二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 悪ノ娘
- 日時: 2011/10/14 22:49
- 名前: 練金鍋 (ID: 5j0aAg4P)
第一章 期待の双子
カチッ カチッ カチッ
時計の音だけが鳴り響くこの部屋 ある男が部屋の中をウロウロしている
彼はこの国の王 黄ノ王国の王だ
この王は何一つ不自由はなかったが後継者がいない
そのことを焦った王は自分の子供を後継者にさせようとした
「王様 生まれました!」大臣が走ってきた
それを聞いた王は「よし 案内しろ!」と大臣にはなった
長い廊下を歩きながら大臣は「王様 お子さんの名前はいかがなさいますか?」と訪ねた
すると王様は足を止め顔をしかめながら
「うーん・・・ 女の方はリン 男の方はレンでどうだ?」
「さすが王様 すばらしい名前ですね!」
大臣が言うと王は
「名前なんてどうでもいいんだ 次の王を決めるだけだからな」 どこか寂しげにつぶやいた
「つきました こちらですよ」
王がドアをあけた そこには二人で寝静まったリンとレン
王は顔を見るなり「後継者はリンだな」と言った
それを聞いた大臣は混乱した なぜ男がいるのに女を王にするのか 大臣は聞こうとしたが王は早々部屋を出ていってしまった
- Re: 悪ノ娘 ( No.12 )
- 日時: 2011/10/19 16:14
- 名前: baka (ID: 5j0aAg4P)
おもろいが
王がなぜリンにしたかわからんw
- Re: 悪ノ娘 ( No.13 )
- 日時: 2011/10/19 16:53
- 名前: ジュエリー (ID: .bQK46b9)
悪ノ娘好きだよ☆
- 第二部 上 白ノ娘 ( No.14 )
- 日時: 2011/10/22 21:37
- 名前: 練金鍋 (ID: 5j0aAg4P)
・・・ここは?
リンは教会で寝ていた 「あら 起きたの?」うしろの扉から白い髪の女が入ってきた
「ここはどこ・・・?」リンは震えながらたずねた するとその女は優しく微笑んで答えた
「ここは紫ノ国のはしっこにある教会よ」リンはさらにたずねた 「あなたはだれ・・・?」
「わたしはハク むかしは緑ノ国に住んでいたんだけど いまはここに住んでるの」
はっ・・・緑ノ国・・・
「あなたの名前は?」ハクはたずねた しかし本名を言ったら正体がばれてしまう
リンは適当にごまかした 「わたしは・・・リサ!リサよ」
ハクは続ける「あなた 森の中で倒れていたのよ」リンはあの国からできるだけ遠くに離れるように
レンの処刑の後、ずっと走っていた その後、リンは体力がつきて 森の中で倒れていた
「ご飯、食べる? お腹空いたでしょう」 リンは小さくうなずいた
ハクは彼女が悪ノ娘だとは気づいていないみたいだ
「ちょっと待ってて」ハクはそういうと部屋から出ていった
・・・・・レン
「お待たせ 持ってきたわよ」ハクはミルクがゆを持ってきた 「熱いからきをつけて食べてね」
リンがミルクがゆを食べていると ハクが何かを語りだした
- 第二部 中 白ノ娘 ( No.15 )
- 日時: 2011/10/22 21:56
- 名前: 練金鍋 (ID: 5j0aAg4P)
「むかし、私は緑ノ国に住んでいたんだ でも私だけ髪が白いからいつも仲間外れだったの
緑ノ国にある森には千年樹があってわたしはいつもそこで祈ってたわ 友達がほしいってね
そんな私をみてある人が話しかけてきたのよ ミクっていうかわいい子だった
最初は私をバカにしてるのかと思ったけど ある日ミクは私を抱きしめてこう言ったわ
“あなたは誰よりも美しい”私はこれを聞いて泣いたわ」
リンは黙っていた ハクは続ける
「私たち 大きくなって働ける歳になったときに村を飛び出して二人で働いたのよ
町はすごかったわ 人がわんさかいるんですもの 私たちはここで働くって紅茶屋を選んだの
最初はあんまりお客さんがこなかったんだけど、ある日海のむこうにある青の王様が来たのよ
どうやらミクと彼の結婚は決まってたらしく、いつも二人でどこかに出かけてたわ
でもね、黄ノ国の王女様が緑ノ国を滅ぼしてねぇ わたしは出かけてたから問題なかったけど
帰ってくる頃にはお店も燃えちゃって何にもなかったし ミクも死んじゃってたのよ」
そうつぶやきながらハクは泣いていた リンはその時に自分の罪に気づいた
- 第二部 下 白ノ娘 ( No.16 )
- 日時: 2011/10/23 20:43
- 名前: 練金鍋 (ID: 5j0aAg4P)
「ごめんなさい、長々話しちゃって」「いいのよ、ごちそうさま」
リンはハクに器を渡すとまた横になった その夜
ハクがトイレに起きたときに、懺悔室から声が聞こえてきた
ハクが近づいてみるとそこにはリンがいた
「わたしは悪ノ娘 罪滅ぼしのために孤独の道を選びます」 それを聞いたハクは
驚いたと同時に怒りがこみ上げてきた 彼女がミクを殺したの?
ならば私があなたを・・・ ハクは台所のナイフをリンに向けた
しかしなにをためらったのか ハクはナイフを落とした
リンはその音でハクに気づいた ハクはそのままリンを抱きしめていった
「あなたは一人じゃない 私がいるわ」
ごめんなさい あなたの仇、とれなかった でもあなたなら分かってくれるよね
あの子、昔の私そっくりですもの
ハクは何もできなかったリンにいろいろ教え込んだ「ハク、私の焼いたブリオッシュ 食べてみて」いまでは彼女もかなり料理が上手くなった
彼女はいまでもあの教会で暮らしているだろう
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