。うん、頑張ろう。
まずは小説の修正からやって行きたいと思います。
最近ボーっとしながら考えていたら面白い設定を思いついたので
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