二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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-化物語‐ 夢物語
日時: 2011/11/08 00:26
名前: サカナデ (ID: 6V.kj4ii)

化物語の2次創作です

※オリキャラが出ます
※化物語(上下巻)偽物語(上下巻)、アニメネタバレ注意


それでもおkという方はどうぞ続くかわからないこの小説を読んでいってください

※おそらく11月末ごろから12月初めごろまでは更新がストップします

1話〜最新(左から1話、2話…最新話です)  >>1  >>3 >>5

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001 ( No.1 )
日時: 2011/11/01 20:34
名前: サカナデ (ID: 6V.kj4ii)

001









夏休みも終に近づく頃

「どうもしてないようですね奥多々良木さん。また一人ですか?」

「僕がぼっちでいるのがデフォであるかのように言うな、幼女。それと僕の名前をどっかの発電所みたいに言うな」

「幼女だなんて勉強をサボってる受験生に言われたくないです。それに似てるじゃないですか、奥多々良木。」

「違う、僕の名前は阿良々木だ!」

「失礼、噛みました」

「わざとだ!」

「失礼、噛みまみた!」

「わざとじゃない!?」


今だに何と読むのか分からない白浪公園で僕は一人、ベンチに腰をかけながらぼーっとしていた。

別に勉強をサボっているわけではない。

たまたま家で妹たちが五月蝿くて集中できづにしていたらインクがきれてしまってその買出しと気分転換をかねてここにいるだけだ。

1、20分しかいるつもりしかなかった。何を隠そう、僕は真面目なんだ。

…今だけだが。

今までは真面目なんてお世辞にも言えないような僕だったけど。

戦場ヶ原と同じ大学を行くと決めてからこうして勉強に明け暮れる日々だ。

そんな受験生真っ最中の中、
小学生と本気で張り合う僕だが、年齢的にいえばこいつは小学生なんかではない。


八九寺真宵


彼女は事故で亡くなり、そして怪異となった。


迷い牛。


人を迷わす怪異。


事故はもう何年も前のため、生きていれば僕よりも年上のお姉さんである。


嘘だな。こいつが僕より年上なんて嘘だな。実際こいつ言うことなすこと全て小学生だし。ガキだし。幼女だし。

「幼女って言わないでください!通報されたいんですか!?」

「心の声を読んだな幼女!しかし通報されるぐらいで僕がひるむと思うなよ。まだまだ甘いな八九寺」

「通報は通報でも羽川さんに通報です」

「クソガキがぁぁぁ!」


こいつ…羽川に通報だと……僕を生殺しにするつもりなのだろうか。

そんなことしたら羽川に会うとき僕がどんな軽蔑の眼差しで見られるか分かっているのか。

間違いなく人をみる目では見ないぞ。ただのロリコンを見る目だ。

「勘違いしないでくださいよ、阿良々木さんはただの変態です!」

「勘違いしてない!断言するな!否定はしないが!」

「否定する権利も与えはしません!人権もあげません!」

「人権はくれ!とりあえず!」

いくら半分人間のような僕にも人権はあるはずだ。人権ぐらいはくれ。

こいつ本当はけっこう僕のこと嫌いなんじゃないか?本当は…とういか…、本気で。


「それに八九寺、僕はサボっていた訳じゃない。気分転換をしていただけだ。へんなふうに言うな。」

「あー、よくあるタイプですね。気分転換とかいってもう何回気分転換してるのって言われるタイプ。やる気がないのをそうやってごまかして、テストがおわるタイプですね。学生によくあるタイプです。阿良々木さんはそのいい鏡じゃないですか」

「どうした八九寺、今日のお前はただディスっているだけだぞ。いつもディスられてはいるが今日のは本当にただディスっているだけだぞ」

「ディスってなんかいないです。阿良々木さんの人間強度を下げているだけですよ」

「それは…いい意味でとっていいのか?」

「噛みました、精神強度です」

「……お前…もしかしていらついてる?」

「ぎっくぅぅぅぅ!」

「分かりやすっ!」

ええええ…分かりやすすぎねぇ!?そんなダイナミックに反応する奴いるかよ!?
ダイナミックびっくりだな。八九寺ダイナミックビックリ。略してHDBって感じだ

「センスないですね。阿良々木さん。そんなんだから私はいらついているんですよ。なんですかHDBって」

「またお前心読んだな!?」

「読んでません。読もうとも思いません。阿良々木さんの心なんて読んだところで気持ち悪いものしか残りません」

「いや読んでるだろ!?じゃなきゃ分かるはずないからな!ありえねえよ!……気持ち悪い物って…具体的には…?」

「小学生愚か、高校生でさえ言えないようなものですよ」

「18禁なのかよ!」


18禁を小学生に言わせ、連想させるような高校3年生って…

「僕は変態かもしれない」

「変態です」

「ところで八九寺、お前本当になんでいらついてんだ?」

「いや…いらついているのは…その…」

「?  なんだ?」

「テリトリーといいますか、私がうろうろしているところ。そう、私の行動範囲の中で少し気になるものがありまして…それが原因といいますか…。私これでも少しがこの町が好きですし…」

さっきまでムスっとしてた八九寺の表情が暗くなる


「…?どういうことだ…?はっきりいってくれ、八九寺」


八九寺がはっきりとしないなんてな…僕にはあんなにバッサリ言うのに。ばっさりすぎて心が痛いのに


「まあテリトリーという言い方を借りて言ってみると、私のテリトリーに余所者が入ってきたという感じですね」


余所者?余所者って…


「誰か引っ越してきたとか?」


「そう簡単なものじゃないですよ。それとは違います。それに私別に土地神とかそういうものではないのでそんなことはわからないです」

「土地神か。たしかにお前はただの不幽霊だ」

「…はい。ですが、その、たぶん、これはあくまで予測なのですが、これは」


これは怪異だと思います、と八九寺は言った。怪異なのだと。僕が今まで散々見てきて、知ってきた、怪異なのだと。


「阿良々木さん」

「わかってる。これ以上巻き込まれるのは御免だ」

「そうですね。特に今は気になることはないですし」

「いや、気になってるだろ。いらついてるんだろお前。いらつくってことは何かあるんだろ」

「でも巻き込むわけにはいきませんし…」

「今更なんだよ。たしかにさっきはそういったけどお前が気になっているってことはその怪異に何かあるってことだろ。他に何かあるなら言ってみろよ」

「…いや、ないんですよ」

「は?」

「他に何にもないんです。でもいらつくというか…うまく表せないのですが…」

「何にもない?ならなんで」



「だから、何もないのに何故か余所者が入ってきたことがわかるし、余所者が入ってきたことにいらつくのです。それが余計に意味がわからなくていらつくんですよ」


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