二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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<デュラララNL>好きなんです狩沢さん
日時: 2011/10/31 17:00
名前: 小笠原 (ID: yAyIWM7Y)

俺たちはいつも一緒にいた。
だからこれからも一緒にバカなことで騒いでいられると思っていた。

だけどお前は…

「イザイザに付き合ってって言われちゃった。」
って笑顔で言うんだ。

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Re: <デュラララNL>好きなんです狩沢さん ( No.5 )
日時: 2011/11/02 17:43
名前: 小笠原 (ID: yAyIWM7Y)

いつもの4人でワゴンに乗って適当に走る。
いつもと同じなのに狩沢のさっき言った言葉が気になって仕方ない。
(断ったならいいが臨也が狩沢のこと好きなんて意外だったな…)
そんなことを考えてた時、後ろにいる遊馬崎がさっき2人で何を話していたのかと聞いてきた。
「あー、それは…」
後ろをちらっと見ると狩沢が顔を赤くして首を振っている。
「…いつもと同じようなことだ。静雄がどうとかそういう」
「またですかー。好きっすね狩沢さんも!」
「あはは…」
「おーい。アニメイト着いたぞー。行くなら行け」
渡草が車を駐車場に停めると同時にオタク2人は車からすごい速さで走り去っていった。
(2次元には勝てねーか)
俺は1つ大きなため息をこぼした。

Re: <デュラララNL>好きなんです狩沢さん ( No.6 )
日時: 2011/11/02 17:53
名前: 小笠原 (ID: yAyIWM7Y)

渡草が何か飲み物を買ってくるというので俺は1人車の中にいた。
こんな時考えるのはいつも狩沢のことばかりだ。
「どんだけ好きなんだよ。いい歳した男のくせに…」
ぽつりとつぶやく。
告白とかは考えていない。この日常がすきだから壊したくない。
でも思いには気づいてほしい。
(理不尽だよな…)
この気持ちはどうすればいい?
その時窓ガラスを叩く音がした。
「!!狩沢っ…!」
ニコニコしながら中に入ってくる狩沢。
「早くないか?」
「ゆまっちがレジ並んでくれてるから帰ってきた」

Re: <デュラララNL>好きなんです狩沢さん ( No.7 )
日時: 2011/11/03 18:01
名前: 小笠原 (ID: yAyIWM7Y)

後ろで狩沢が本を読む。
こんなのいつもと同じなのに意識してしまう。
それもこれも2人っきりというのがいけない。
「ドタチン」
急に話しかけられた。
「さっきのことなんだけど、誰にも言わないでね」
「ああ。言わねーよ」
ありがとうと言ってうつむく狩沢に俺は何を言えばいいのか分からなかった。
「私もいきなり抱きしめられたから思考停止しちゃってさ」
「抱きしめられたのか!?」
車内に自分の声が響く。狩沢が驚いたように顔を上げた。
「うん。不覚にも…」
「他に何もされなかっただろうな?」
「…」
(なんでそこで黙るんだよ)
悪い予感が俺に走る。
俺が口を開こうとしたとき狩沢の携帯が鳴った。
相手は
「イザイザ…」
狩沢がそうつぶやく。
「!!」
なにかを話し終わって電話を切ると静寂に包まれた。
「ドタチンにとって私って何?」
「は?」
「娘?仲間?」
「狩沢…?」
「…荷物私の家に届けといてよ。ちょっと出かける」
車から降りようとする狩沢の方を掴む。
だが質問の答えを言えない。
好きなんだと言っていいものなのか。
俺は狩沢から手を放した。
「…やっぱりドタチンはお父さんか」
そうつぶやいて狩沢は出て行った。
「俺は…お前が好きなんだよ…」
誰もいない車内に俺の声だけが響いた。

Re: <デュラララNL>好きなんです狩沢さん ( No.8 )
日時: 2011/11/05 15:41
名前: 小笠原 (ID: yAyIWM7Y)

某ファミリーレストラン

「イザイザー。用って何かな?」
「まあまあ。何か頼みなよー」
「…今は食べたくないんだ」
臨也がメニューを元に戻す。
「狩沢なんで俺に会ってくれたの?」
「なんでって、断る必要がなかったからだよ」
(それにあそこにいたくなかった…)
「普通は自分にいきなりキスした相手に会おうとは思わないんだよ」
「…私またイザイザ傷つけてるかな?」
そんな事はないと臨也が首を振る。
「また会ってくれてうれいよ」
その言葉に狩沢はホッと胸をなでおろした。
狩沢が臨也をふったとき、臨也はひどく傷ついたような顔をしたから。
「それで用って?」
「え?特にないよ」
「え?」
「ちょっとドタチンから狩沢を離したくなってさ」
狩沢の良い人なところを利用させてもらいましたと笑う臨也。
「イザイザ見てたの!?」
「煮え切らないよねー二人とも。ドタチン気持ちバレバレだし」
「…」
「まさか気づいてなかったとか言わないよね」
狩沢は知っていた。門田が自分を好きなことを。
そして自分が門田を好きなことも。
「ドタチンは私に告白なんかしないから私も言わない」
「一生すれ違うじゃん」
「きっとドタチンは今の日常を壊したくないから」
臨也は分かっていた。
門田の理性がもう長くはもたないということを。
(狩沢を傷つけるようなことはしないか)
「狩沢」
「?」
「俺の家来てよ」
「ぇ…」
ドタチンは自分で動かない…
だから俺が勝手に動いても文句は言われないよね?

Re: <デュラララNL>好きなんです狩沢さん ( No.9 )
日時: 2011/11/05 15:57
名前: 小笠原 (ID: yAyIWM7Y)

「ただいまっす!ってあれ?狩沢さんは?」
「あー…帰った」
「えー。つまんないっすよー」
知るかと言って適当にあしらっていると渡草が帰ってきた。
「お待たせー。あれ?遊馬崎狩沢は?」
「帰っちゃったらしいっす」
珍しいなと言って運転席に乗り込む。
俺は時計に目をやった。狩沢が出て行ってからまだ10分しか経っていない。
(まだ帰ってきてないよな…)
「渡草適当になんか食う」
「はいよー」
渡草が車を出す。
向かった先は…
「なんでファミレス?」
「狩沢いないのに高いところいけないでしょ」
「俺はいいっすよー!」
遊馬崎が先頭で店に入っっていった。
続いて俺が入る。
そして目に飛び込んできたのは
「狩沢っ…!」
「ドタチン…!」
「ドタチン?」
臨也に手を引かれている狩沢の姿だった。


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